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山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2008年 02月 11日

峰ノ松目沢

2008年2月9日(土)
峰ノ松目沢_d0138986_2140167.jpg

今年はあまり氷柱のできのよくない湯川で登った翌日、Mさんと私は八ヶ岳へ転進し、峰ノ松目沢へ。
天気予報は午後からの雪を伝えていたが、朝のうちはまだ青空が広がっていた。このところ降雪が続いており、沢にはたっぷり雪がたまっている。登山道からはずれるところでスノーシューをはいた。
今日は15時半に小淵沢駅で、合流するGさんを迎える約束のため、時間に余裕がない。F1の下にスノーシューと余分な荷物をデポしていつものように登攀を開始する。

峰ノ松目沢_d0138986_21492866.jpg峰ノ松目沢のよいところは、一つ一つの氷瀑の間隔が近いことだ。それでも、スノーシューからアイゼンにはき替えた私たちは、一つの氷瀑を越えてから次の氷瀑まで、奮闘的なラッセルを強いられる。時間にしたら、氷を登っている時間よりラッセルしている時間の方がずっと長いだろう。
それでもがんばってラッセル&クライミング、いやラッセル&クライミング&ラッセルをしながら2人で沢をつめ、最後の垂直の氷瀑までたどりつく。
この氷瀑は高さはさほどでもないが傾斜はきっちり垂直で、決して易しくはない。しかしMさんは迷わず中央の難しいラインにとりつき、しっかりと上まで登りきった。


ちらちらと降り出していた雪も、下るにしたがって本降りとなった。それはむろん、私たちの心を暗くするものではない。それよりも悪天候の間隙をぬい、短い時間の中で首尾よく1本のルートを登れた喜びが私たちの胸を満たしていた。

by uobmm | 2008-02-11 22:11 | 八ヶ岳(アイス) | Trackback


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