岩木山に登った翌日は避難小屋泊まりで白神岳に登る予定でしたが、天気がよくなかったため、中止して観光することになりました。
まずは白神岳を下りたあとに寄る予定だった十二湖へ。
ここを訪れるのは2回目ですが、緑と湖沼群の美しい、よいところです。
1時間弱で歩けるミニハイキングコースがお勧め。下の写真は途中に出てくる青沼です。
その後は、お客さんも私も初めてだった津軽半島を北上し、龍飛岬を目指しました。
途中、五所川原市にある太宰治記念館「斜陽館」を見学。
太宰治の生家であるこの旧家、素晴らしい邸宅です。
太宰治の父は、のちに貴族院議員にまでなった、青森でも屈指の名家だったのですね。
太宰の本を中学か高校のときに集中的に読んだことがありますが、その中で『津軽』は気に入った作品の一つでした。ひさ〜しぶりに読んでみたくなりました。
さて、龍飛岬に着きました。
ホテルの部屋の窓からは北海道の渡島半島が眺められます。
龍飛岬はかつて青函トンネル工事で賑わった時期もあるようですが、いまは静かで、さいはて情緒に満ちています。
港の一艘の小舟はカラスの住処になっていました。
私たちは高台に建つこぎれいなホテルに泊まりましたが、この食堂兼民宿にもちょっと惹かれるものがありました。
龍飛岬に泊まった翌日は十三湖(というのもあるのです)に寄り、さらには板柳町で酒蔵見学。
そして弘前城、三内丸山遺跡を訪ねてから東京への帰途につきました。
山登りではなくほぼ観光ツアーになってしまった今回の青森ですが、これまでほとんど馴染みのなかった青森という土地のよさを知ることができました。
次回はぜひ弘前城の桜の時期、そしてリンゴの花の時期にも訪れてみたいものです。
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