去年から今年にかけての冬はスキーの練習をしたり、学生の合宿に入ったりしていたため、ほとんどクライミングをしなかった。
3ヶ月近くまともに登らなければ当然かなり力は落ちる。
あまりにも登れなくなると仕事に差しさわりがあるので、また再開するわけだが、最近ふと思ったことは、仕事に支障をきたすから練習するというのは、ちょっと邪道かなということだ。
まあ、もちろん邪道というのは言いすぎで、仕事のためにクライミングを練習するのは悪いことではないし、ガイドになるために登山をする人がいたって悪くはない。
でも、仕事のために練習するのではなく、山やクライミングが楽しくてしょうがないからどんどん登り、それで気がついたら仕事に必要な力が備わっていた、というのが、ガイドの美しき姿のような気がしないでもない。
写真は沖縄の超有名課題。3年前のある日の夕暮れ。
あの頃は美しかったな……。ある意味で。