2月10日から北海道の雷電海岸に行っておりました。
雷電海岸は岩内町という、小樽から余市を経由し、さらに西に向かった積丹半島の付け根にあります。
海に面した道路沿いの駐車場に車を停めて、20〜40分くらいで取付きに至れます。
1〜4ルンゼの4本の氷瀑・氷柱ルートのほか、上の写真のナイルという、120mのスケールを誇る日本離れした見事な氷柱があります。
2日目に登ることができました。
他にビッグウェーブというナイルよりさらに難しいらしい、今年は下までつながっていなかった(らしい)氷柱もあります。
3年前に初めて訪れた時、1ルンゼと2ルンゼの比較的易しい2本と、ナイルの1ピッチ目だけ登って帰りました。
今回はナイルと、前回登らなかった3ルンゼ、4ルンゼが目的です。
上の写真の真ん中左手の顕著な氷瀑が2ルンゼ、右のほうの目立つ氷瀑が4ルンゼです。
3ルンゼは4ルンゼの少し左の細い氷柱です。
上の写真が3ルンゼ。完全なバーチです。3日目に登りました。
こちらは4ルンゼ。初日と、やはり3日目に再度登りました。
見た目よりは立っていて、1ピッチ目が55mくらいあります。
2ピッチあるのですが、2ピッチ目は氷結悪く、登りませんでした。
こんな素晴らしいロケーションを眺めながら登ることができます。
アプローチも近いし、景色は最高だし、ルートも素晴らしい。
雷電海岸は極上のエリアです。
ただ、唯一の問題は雪崩のリスク。
3年前の訪問以来、雷電海岸を再訪しなかったのも、雪崩の心配ゆえでした。
どかっと降ったあとや雨の後などは、だから要注意です。
今回も心配しながら赴きましたが、幸い雪は少なく、私たちが訪れた時は安定していました。
ナイルを登っている時、富良野在住のNガイド夫妻と一緒になって、知己を得ることができたのも今回のうれしい収穫の一つです。
Nさんから、タチカマという、冬の岩内でしか食べられないという名物を教えていただき、さっそく食べに行きました。
タチカマとは、スケソウダラの白子でつくったカマボコのこと。
ふにゅぷよっとした、独特の食感です。
ワサビじょうゆで食べるのもおいしいですが、私たちはバター炒めがより気に入りました。
幸いとてもよいお寿司屋にも出会うことができ、北の海の魚を存分に堪能させてもらいました。
岩内の町でローカルな雪祭りも見学。
雷電海岸にいるあいだは天気にも恵まれたし、2回目のこの土地が急速に好ましく感じられてきました。
またぜひ訪れたい。
そう、強く思うとともに、楽しい旅をさせてくれたYさんに心から感謝したいと思います。