8月7日〜10日で穂高、滝谷に行ってきました。
初日は槍平小屋に泊まり、2日目に滝谷出合から第4尾根を登りました。
出合からの滝谷は、雄滝や滑滝などの滝越え、雪渓の通過、長いアルバイト等々、日本の無雪期アルパインルートの中でも、最も労力を要するコースと言ってもよいでしょう。
下界から隔絶された、この岩の大伽藍の中、登っているのは私たちだけです。
この独特の雰囲気は、日本の数ある岩場の中でも滝谷ならではのものだと思います。
第4尾根の取付きであるスノーコルにようやくたどり着けば、あとは快適な登攀が待っています。
スノーコルまでで登攀の4分の3、いや5分の4くらいが終わった感じでしょうか。
北穂小屋まで長い1日となりましたが、幸い最後まで極上の天気に恵まれ、この長大なルートを無事完登することができました。
<メモ>
①雄滝は雌滝との間の尾根から巻く。直登は悪い。
②雪渓は年によって悪い。雪渓からの懸垂が必要になった場合に備え、スクリュー2本程度持参するとよい。
③滑滝は右(左岸)から登る。クライミングシューズがベター。
④C沢入り口付近に雪渓残る場合、いったんD沢に入ってから小さなコルを越えてC沢に入った方がよい場合がある。
⑤C沢に入ってから二俣まで、2本ほど左から支沢あり。二俣と間違えぬこと。
⑥第4尾根取付きの小コルに至る踏み跡は比較的明瞭。ちょうど二俣付近から踏み跡あり。