山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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カテゴリ:海外( 83 )


2017年 08月 01日

愉しかりしアメリカツアー⑥

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Stately Pleasure Domeを登ったあとは、昼食を食べてからLambert Domeへ。
トゥオラミメドウズのストアのすぐ向かいにあってアクセス至近だが、実はまだちゃんと登ったことはなかった。
Northwest Booksという、3ピッチほどの5.6のルートがあるので、これを登ることにする。
グレードは低いが、スーパートポには、「one of the first technical climb in Tuolumne and remains one of the most popular」とある。
トゥオラミで登られた最初のテクニカルなクライミングルートの1本であり、とても人気の高いルートだそうである。
初登は1954年。初登者はかのウォーレン・ハーディング(エルキャピタンのノーズの初登者)。
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人気ルートらしく先行パーティーがいたが、のんびり待ってからスタート。
5.6だけあってさすがにクライミングそのものは易しく、ほどなく終了。
しかし、このルートの核心はまさしく下降にあった。
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こんなスラブをえんえんと下る。
懸垂下降なら簡単だが、支点がないので、歩いて下りなければならない。
アメリカ人は苦もなくすたすたと下りて行くが、われわれ日本人にはなかなか刺激的である。
トゥオラミメドウズには、こんなスラブの下りが他にもけっこうある。
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下の写真の右のほうを歩いて下る。
どう見ても登攀ルートでしょう?
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無事に傾斜の緩いところまで降りたら、観光に来ている家族から、
「クライマーさんたち、娘と一緒に写真を撮って」
と頼まれた。
おじさんたち、たちまちこの笑顔。
今日も無事に終わったのでした。
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by uobmm | 2017-08-01 12:50 | 海外 | Trackback
2017年 07月 27日

愉しかりしアメリカツアー⑤

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再びの休養日の翌日はStately Pleasure Domeへ。
”荘厳なる愉楽のドーム” とでも訳せばよいのだろうか?
テナヤ湖を眼下に見下ろす、アプローチ至近、景色最高、そして内容も楽しい、素敵なドームである。
Stately Pleasure Domeでは、かつてSouth Crackという5つ星ルートを登ったことがある。
グレードは5.8だがR指定。すなわち、ランナウトする。
ランナウトとは落ちた時、かなりの距離墜落するということだ。
5つ星でなければ「R」のついたルートをわざわざ登ったたりしないのだが、ハイシエラの5つ星ルート・コレクターの私としては、登らないわけにはいかなかったのである。


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そのSouth Crack、本当に美しいルートだったが、本当に怖かった。
少々ランナウトするスラブは宮崎や韓国などでも経験しているが、South Crackのそれに比べればかわいいものである。
アメリカン・ランナウトを一度経験してみたいという方は、ぜひ登ってみてほしい。
間違いなく素晴らしいルートである。
そして、間違いなくビビる、はずだ。たいていの方は。

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さて、この日4人でとりついたのは、West Countryという5.7で4つ星のルート。
先日のダフドームでも感じたが、ここもやはりグレードが辛い!
2ピッチ目の5.7は、「5.9でいいんじゃねーの」、という感じ。
けれども、しかし……、この岩の美しさはどうだろう!!
大きな白い壁に突き上げる一直線のクラック、広大なスラブ……。
ため息が出るほどの美しさだ。
今にしてわかったことが一つある。
それは、4つ星ルートにも、5つ星ルートに勝るとも劣らないものが少なからずある、ということだ。
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この日の午後は、これまたアプローチの楽なLembert Domeを登ることにした。



by uobmm | 2017-07-27 16:09 | 海外 | Trackback
2017年 07月 14日

愉しかりしアメリカツアー③

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6月30日、ようやく本来の目的地であったトゥオラミメドウズへと車を走らせることができた。
まるで季節が逆戻りしたかのような残雪の多さ、さらにはタイオガ・パスの手前の湖がまだ凍っていたのには驚かされた。
トゥオラミ初日のこの日の目的地はカテドラルピーク。
私はすでに4回くらい登っている。しかしそれでも初めてハイシエラを訪れた友人たちには、トゥオラミメドウズのシンボルとも言えるこの美しい鋭峰に、まずは登ってほしいと思う。

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アプローチは予期した通り、途中から完全に雪となった。
スリップ等の危険はないが、いつもは明瞭なトレイルが、雪に隠れて難渋させられることになった。
カテドラルピークの全貌が見渡せるところまできて、考え込まざるをえなかった。
取り付きまでのアプローチは問題ない。
岩も完全に乾いており、クライミング自体にも問題はない。
ただ、下降路にべったりと雪がついており、アプローチシューズにチェーンスパイクしか持たぬ我々に、そこを安全に降りてこられるかどうか確信が持てない。
同ルートを懸垂下降で下りられるなら話は早いのだが、ハイシエラのほとんどのルートがそうであるように、カテドラルピークにも残置はまったくといっていいほどなく、懸垂で降りるためにはたくさんのカムやスリングを残置してこなければならない。それは現実的ではなく、あくまで非常手段である。
あきらめて引き返し、アプローチの近い別の岩を登るという選択肢もある。
迷ったすえ、けっきょく行くことにした。
もし自信が持てなければ、労力はかかるが、一度下降路から登って、雪の状況を見極めてくるという方法がある。
ダメなら今日はハイキングにきたと割り切って帰ることにしよう。
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数時間ののち、私たち4人は無事カテドラルピークの頂に立っていた。
取り付きに着いてから棚橋と私で下降路を登っていき、雪は大丈夫そうとの目算をつけることができていた。
ハイシエラでも稀なる三角錐の狭い狭い頂の上で、最高としか言えない360度の展望を眺めながら、幸せな時間を過ごした。
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その後、私は次なるミッションに取りかかる。
カテドラルピークの支峰であるアイコンズ・ピナクルに登って、その写真を撮影してもらうのだ。
これまで4度ほどカテドラルピークに登り、アイコンズ・ピナクルの頂にも一度登ったことはあるけれど、その頂に立つ様を、離れた場所から撮ってもらったことは今までない。
井上さん、成澤さんと分かれ、棚橋と二人でアイコンズ・ピナクルへ。
少し怖いトラバースの手前からロープを結び、そこから2ピッチで頂へ。

棚橋が頂上に着いた時、成澤さんたちの歓声が聞こえた。
ここに立つ私たちの姿は、彼らから一体どのように眺められるのだろう?
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↑ 念願のアイコンズ・ピナクル頂上で



by uobmm | 2017-07-14 12:10 | 海外 | Trackback
2017年 07月 09日

愉しかりしアメリカツアー② 

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↑ マンモス・ブルワリーにて

6月29日からタイオガ・ロードが開通する、という待望の情報がもたらされた。
クライミング3日目、その6月29日はマンモスレイクス近郊の岩場で軽く登ろうということで、一昨年訪れて好印象だったダイク・ウォールという岩場を予定。
プラッツ・クラック・ガリーほど規模の大きい岩場ではないが、マンモスレイクスの町から近いうえ、標高が高く北向きのため、夏でも涼しい。
また風光明媚で、さらには花崗岩の白い岩に縞模様にダイクが走った岩肌がとても美しいのである。
マンモスレイクスのローカルクライマーたちのゲレンデといった雰囲気の岩場であった。
ところが、車を駐める湖のほとりに着いてみると、なんだかやたらと雪が多い。
湖の対岸に見える岩場の方を眺めてみると、岩の取り付きまで雪がびっしり。
アプローチばかりか、クライミングルートの途中まで雪に覆われている様子だ。
今年の残雪の多さを改めて思い知らされる。
これでは無理……ということで、やむなく断念。
車に戻ってトポをめくり、Warming Wallという、マンモスの町中にある小さな岩場を見つけ、そちらに転身。
こんなふうに現場でいきなり代替の岩場を見つけられるほど、この辺りには岩場が多いのである。
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↑ Warming Wall は火山岩の岩場

車を駐めて徒歩5分のWarming Wallには幸い雪がなく登ることができたが、いかんせん日当たりがよく暑かった。
この日はその後、シャワー、洗濯、さらにはマンモス・ブルワリーでビールを飲もうと、予定が盛りだくさんだったため、2〜3本登って切り上げることにした。
でも、Warming Wallも日陰の時間を選んでくれば、それなりに楽しめる岩場だと感じた。
なにしろ、町中にあり、アプローチも5分。
他の2人のクライマーなど1本か2本登ってさっさと帰って行ったが、仕事の昼休みにちょっと登りに来た、といった雰囲気なのであった。

その後は予定どおりシャワー、洗濯とこなし、熊のマークが愛らしいマンモス・ブルワリーへ。
何度も訪れているマンモスレイクスの町だが、この店に入るのは初めてである。
生ビールの飲み比べセットがあったので、迷わずこれを注文。
定番ビールの7種類飲み比べと、季節ものビールの7種類飲み比べ。
計14種類のローカル生ビールですっかりよい気持ちになったおじさん4人。
クライミング込みのレスト日も、楽しく暮れていったのだった。
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by uobmm | 2017-07-09 13:01 | 海外 | Trackback
2017年 07月 09日

愉しかりしアメリカツアー①

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最高に楽しかったアメリカ、ハイシエラの旅が終わってしまいました。
7月6日に、10日間のツアーを終えて帰国しました。
シエラネバダ山脈は今年記録的に残雪が多く(日本と符合していますね)、ヨセミテバレイとトゥオラミメドウズを結ぶタイオガ・ロードが、私たちがアメリカ入りした6月26日時点でもまだ開いておりませんでした。
通常5月下旬には開き、1980年から昨年まで、7月に入って開かなかった年は一度もなかったのにもかかわらず、です。
タイオガ・ロードが開いていないことを私が知ったのは、日本を発つ日の朝のこと(!)
たまたまヨセミテ国立公園のホームページを開いてわかったのです。
一緒に行く仲間に慌ててメールを送り、できればチェーンスパイクやハイカットシューズを荷物に加えることを伝えましたが、長野や山梨から行くメンバーもいたため、この連絡が間に合ったのかどうかさえわからないまま成田へと向かいました。

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↑ 初日はプラッツ・クラック・ガリーでショートルートを登る

メンバーは私含めて4人。
同業である棚橋靖は30年来の友人ですが、他の二人のメンバーのうち、井上大助さんとは面識はあるものの山やクライミングに一緒に行くのは初めて。そして井上さんの友人、成澤泰成さんとは、LAXのハーツ・レンタカーオフィスで会うのが初対面でした。
初日はロサンゼルスからビショップまでレンタカーを飛ばし、何度も利用しているビショップのモーテルにイン。そしてお気に入りのピザ屋にくりだし、何はともあれ生ビールで乾杯しました。

翌朝一番でビショップのビジターセンターに行きましたが、やはりタイオガ・ロードはまだ開いていないし、いつ開くかもわからないとのこと。
というわけで、クライミング初日はビショップ近郊にあるショートルート中心の岩場、プラッツ・クラック・ガリーへ。
ボルダリングでは世界的に有名なビショップですが、ビショップに夏行くというと、行ったことのある人からは「暑いんじゃない?」と必ず言われます。
けれども、この辺りには岩場がたくさんあり、夏場でも涼しく快適に登れるよい岩場もたくさんあるのです。
プラッツ・クラック・ガリーもそんな岩場の一つ。
花崗岩の整備されたボルトルート、少ないが良質のクラックやマルチピッチが楽しめる、素晴らしい岩場です。
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↑ カーディナル・ピナクルにて

プラッツ・クラック・ガリーだけでも1週間くらいは遊べる岩場ですが、私以外の3名はみなハイシエラがほぼ初めてですので、少しでもその雰囲気を味わってもらいたい。
というわけで2日目はやはりビショップ近郊にあってプチマルチが楽しめるカーディナル・ピナクルへ。
4ピッチほどの岩塔ですが、景色もルートも素晴らしく、ちょっとハイシエラ気分を味わえます。
みな美しい景色に感嘆していましたが、私に言わせれば、真のハイシエラはこんなもんじゃないよ、というところです(笑)。

初日はビショップのモーテルに泊まりましたが、翌日からは少しトゥオラミメドウズに寄った、マンモスレイクスの町のキャンプ場にベースを移しました。
マンモスレイクスの町からトゥオラミメドウズまでは車で1時間。十分通える距離でありながら、美しいマンモスレイクスの町で快適なキャンプ生活を享受することができます。
そしてクライミング2日目の夕方、マンモスレイクスの登山道具店で、ようやく待望の情報———、明日29日からタイオガ・ロードが開く———がもたらされました。
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↑ カーディナル・ピナクル



by uobmm | 2017-07-09 08:34 | 海外 | Trackback
2017年 07月 04日

ハイシエラ

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アメリカで素晴らしい毎日を過ごしました。
明日がクライミング最終日です。


by uobmm | 2017-07-04 13:41 | 海外 | Trackback
2016年 07月 26日

レインボーブリッジ

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しばらくブログの更新が滞っておりましたので、とりあえず、6月にアメリカに行った時の写真から。
レイク・パウエルというアメリカでも2番目に大きい人造湖のそばにある、レインボーブリッジという自然の芸術。
船で数時間かかってたどり着いた入江からアプローチします。
アメリカにはこうした天然の橋がたくさんありますが、この手のものではこれが世界最大だそうです。
レインボーブリッジって、どこかで聞いたことのある名前ですが、アメリカ先住民たちはこれを見て、
「虹がそのまま固まって岩になったよう……」
と思い、こういう名前をつけたそうです。

えー、もちろん登攀は不可です(笑)。


by uobmm | 2016-07-26 16:32 | 海外 | Trackback
2016年 06月 22日

ブライスキャニオン

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まるで御伽の国でした。
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by uobmm | 2016-06-22 00:00 | 海外 | Trackback
2016年 06月 20日

アンテロープ・キャニオン

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自然の造形、ここに極まれり。
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by uobmm | 2016-06-20 23:04 | 海外 | Trackback
2016年 06月 20日

ホースシューベンド

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コロラド川の大屈曲部、ホースシュー・ベンド。
迫力、そして断崖のスリル。
周囲の風景も魅力的でした。
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by uobmm | 2016-06-20 23:01 | 海外 | Trackback