カテゴリ:南ア(無雪期バリエーション)( 8 )


2016年 09月 29日

ピラミッドフェース〜Dガリー奥壁

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シルバーウイーク後半は5日間、豊田の岩場や御在所など東海地方に遠征していたのですが、その話はまた後日にさせていただくとして、9月26〜28日は北岳バットレスに行ってきました。
前回の北岳バットレス同様、またまたピンポイントの好天狙いです。
今回カメラを御在所で使っていた方のザックに忘れてきてしまい(御在所から北岳と連チャンでした)、そして私のiPhoneはカメラが故障していて、でも自撮りだけはできるという不思議な状態のため、こんな写真になりました。
以下、掲載の写真はすべてiPhoneの自撮りモードでの撮影です。(すんません)
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今回は4尾根ではなく、ピラミッドフェース、Dガリー奥壁という、北岳バットレスでも難しめのルートを1日で2本継続して登りました。
両ルートとも荷物を背負っているとなかなかに手応えがあり、かつクラックが多く、ナチュプロ(カム類)を駆使するので面白いです。
どちらもいいルートですが、特にDガリー奥壁は私のお気に入りです。
北岳は紅葉が美しく(でも写真がな〜い!)、とてもよい季節でしたが、白根御池もバットレスもすいていて、とても快適な登攀となりました。
居心地のよい白根御池小屋にも感謝です。
2本つなげるので、2日目は肩の小屋泊まりの予定でしたが、時間も早かったので白根御池小屋まで下りてゆっくりしました。
これだけ雨の多い日々の中で、3日間一度も雨に遭うことなく登ってこられたのは幸運の一語です。
雨季(!?)のさなかに、よい登攀ができました。
早くモンスーン明けないかなあ……。
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by uobmm | 2016-09-29 12:34 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2016年 09月 13日

北岳バットレス

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このところ異常なまでに天気が悪く悩まされますが、9月9日(金)〜10日(土)は、ピンポイントの好天をつかまえて北岳バットレス第4尾根を登ってきました。
貴重な好天であることがわかっているためか、金曜日の白根御池は平日でもかなりにぎわっていました。
そして土曜日のバットレスも、おそらく10パーティー以上が取り付いたのではないでしょうか?
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上の写真はトップで先行する友人のガイドパーティー。
左の美しいフェースはDガリー奥壁です。
Dガリー奥壁もとてもよいルートなので、第4尾根を登ったことのある方は、ぜひ次に行かれるとよいと思います。
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上の写真は、マッチ箱の上に立つ後続パーティー。
バットレス第4尾根は、やはりこのロケーションが魅力です。
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天気も予想以上によく、順調に登攀することができました。
夏以来、何度か山行が中止になっていたお客さまにも、ようやく登っていただくことができてよかったです。
北岳山頂で素晴らしい展望を満喫し、広河原までの長い下山の途につきました。
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by uobmm | 2016-09-13 13:27 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2013年 08月 23日

北岳バットレス/Dガリー奥壁

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先週末に出かけた北岳バットレス。
土曜日はピラミッドフェースから4尾根、日曜日はDガリー奥壁を登った。
ピラミッドフェースもDガリー奥壁もどちらも久しぶりだった。ピラミッドフェースも悪くないが、特にDガリー奥壁は改めてよいルートだと思った。
岩もかたくきれいだし、ハング、クラック、スラブ、チムニー……と内容もバラエティーに富んでいる。
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Dガリー奥壁に行く場合、4尾根マッチ箱から懸垂で降りて取り付くパーティーが多いと思うが(私もそのパターンで登ったことの方が多い)、今回はDガリー大滝からそのままDガリーをつめてとりついた。実はこのコースも悪くない。
Dガリー奥壁取付きまで、難しくはないが岩は悪くないし、ビレイ点もしっかりしている。ラインも直線的だ。
そして何より、4尾根のように混まない! 
この日はお盆最後の日曜日とあって、4尾根は多くのクライマーでにぎわっていたが、私たちは貸し切りのルートで快調にロープを伸ばすことができた。

バットレス終了点から稜線までは、南アルプスでも屈指ではないかと思える素晴らしいお花畑が広がっている。
7月下旬に訪れた時のような華やかさは失われていたが、よく見れば晩夏の花々がまだ種類豊富に咲いていて、これはこれでしみじみと美しかった。
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※)Dガリー奥壁に行かれる方は、カム1セットあった方がよいと思います。0.4~3番くらい。

by uobmm | 2013-08-23 11:26 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2013年 08月 21日

クライマー

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photo by Ayako Yoshizawa

北岳バットレス第4尾根マッチ箱に立つクライマー。
クライミング2日目、私たちは4尾根ではなくDガリー奥壁を登ったので、いつもとは違うアングルで写真が撮れました。

by uobmm | 2013-08-21 10:27 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2010年 07月 25日

北岳バットレス

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1週間前になってしまいましたが、18日に北岳バットレスを登りました。
残雪ひじょうに多く、取り付くのに少々苦労しましたが、天候には恵まれました。
北岳はすごい登山者の数でしたが、稜線のお花もいつにもましてにぎやかに咲いていたように思います。
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by uobmm | 2010-07-25 15:33 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2009年 09月 07日

北岳バットレス第4尾根 スーパートポ

世に出回っている北岳バットレス第4尾根のトポ(ルート図)はアバウトでわかりにくいので、この際自分で書いてみました。
まだ完全ではないと思うので、今後また行く機会があったら、随時修正していきたいと思います。

<アプローチ>
大樺沢二股から八本歯のコル方面に約15分登ると右からヒドンガリー(涸れ沢)が入る。明るければ明瞭だが、暗いと気づかずに通り過ぎるかもしれない。
ヒドンガリー出合から約30分でbガリー出合。bガリーも涸れ沢である。
左下に小さなスラブ状の岩があり、そこから少し右上に上がるとbガリー出合である。出合のすぐ上(bガリーの中)に、大きなボルダーがあるのが目印だが、暗いと見つけにくい。
bガリー出合からすぐ上で水の流れるcガリーが右から入る。
トイ状のスラブ滝下でcガリーを渡る。bガリー大滝方面を目指す場合、ここまで来たら登りすぎなので引き返さねばならない。
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①bガリー大滝~4尾根
bガリー出合から、丸い大きなボルダーを目印にbガリーへ入る。踏み跡はbガリーの左(右岸)につけられているので、踏み跡を見つけて、ガリーから右岸の踏み跡に入る。踏み跡は明瞭で、あとは特に迷うことなくbガリー大滝取付きへとたどり着く。
年によるが、bガリー大滝取付きの下は例年7月末頃まで雪渓が残り、アイゼンやピッケルが必要な場合がある。また、雪渓とbガリー大滝取付きの間にシュルンドが開き、取付きが困難な場合もたまにある。
2ピッチのさして難しくないクライミングでbガリー大滝を登ったあとは、草つきの中につけられた踏み跡を辿る。気をつけていけばロープは必要ないだろう。左に進み支尾根を越えればcガリーに出、cガリーを渡れば4尾根である。cガリーも時期が早いと雪渓が残っていることがある。
4尾根へはcガリーをできるだけ上まで詰めてからとりつくと、トポ上の4尾根開始地点である「大テラス」に出るが、もっと下でとりついても、後述する「4尾根下部」のいずれかのピッチの取付きに出る。

注)bガリー大滝取り付きへの踏み跡は明瞭と記しているが、2016年9月に久しぶりにこのアプローチを使ったところ、踏み跡はところどころわかりにくくなっていた。
また、bガリー大滝を登り終え、そこから4尾根までの踏み跡も、わかりにくい箇所があった。慎重なルートファインディングが必要である。bガリー大滝を終えてから4尾根までの間に悪場はない。bガリー大滝からアプローチした場合、後述する「4尾根下部」の途中に出て、そこから4尾根取り付きの大テラスまで2〜3ピッチである。

②dガリー大滝、第5尾根支稜など~4尾根
トイ状のスラブ滝下で水の流れるcガリーを渡ったら、ここで八本歯のコルへと向かう一般道と別れる。水の流れるcガリー(バットレス沢)を渡るとdガリーとなる。
アプローチに使うcd中間稜に入るには、まず少しdガリーをつめ、入りやすそうなところから右のcd中間稜に上がるとよい。踏み跡は比較的明瞭で、20分ほど樹林の中を急登すると開けたお花畑に出る。明るくなっていれば、バットレス下部岩壁の眺めがよいところだ。
正面の三角の岩がピラミッドフェース。取付き付近に十字クラックが発見できるだろう。十字クラックの右の白い岩がcガリー大滝。十字クラックの左のガリーがdガリーである。5尾根支稜やdガリー大滝取付きへは、お花畑の中の踏み跡を辿り、途中から左にトラバースする踏み跡に入る。このあたりでは通常明るくなっているので迷うことはないだろう。
5尾根支稜はどこからでも取り付けるが、左端のハーケンが1本ある小テラスからが正規であり登りやすい。荷物も広げやすい。ただし、雪渓が残っている場合は臨機応変となる。

5尾根支稜は下部岩壁で一番容易だ。残置は少ないが問題ないだろう。トポでは2ピッチとなっているが、20~30mで切って3ピッチで登るとよい。平坦なテラスに出て5尾根支稜は終わる。
さて、旧いトポも最近のトポも、すべて下部岩壁はこれで終わるかのように記述されており、それだけ見ると5尾根支稜終了点から横断バンドに入るように錯覚する(というか当然思いこむ)。が、実は横断バンドはまだ上である。
5尾根支稜終了点からdガリーを少しロープレスで上がり、傾斜が増したところで再びスタカットに切り替えてdガリーを攀じる。ピンはないがキャメロット0.5、0.75などが要所で決まる。30mほどで横断バンドに出て、アンカーを見つけることができる。
4尾根へはそこからやや下り気味の踏み跡を右に注意して歩くと崩壊箇所となる。崩壊箇所手前から右上バンドを上がればピラミッドフェース(従来の6ピッチ目)取付きである。
4尾根へ行く場合は崩壊箇所をトラバースするがけっこう怖い。ここが崩壊してこのトラバースが危険となってしまったために、近年4尾根を目指す人はbガリーからアプローチするようになったのである。心配ならロープを使おう。
十分注意して崩壊箇所のトラバースを終えれば、尾根を回りこんですぐに「4尾根下部」1ピッチ目の取付きとなる。ここはトポ上の4尾根取付きではなく、あくまで後述する「4尾根下部」取付きなので誤認なきよう。
また、この崩壊箇所のトラバースをせず、ピラミッドフェース(6ピッチ目)取付きを経由して「4尾根下部」に取り付くこともできる。
右上バンド(これもけっこう怖い)を上がり、ピラミッドフェース(6ピッチ目)取付きでいったんピッチを切る。そこから右にトラバースすれば、比較的たやすく「4尾根下部」2ピッチ目取付きに出る。
このトラバースはノーピンだが、5.6くらいで難しくない。濡れてさえいなければまず問題ないだろう。

なお、下部岩壁のcガリー大滝を登れば、崩壊箇所のトラバースをせずに4尾根取付きで出られるわけであるが、cガリー大滝はむかし登ってけっこうむずかった記憶がある(定かではない)。
dガリー大滝は難しくなかったと思うが、いずれにしろ、5尾根支稜が一番易しく、かつ落石等からも安全である。


<4尾根下部>
かなり明瞭なルートであり、昔から登られているはずなのに、私の知るかぎり現在に至るまでトポに一切記載がないのが、これから記す「4尾根下部」である。

1ピッチ目) 崩壊地の怖いトラバースを終え、尾根を回り込むと平坦な取付きに出る。そんなに易しくはないが悪くないピッチ。10~15mくらいでリングボルト2本の打たれた2ピッチ目取付きに出る。
2ピッチ目)ピラミッドフェース(6ピッチ目)取付きからトラバースしてくると、このピッチの取付きに出る。
きれいな岩に走るクラックを登る。ピンはほとんどないので、キャメロット0.5~1番などが有効。空身なら5.6くらいなのだろうが、荷物があると5.8くらいに感じられる。4尾根全体を通して核心のピッチの一つである。
3ピッチ目)頭上はハングしているため、右から巻いて登る。木をつかみながら濡れていることの多いスラブを登り、踏み跡を左にたどってリッジに戻ったところでピッチを切る。
4ピッチ目)10mほど登るとビレイ点があるので短く切る。
5ピッチ目)頭上のかぶりぎみのリッジを登るが、右から巻き気味に取り付くこともできる。途中右にせり出した小さな岩を越えるところがワンポイントだけちょいムズ。
6ピッチ目)10~15mの難しくない岩を登ると、ようやく「大テラス」である。ここはルート中で一番の休憩適地だ。それにしても、ここまでの下部6ピッチがトポに記載されていないのは、かえすがえすも不思議である。
ここまでよくわからないで登ってきて、ここが本当の“取付き”だと気づいたものは、「えっ、こんなに登って、やっと取付き!?」と、必ず驚くことになる。

※4~5ピッチはリンク可能。つなげた方がベター。

<4尾根(上部)>
さあ、ここからやっとトポに記載されている「第4尾根主稜」である。
1ピッチ目)ハンドサイズよりやや広めのきれいなクラックを登る。ピンはわずかしかないので、キャメロット2〜3番があると安心である。荷物背負いグレードで5.8くらいか? 4尾根下部2ピッチ目とならび、4尾根全体を通しての核心部と言える。20m
なお混雑しているとき、このピッチは右から巻いて登ることもでき、そちらの方が易しい。
2ピッチ目)リッジの左気味を35mほど登り、さらに10mほど右上(易しい)すると通称「白い岩のクラック」下に出る。45m
3ピッチ目)白い岩のクラックを登る。易しい。35m
4ピッチ目)10mほどで三角形の小垂壁の下。10m
5ピッチ目)小垂壁を越え、そのままリッジをたどればとうとうマッチ箱の頭である。30m
6ピッチ目)懸垂下降15mくらいでレッジへ下りる。
7ピッチ目)旧・枯れ木テラスまでは1ピッチで届かないので、ある程度ロープを伸ばし、切る。
8ピッチ目)旧・枯れ木テラスからリッジを左にトラバースし、城塞チムニーの下まで。
9ピッチ目)チムニーを登り、ハイマツでビレイ。
目の前の易しい岩を40mほどロープレスで上がれば、ゆっくり休める広場に出て登攀終了となる。
広場からは左に上がる踏み跡をたどる。お花畑の中のほぼ明瞭な道。約20分で北岳山頂に至る。

※上部崩壊以降のルートどりに書き直しています(2013年7月)


<使用ギア>
・ロープ50m 1~2本
・キャメロット0.75、1番、2番、3番など 
 → カムはなくても何とかなるが、アンカーにも使えるところはあるので、2〜3個持  参するとよいと思う。
・クイックドロー 5本〜
・60㎝スリング 2本〜
・その他スリング 適


by uobmm | 2009-09-07 06:41 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2009年 09月 06日

北岳バットレス

2009年9月4日~6日
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先週に引き続き北岳バットレスへ。
当初心配された土曜日の天気も、予想以上の好天に恵まれた。
白根御池小屋を3時半出発と、バットレスにしてはゆっくりと出たのだが、着いてみれば壁に一番乗り。
最高の展望を満喫しながら、ゆったりと登ることができた。
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北岳バットレス第4尾根は、あるいは日本で一番人気の高いバリエーションルートかもしれない。
2週続けて登ることで、このルートの魅力を改めてじっくりと感じることができた。

4尾根は岩がかたく、そこそこ難しいクラックのピッチもあり、言うまでもなくロケーションは抜群で、やはり本当に素晴らしいルートだ。
一般に出回っているトポだと、4尾根は7ピッチということになっているが、昔からトポには載っていない(けれど昔から登られている)下部の4~5ピッチを登れば、私の切り方で14~15ピッチになる。(ロープは40mを使用)。下部岩壁の約4ピッチをあわせれば、何と20ピッチ近いルートになるのである。
継続もなしに、これだけ長いルートは日本では他にないかもしれない。
4尾根は確かに、日本を代表するアルパインルートなのである。
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今回は2泊3日の行程で来ているので、登攀後は白根御池小屋に下りてきてもう1泊。
3日間の行程で組むと、気持ちにも体にもゆとりがあってなかなかよろしい。
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余談だが、白根御池小屋は新築されて本当によい小屋になった。
きれいだし、広々しているし、トイレも多いし、受付の女性も感じがいいし……。
とてもよい!
できるなら予約制にして、混む時期もゆったりと寝かせてくれればさらによい。今後に期待しよう。

3日目、朝日に輝く北岳を拝み、ゆっくりと白根御池をあとにした。
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by uobmm | 2009-09-06 15:52 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2009年 08月 30日

北岳バットレス

2009年8月28日~29日
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念願の北岳バットレス。
これまで天気の関係でつぶれにつぶれ、Sさんは3度目。Yさんに至っては4度目の挑戦とあいなった。
ところが、今回は大丈夫と思っていた天気が、前日になりまたもや怪しくなる。
今回は2日間ではなく、大事をとって、金土日と3日間の日程をとっていた。
けれども、土曜日の天気が午後から雨の予報。日曜日が雨のち晴れ……。うーむ。

韮崎駅で合流したYさんは、私の車に乗り込むなり、
「もし土日で登れなければ、私は月曜日まででもいいです!」
と、悲壮なご決意。
これはもう、何としてでも登らねば……。
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そして、心配した土曜日の天気は……。
今回だけは私たちの強い想いが通じたようです。
前日までの予報に反し、広河原に下山するまで奇跡的に天気がもった。
ついに天が微笑んでくれました。
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by uobmm | 2009-08-30 00:35 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback