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山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2017年 07月 09日

愉しかりしアメリカツアー①

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最高に楽しかったアメリカ、ハイシエラの旅が終わってしまいました。
7月6日に、10日間のツアーを終えて帰国しました。
シエラネバダ山脈は今年記録的に残雪が多く(日本と符合していますね)、ヨセミテバレイとトゥオラミメドウズを結ぶタイオガ・ロードが、私たちがアメリカ入りした6月26日時点でもまだ開いておりませんでした。
通常5月下旬には開き、1980年から昨年まで、7月に入って開かなかった年は一度もなかったのにもかかわらず、です。
タイオガ・ロードが開いていないことを私が知ったのは、日本を発つ日の朝のこと(!)
たまたまヨセミテ国立公園のホームページを開いてわかったのです。
一緒に行く仲間に慌ててメールを送り、できればチェーンスパイクやハイカットシューズを荷物に加えることを伝えましたが、長野や山梨から行くメンバーもいたため、この連絡が間に合ったのかどうかさえわからないまま成田へと向かいました。

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↑ 初日はプラッツ・クラック・ガリーでショートルートを登る

メンバーは私含めて4人。
同業である棚橋靖は30年来の友人ですが、他の二人のメンバーのうち、井上大助さんとは面識はあるものの山やクライミングに一緒に行くのは初めて。そして井上さんの友人、成澤泰成さんとは、LAXのハーツ・レンタカーオフィスで会うのが初対面でした。
初日はロサンゼルスからビショップまでレンタカーを飛ばし、何度も利用しているビショップのモーテルにイン。そしてお気に入りのピザ屋にくりだし、何はともあれ生ビールで乾杯しました。

翌朝一番でビショップのビジターセンターに行きましたが、やはりタイオガ・ロードはまだ開いていないし、いつ開くかもわからないとのこと。
というわけで、クライミング初日はビショップ近郊にあるショートルート中心の岩場、プラッツ・クラック・ガリーへ。
ボルダリングでは世界的に有名なビショップですが、ビショップに夏行くというと、行ったことのある人からは「暑いんじゃない?」と必ず言われます。
けれども、この辺りには岩場がたくさんあり、夏場でも涼しく快適に登れるよい岩場もたくさんあるのです。
プラッツ・クラック・ガリーもそんな岩場の一つ。
花崗岩の整備されたボルトルート、少ないが良質のクラックやマルチピッチが楽しめる、素晴らしい岩場です。
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↑ カーディナル・ピナクルにて

プラッツ・クラック・ガリーだけでも1週間くらいは遊べる岩場ですが、私以外の3名はみなハイシエラがほぼ初めてですので、少しでもその雰囲気を味わってもらいたい。
というわけで2日目はやはりビショップ近郊にあってプチマルチが楽しめるカーディナル・ピナクルへ。
4ピッチほどの岩塔ですが、景色もルートも素晴らしく、ちょっとハイシエラ気分を味わえます。
みな美しい景色に感嘆していましたが、私に言わせれば、真のハイシエラはこんなもんじゃないよ、というところです(笑)。

初日はビショップのモーテルに泊まりましたが、翌日からは少しトゥオラミメドウズに寄った、マンモスレイクスの町のキャンプ場にベースを移しました。
マンモスレイクスの町からトゥオラミメドウズまでは車で1時間。十分通える距離でありながら、美しいマンモスレイクスの町で快適なキャンプ生活を享受することができます。
そしてクライミング2日目の夕方、マンモスレイクスの登山道具店で、ようやく待望の情報———、明日29日からタイオガ・ロードが開く———がもたらされました。
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↑ カーディナル・ピナクル



by uobmm | 2017-07-09 08:34 | 海外 | Trackback


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