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山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2011年 03月 24日

ヘルメット

先日群馬に岩登りに行った帰り、一緒に行った友人の家に寄って帰ったのですが、リビングのソファの上に使いこまれたクライミング用ヘルメットが2つ並べて置いてあるのを見て、「なんで、こんなところにヘルメットがおいてあるのかな……?」と不思議な気がしました。
「今日彼は別のヘルメットをかぶっていたから、今日の岩登りのために用意したわけでもないし……?」
友人の家にいる間中、かすかな違和感を抱いていたのですが、その意味に気がついたのは、自宅に帰って風呂に入っていたときなのですから、我ながらにぶかったです。
何のことはない。私も同じことをやっているのです。
1週間くらい前から、私も枕元にヘルメットをおいて寝ています。
実際、少し大きな揺れがあると昼間でもかぶります。
私が寝ているのは2階ですが、ヘルメットだけでなく、靴も用意しています。
ヘッドランプと予備電池は外に行く時、携行するようになりました。
私は少し慎重にすぎるのかわかりませんが、いまそれを嗤う人はいないでしょう。

最近少しでも揺れると寝ていても目が覚めてしまいます。
以前だったら、その程度の揺れなら目が覚めないか、かりに起きてもすぐに眠れましたが、今ははっきりと目が覚めてしまい、眠れなくなります。
先日などは家がゆら~っとつぶれる錯覚を起こし、ガバッ!とはね起きました。
単なる夢や錯覚ではなく、実際の揺れに起因していますから、この時の感覚は実にリアルでした。
本当に家がつぶれたと思いました。
阪神大震災の時、2階建ての家では2階に寝ていた人の方が助かった確率が高かったそうです。

幸い私の住む場所は出水の心配はありませんが、古い家だし、地震で家がつぶれるという不安は、最近肌身に感じます。
命あるものは別として、携帯や財布や車のキーの他に失ったら困るものと言えば、通帳でも登山道具でもなく、それはパソコンのデータでしょう。
私も遅ればせながら、データのバックアップを行いました。
私の場合はニフティがプロバイダーですが、「ニフティ・バックアップ」という定期的な自動バックアップ機能を提供しているので改めて申し込みました。
実は5年くらい前にも一度申し込んだのですが、パソコンの容量や、保存しようとしたデータの量に問題があってうまくいかず、そのままになっていたのです。
さらに、どうしてもなくしたくない最重要データはそれ以外にもバックアップをとりました。
そんなことを今ごろ悠長にできるのだから、ずいぶんと恵まれているのだと思います。

by uobmm | 2011-03-24 14:20 | その他 | Trackback


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