山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2017年 07月 14日

愉しかりしアメリカツアー③

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6月30日、ようやく本来の目的地であったトゥオラミメドウズへと車を走らせることができた。
まるで季節が逆戻りしたかのような残雪の多さ、さらにはタイオガ・パスの手前の湖がまだ凍っていたのには驚かされた。
トゥオラミ初日のこの日の目的地はカテドラルピーク。
私はすでに4回くらい登っている。しかしそれでも初めてハイシエラを訪れた友人たちには、トゥオラミメドウズのシンボルとも言えるこの美しい鋭峰に、まずは登ってほしいと思う。

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アプローチは予期した通り、途中から完全に雪となった。
スリップ等の危険はないが、いつもは明瞭なトレイルが、雪に隠れて難渋させられることになった。
カテドラルピークの全貌が見渡せるところまできて、考え込まざるをえなかった。
取り付きまでのアプローチは問題ない。
岩も完全に乾いており、クライミング自体にも問題はない。
ただ、下降路にべったりと雪がついており、アプローチシューズにチェーンスパイクしか持たぬ我々に、そこを安全に降りてこられるかどうか確信が持てない。
同ルートを懸垂下降で下りられるなら話は早いのだが、ハイシエラのほとんどのルートがそうであるように、カテドラルピークにも残置はまったくといっていいほどなく、懸垂で降りるためにはたくさんのカムやスリングを残置してこなければならない。それは現実的ではなく、あくまで非常手段である。
あきらめて引き返し、アプローチの近い別の岩を登るという選択肢もある。
迷ったすえ、けっきょく行くことにした。
もし自信が持てなければ、労力はかかるが、一度下降路から登って、雪の状況を見極めてくるという方法がある。
ダメなら今日はハイキングにきたと割り切って帰ることにしよう。
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数時間ののち、私たち4人は無事カテドラルピークの頂に立っていた。
取り付きに着いてから棚橋と私で下降路を登っていき、雪は大丈夫そうとの目算をつけることができていた。
ハイシエラでも稀なる三角錐の狭い狭い頂の上で、最高としか言えない360度の展望を眺めながら、幸せな時間を過ごした。
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その後、私は次なるミッションに取りかかる。
カテドラルピークの支峰であるアイコンズ・ピナクルに登って、その写真を撮影してもらうのだ。
これまで4度ほどカテドラルピークに登り、アイコンズ・ピナクルの頂にも一度登ったことはあるけれど、その頂に立つ様を、離れた場所から撮ってもらったことは今までない。
井上さん、成澤さんと分かれ、棚橋と二人でアイコンズ・ピナクルへ。
少し怖いトラバースの手前からロープを結び、そこから2ピッチで頂へ。

棚橋が頂上に着いた時、成澤さんたちの歓声が聞こえた。
ここに立つ私たちの姿は、彼らから一体どのように眺められるのだろう?
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↑ 念願のアイコンズ・ピナクル頂上で



by uobmm | 2017-07-14 12:10 | 海外 | Trackback
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