2008年5月18日(日)
おめあてのアマギシャクナゲは咲いてはいたものの数が少なかった。時期が早すぎたのかとも思ったが、咲いている木はすでに満開になっていることを考えると、時期の問題ではなく今年はつぼみ自体が少なかったのかもしれない。
去年がいわゆる“はずれ年”であったから、今年は当り年だ、ということは多くの人が言っていたが、なかなか難しいものである。
けれど天城山の緑は、それを補ってあまりあるほど美しかった。
金色のすべやかな樹皮が目立つヒメシャラ、古色蒼然たるブナの巨木林、そしてそこに彩りを加えるミツバツツジのピンク……。
天城山に来るのは初めてではないのだが、これほど樹林の美しい山だったのか、これほど素晴らしい自然を有する山だったのか……、と思いを新たにした。
天城山のシャクナゲの素晴らしさは日本屈指だと思うが、樹林そのものの美しさもまた日本有数の山ではないかと思わされた。
以前行ったことのある山なのに、今になって初めてその山の魅力に気づかされるという経験を、最近とくにすることが多くなった。ガイドという職業も悪くない。