本日は南アルプスの前衛、韮崎郊外の荒倉山へ。
空気が引きしまった素晴らしい天気だったが、強い冬型のため八ヶ岳や甲斐駒の頭には雲がかかっていた。
タクシーの運転手さんによれば、昨日は韮崎の街でも強風が吹き荒れ、小淵沢あたりは雪が舞っていたそうである。
登る途中で、シモバシラをいくつか見つけることができた。
シモバシラというのは、寒い冬の日に地面にできるアレではなくて、れっきとした植物の名前である。
冬になると枯れた茎に霜柱のような氷の結晶がつくのでシモバシラという名前なのである。
この植物にだけこういう現象が生じるのはとても不思議だ。
展望のよい場所は少ないが、あらかた葉の落ちた登山道は予想外に明るく、歩きやすいよい道だった。
荒倉山はマイナーと言ってよい山だが、静かでなかなかよい雰囲気を持っていた。
空気は冷たかったが、心地よい時間を過ごすことができた小さな登山だった。