カテゴリ:八ヶ岳(積雪期)( 73 )


2017年 03月 30日

赤岳ショルダー左リッジ

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3月25〜26日の週末は当初、八ヶ東面の天狗尾根の予定でしたが、あいにく日曜日が朝から雪の予報。
土曜日に日帰りで登れるルートで、かつ八ヶ岳のバリエーションもいろいろ登られているYさんが行かれたことのないルートということで、赤岳ショルダー左を選択。
美濃戸口に朝7時集合でスタートしました。
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赤岳ショルダーリッジは、人気の高い赤岳主稜の左に位置する2本のリッジ。
右がショルダー右、左がショルダー左と呼ばれています。
内容は悪くありませんが、赤岳主稜などと比べてはるかに登る人は少ないです。
赤岳主稜は文三郎道からトラバースしてとりつきますが、ショルダー左は下から赤岳沢をつめて取付きます。
ラッセルもありますが、このアプローチの沢沿いから見上げる景色が私は好きです。
いつもとは違う赤岳の表情を見られる気がします。
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上部の気持ちのよい岩稜を登ります。
穏やかなよい天気でした。
週末とは思えない静かな行者小屋に下りて、ゆっくりと泊まりました。



by uobmm | 2017-03-30 07:01 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 02月 25日

白駒池、高見石

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2月20日(月)〜21日(火)で山に行った人は少なかったと思います。
日本海低気圧による”春二番”で、20日が強風&激しい雨だったからです。
そんな2月20日に北八ヶ岳の白駒池に入りました。
白駒池の白駒荘という山小屋が、今冬から本格的に通年営業を開始し、しかも雪上車による送迎があるのです。
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上の写真がその雪上車。
なんでも、南極観測隊でも使われているものとか。
松原湖の奥の八千穂高原スキー場というところから白駒池まで送迎してくれます。
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白駒荘は冬季営業のために改装をほどこし、壁を二重して床暖房やイタリア製のペレットストーブを入れるなど、かなり暖房に力を入れていました。
食事もおいしく、よい山小屋です。
私たち二人だけのために開けてくれて、ふんだんに暖房を入れてくれるのはなんだか申し訳ないような感じでした。
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翌21日(火)も冬型になって寒気が残るので、天気がどこまで回復するか心配でしたが、北八ヶ岳は幸い歩けそうな天気でした。これが南八ヶ岳の稜線付近だと、まだまだ荒れていたことでしょう。
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静かな北八つの森を、スノーシューをはいて、のんびりとスノーハイキング。
誰もいない静かな雪の森。
高見石まで上がると、素晴らしい展望が広がりました。
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つくづく思いますが、雪山は、新雪が降った直後が一番美しい!
昨日の荒天のあとだけに、いっそうその美しさが胸に響きます。
山にはわれわれ二人だけ。
白駒池を見下ろします。
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北八ヶ岳には南八ヶ岳のようなアルペンチックな豪快な風景はないけれど、その代わり滑落や雪崩の心配もほとんどありません。
北八ヶ岳には北八ヶ岳のよさがある。
最近、改めてそれを強く感じています。
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by uobmm | 2017-02-25 08:56 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 02月 24日

赤岳・真教寺尾根

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2月18日(土)〜19日(日)は日本山岳会青年部の合宿で赤岳・真教寺尾根へ。
今冬は月1回の割合で日本山岳会青年部のメンバーと雪山に通っている。今回もその一つ。
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八ヶ岳の東面、真教寺尾根は初めてだった。
一昨年、横岳山頂付近につきあげる杣添尾根を初めて登ったのだが、いつも訪れているや西面とはまったく異なるロケーションに感動を味わった。
そのとき、真教寺尾根もぜひ登ってみたいと思ったのだ。
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真教寺尾根を登るにはテント泊をしなければならない。
東面だから雪も多いし、登山者は少ないだろうからラッセルも覚悟しなければならない。
そして鎖場の続く上部はなかなかに手強そうだ。
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2日目の朝、テントを出る頃は強風が吹き荒れ、これは山頂は厳しいかもしれないと感じながら出発した。
メンバーは8名。ほとんどは私より若く、学生も2名いる。
幸いにもしだいに風はやわらぎ、素晴らしい景色が広がった。
すぐ隣に迫力のある天狗尾根が位置するだけに、真教寺尾根からの展望は最高といってよい。
他に2パーティーくらい入っていたが、私たちが先頭を行くことができ、ラッセルもルート工作も自分たちですることができた。
今回は練習のため、意図的にフィックスロープを張りながら登下降した。
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何度となく登ったことのある赤岳も、こちら側から辿ればまったく別の山のようだ。
そして登頂の喜びも一段と大きい。
真教寺尾根、素晴らしいルートだった。
積雪期の真教寺尾根はバリエーションルートと言ってよいと思うが、八ヶ岳の数あるバリエーションの中でもトップクラスの素晴らしいコースではないだろうか?
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若い仲間との山行は愉快だ。
今回もよい山、よい天気、よい仲間に恵まれて、素敵な山行をすることができた。
来月はいよいよ槍ヶ岳を目指す。
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by uobmm | 2017-02-24 18:59 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 02月 14日

ホワイトアウト・ナビゲーション

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2月11〜12日の週末は、雪山ステップアップ講習の「ホワイトアウト・ナビゲーション」講習を八ヶ岳で実施しました。
ホワイトアウトした雪山でいかにして正しいルートを歩くか。
地図とコンパスを使って事前準備を行い、12日に八ヶ岳の登山道のないコースで実践しました。
GPSはあくまで補助的な道具として、基本はコンパス、地図、そして高度計が頼りです。
最初の事前講習では地図の基本的な見方もあやしかった参加者の方も、実践の中でどんどん地図・コンパスに慣れていかれたように思います。
木曜日にまとまった降雪があったため、ほぼ全行程でワカンを使用しました。
日曜日、八ヶ岳でこんなにラッセルしたのは私たちくらいかもしれません。
他の登山者が来ることは決してない雪の山の中を時にもがきながら歩き、それでもよい時間にゴールへとたどり着くことができました。
たまにはこんな ”冒険” もよいのではないでしょうか?


by uobmm | 2017-02-14 13:06 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 02月 09日

阿弥陀岳北稜

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2月4日(土)は阿弥陀岳北稜を登りました。
この日は続いていた寒波も弱まり、絶好の登山日和に。
今日登らなくていつ登るの? というそんな天気でした。
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赤岳も、横岳も、この美しさ!
そして土曜日のため、山が静かでした。
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翌日曜日は雪になる予報のため、この日登ることができてよかったです。
諸事情あって、お客様には小淵沢に前泊いただいていたのが幸いしました。
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阿弥陀の山頂は、八ヶ岳で私が最も好きな山頂です。
八ヶ岳で一番展望がよい山頂はここ阿弥陀岳ではないでしょうか?

ゆっくりと景色を堪能したのち、慎重に中岳コル経由で下山。
この日はすいていた行者小屋でのんびりと過ごしました。
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by uobmm | 2017-02-09 19:22 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 02月 07日

日本山岳会学生部の講習

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2月1〜3日は八ヶ岳で日本山岳会学生部の講習に講師として参加しました。
日本山岳会学生部は東京近郊の大学山岳部の集合組織であり、私も学生時代から深く関わってきました。
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おととしまでは2日間のアイスクライミング講習という形で行ってきましたが、昨年からは日程を2泊3日として、そのうちアイスを1日、他の2日で雪山の安全のためのもろもろを学ぶという内容に改めて実施することにしました。
机上での講習もしたかったので、美濃戸口の八ヶ岳山荘泊とし、藤森社長のご厚意で、学生特別料金で昨年同様お世話になりました。
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この3日間、八ヶ岳は本当に寒かった!
2日目のアイスクライミングは美濃戸口という標高1500mしかない場所で、しかも風がないのに、むちゃくちゃ寒い!
美濃戸口でアイスクライミングしたことは何度もありますが、間違いなく過去最強の寒さでした。
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最終日はホワイトアウト・ナビゲーションの実習。
冬型が少し緩み、行者小屋に着く頃より雪雲がとれてきましたが、この日も寒さは半端なかったです。
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もう20年近くやらせてもらっている学生部の講習ですが、今年もこうして学生たちと接することができて、とてもうれしいです。
この講習が少しでも彼らの登山の安全に役立てばうれしいです。
彼らと一年でも長く山に入れるよう、私もがんばろうと思います。
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by uobmm | 2017-02-07 09:43 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 01月 30日

ロープワークと大同心稜

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1月28日〜29日、1月最後の週末は、雪山ステップアップ講習第3回「ロープワークと大同心稜」で八ヶ岳へ。
しばらく続いた寒気が緩み、2日間好天に恵まれました。
初日は入山後、ジョーゴ沢の下部でロープワークの講習。
懸垂下降や確保といった基本的なことを確認したあと、雪上での支点の取り方やスタンディング・アックスビレイといった、雪山ならではの技術。そして固定ロープの通過、下降法などを講習しました。
この週末は赤岳鉱泉でアイスキャンディー・フェスティバルが開催されており、さながら夏の涸フェスのようなにぎわいを見せていました。
私達ガイドの多くは、鉱泉ではなく行者小屋の宿泊となりましたが、久しぶりに泊まった行者小屋もなかなか快適でした。
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2日目はいよいよ大同心稜を上がります。
間近で見上げる大同心は、いつもながら迫力があります。
大同心の基部あたりから眺める景色も素晴らしく、この景色を見るためだけにでも、急峻な大同心稜を登る価値があるのではないかと思います。
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日曜日は午後から下り坂の予報でしたが、さいわいもってくれました。
ただ、そこそこ寒く、そして風もけっこうありました。
稜線では風速15mくらいだったでしょうか?
歩くのに少し苦労する風の強さでした。
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けれども、稜線ではこの大パノラマ。
雪は少し少なくなっていたけれど、これだけの大展望を眺められたのは幸運です。

以前何度か山にご一緒したことのある、モデルの仲川希良ちゃんとも久しぶりに会えて、いろいろお話できたのもうれしいことでした。
お名前の通り、いつもキラキラしている彼女が最近立ち上げたホームページもぜひご覧ください。
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by uobmm | 2017-01-30 19:14 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 01月 20日

北八ヶ岳スノーハイキング

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1月17日(火)〜19日(木)は北八ヶ岳をのんびりとスノーハイキング。
大寒波でこのあたりの山もそれなりに降雪があったようで、渋ノ湯から黒百合ヒュッテに上がる道も、一人か二人歩いた程度の、まだ固まっていないトレースでした。
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初日の火曜日はときおり晴れ間も見えるものの、雪が降ったり止んだり。
写真のごとく、まだ寒波の余波が残る寒々とした山でした。
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しかし、2日目はご覧の通り、見事に晴れ渡ったすばらしい朝を迎えました。
モノトーンの世界だった前日と、まったく別世界です。
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途中で休んだ高見石小屋のスタッフの方も、
「これだけ晴れたのは本当に久しぶり」
と言っておりました。
この日程で入山できたSさんは実に強運だったと思います。
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黒百合ヒュッテから高見石方面に向かう道もところどころトレースが消えていました。
大展望を楽しんだ中山からの下りは赤旗が頼りで、天気が悪かったら引き返していたかもしれません。
こんな北八つも珍しいと思います。
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2日目は麦草ヒュッテ泊まり。
麦草ヒュッテには、以前ここで結婚パーティーを開いた友人がいて、そのとき泊まったことがあるのですが、ふつうに泊まるのは今回が初めてでした。
宿泊者は私たちだけでしたが、部屋には暖房をふんだんに入れてくれ、食事もおいしく、居心地のよい、とてもよい山小屋でした。
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by uobmm | 2017-01-20 08:40 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 01月 15日

風景

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13日、南沢大滝からの帰り道に眺めた風景です。
まるでモノクロで撮った写真のようです。が、カラー写真です。
この土日は風雪で、こんな景色も見られなかったのではないかなあ……?
大寒波で週末が休みとなり、ゆっくり部屋の片付け、整理を行うことができました。


by uobmm | 2017-01-15 13:11 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2016年 12月 31日

北八ヶ岳

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年内最後の山行は南アルプス・仙丈ヶ岳の予定でしたが、12月28日、戸台から歩き出すと川が増水していて早々に靴を脱いでの徒渉を強いられました。
その後も何度も徒渉があって時間をとられます。これでは北沢峠に着くまでに確実に暗くなってしまうということで、やむなく撤退することにしました。
増水と徒渉を予想できなかったことも反省ならば、初日の行動に時間的ゆとりを持っていなかったことも反省です。

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お客さまと相談の結果、この日は茅野で泊まり、翌日から1泊2日で北八ヶ岳へと転身することにしました。
天狗岳〜硫黄岳の縦走のつもりで入山しましたが、黒百合ヒュッテに着く前からゴーゴーと風が吹き、雪雲に覆われた天狗岳を越えるのは厳しいと判断し、天狗岳方面ではなく高見石方面に向かい、この日は高見石小屋に泊まることにしました。

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中山峠からはまっすぐ高見石には向かわず、にゅう、白駒池を経由して高見石小屋へと入ります。
にゅうを訪れるのはあるいは私は初めてかもしれないのですが、なかなかの展望峰でした。
そして完全結氷した白駒池も静かで美しく、天気が回復してきたこともあり、美しい北八つの風景を堪能しながら高見石小屋へと到着しました。
この日29日の高見石小屋の宿泊者は全部で9名だけでした。

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翌30日は朝起きると雪が降っていて、少し積もっていました。
昨日より冬型が少し強まる予想だったので、1日厳しい天候になるかなと考えながら麦草峠〜縞枯山方面へと歩き出しましたが、予報に反しじょじょに天気が回復してきて、昨日以上に素晴らしい好天となりました。
昨夜の新雪をまとった周囲の山々は、ため息が出るような美しさです。
やはり雪の山が美しいのは、新雪のついた直後なんだと改めて気づかされました。
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仙丈ヶ岳の計画がまったく異なる山に変更となり、いろいろと反省の残る、本年最後の山行となりましたが、参加された方々のご理解、ご協力で、無事に山行を終えることができました。心から感謝申し上げます。

今年一年ご参加いただいたお客さま、山行をともにしてくれた仲間たちに感謝したいと思います。
来年もより安全に、そして今年の反省を生かしながら、よりよい山行をしていきたいと思います。
一年間ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。

松原尚之



by uobmm | 2016-12-31 13:39 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback