今シーズン初の黒百合ヒュッテ。
ここも1シーズンに1回は訪ねたい山小屋である。
天気のよい日に当たったせいか、平日でも10人以上の泊まり客がいた。
それでも平日の山小屋はのんびりできる。
2日目の2月20日(木)は写真の天狗岳、ではなくて中山峠から反対方向に向かい、「にゅう」へ。
Sさんとは前にもにゅうに登ったことがあるが、よい山は何度でも訪れる。
にゅうは展望が素晴らしく、かつ静かなよい山である。
『山と渓谷』1月号の「100人が選ぶ名山100」という特集で、にゅうを選んでいる方がいたのもうなずける。
この日は高曇りでベストの天候ではないかなあと思っていたが、かえって山々がくっきりと見えて美しかった。
にゅうに近づくと富士山が姿を現す。
さながら絵のような富士の山だった。
黒百合ヒュッテからにゅうを往復する間、誰にも会わなかった。
午前中のうちに黒百合ヒュッテに戻ったが、私たちはさらにもう1泊、ゆっくりと山に過ごすのであった。