<   2008年 05月 ( 14 )   > この月の画像一覧


2008年 05月 30日

雪上訓練

2008年5月27日(火)
d0138986_21481899.jpg

上高地にほど近い雪渓で雪上技術研修。
雪上訓練にひじょうに適したよい雪渓を上高地の近くで見つけることができた。
新緑が目にまぶしく、陽光は輝き、雪上訓練さえ楽しかった。
d0138986_21511117.jpg

比較的早い時間に小梨平のキャンプサイトへと戻り、美しい5月の上高地で素晴らしい時を過ごした。
目に染みいるような新緑。ヨーロッパアルプスと見まがえるような残雪の穂高。梓川の清らかな流れ……。
晴れた5月の上高地は、世界のどんな景勝地と比べても、決して負けないのではないかとさえ思われた。
こんなにゆったりとした時を上高地で過ごすのは初めてのことだった。

by uobmm | 2008-05-30 21:58 | 槍・穂高周辺バリエーション | Trackback
2008年 05月 29日

六百山

2008年5月26日(月)
d0138986_10432152.jpg

上高地を見下ろすような位置にありながら、登山道はなく、めったに登山者の訪れぬ寂峰・六百山。しかし、2450mという焼岳と同等の標高を有し、頂上からの展望は(位置する場所が場所だけに)、素晴らしいの一語に尽きる。まさに、知る人ぞ知る山と言えよう。

d0138986_10521083.jpg雪渓から緊張するガラ場をつめて稜線に出るが、そこからのルートファインディングが難しい。
すでに稜線の雪はほとんど消え、滑りやすい草つきの登りと若干のハイマツのヤブ漕ぎを強いられる。
けれども、対岸に素晴らしい迫力で迫る穂高連峰、眼下に広がる箱庭のような上高地の景色を見下ろせば、決して楽ではない登山の苦労も報われる。
小さく刈り払われた山頂では、三等三角点が静かに迎えてくれた。

by uobmm | 2008-05-29 11:05 | 槍・穂高周辺バリエーション | Trackback
2008年 05月 24日

奥秩父・ヌク沢

2008年5月22日(木)
d0138986_16393165.jpg

私が奥秩父の沢を好んで登っていたのは大学2年生から3年生にかけての頃だ。
ヌク沢もその頃登ったが、実はそれほど強い印象は抱かなかった。私は山をはじめた当初から、困難さだけを山に欲する登山者ではなかったつもりだが、それでもあの頃の私は今よりももっと、手応えのようなものを沢に求めていたのだろう、と思う。
しかしヌク沢は、どの沢登りのガイドブックを見ても絶賛されている秀渓である。
ナメとナメ滝の美しさに加え、この沢の上部には、昭文社の地図にも「幻の大滝」として記されている、3段260mの大滝が秘められている。すぐれた沢をいくつも擁する西沢渓谷周辺においても、沢登り愛好者がまず憧れる沢の一つと言ってよいだろう。
d0138986_174592.jpg

近丸新道を使って下部を省略して入渓する。すぐに大きな堰堤に行方をふさがれる。平成13年に建造されたこの堰堤を越えるのに、悪い高巻きを強いられる。その後も3つの堰堤が続く。すべてが平成に入ってから建設されたもので、学生時代に私が訪れたときにはなかったものである。
堰堤越えが終わり、ようやく沢登りらしくなったが、沢にはたくさんの倒木が倒れ、せっかくの美渓をそこなっていた。台風などで沢が荒れてしまうのは仕方ないこととはいえ、今日のヌク沢の荒れ方は半端ではなく、これでは遡行価値もないかな……と内心思わされるほどだった。

d0138986_17134724.jpg沢の途中で、岩に張りつくように咲いているピンクの花が目にとまった。近づいてみてみるとサクラソウの類であることがわかった。クモイコザクラだろうか……?
その後もこの可憐な花は岩肌のそこかしこに現れ、私たちの目をなごませてくれた。

そしていよいよ大滝とのご対面。一見それほどの迫力を感じないが、樹林に隠れて見えにくい滝の落口が、実ははるか上部にあることがわかり驚かされる。
かったるい堰堤越えも、難儀な倒木も、大滝を登りはじめるとすべてが吹き飛んでしまった。
天空から降ってくるかのような大滝の爽快な登攀は、それくらい素晴らしいものだった。
これほど大きな滝で、しかもすべてフリークライミングで登れるというのは、めったにないと言ってよいだろう。
下段、中段と登り、もうこれで終わりかなと思ったら、まだその上にさらに50m以上はありそうな上段が現れる。背後の空間が大きく開け、雄大な山並みが見渡せた。

大滝の上は、一転美しいナメとナメ滝が続くようになる。もうそれほど荒れてはいなかった。
美しいナメを穏やかな気分で歩く。

上部では雪渓が現れはじめた。まるで4月下旬の雪の量である。
ようやく辿り着いた稜線にはびっしりと雪が積もっていた。
d0138986_17262297.jpg

d0138986_17312722.jpg近丸新道を下りはじめ、地面から雪がなくなった頃、ちらほらとシャクナゲが現われはじめた。
そして徳ちゃん新道に入ると、もうそこはシャクナゲの花園だった。
このあいだ登った天城山や昨日登った瑞牆で、今年はシャクナゲは(当り年と思っていたけど)はずれ年なのかなと、思わされた。それは私以外の登山者も口にしていたことだった。
けれど甲武信岳のこの戸渡尾根で、その考えは払拭された。
これほどのシャクナゲの花の中はめったに歩けるものではない。両側、花、花、花……。
長い1日の疲れを、絢爛豪華な花畑が忘れさせてくれる。
そして渓谷が近づき、シャクナゲ林が終われば、初めて見るほどの美しい新緑のカラマツ林が目に飛び込み、もはや1年分の森林浴をしたような気持ちになったのだった。

奥秩父の沢がまた恋しくなってきた。
d0138986_1739810.jpg


ニューブログもはじめました!

by uobmm | 2008-05-24 17:43 | 沢登り | Trackback
2008年 05月 23日

瑞牆山

2008年5月21日(水)
d0138986_10113169.jpg

d0138986_1303052.jpgさわやかな5月の空の下、瑞牆山に登る。
こんなによい天気は大げさではなく10日ぶりくらいではないかと思った。このところ雨が多いし、天気予報が晴れでも実際はすっきりしない天気が続いていたのである。

若葉はしみ入るように美しく、鳥たちは気持ちよさそうにさえずっていた。
平日にもかかわらず、山はたくさんの登山者でにぎわっていた。

この時期でまだ登山道に雪が残っていたことには驚かされたが、穏やかな頂上でゆっくりと時間を過ごし、私たちはその絶景をほしいままにした。

by uobmm | 2008-05-23 10:12 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 20日

天城山

2008年5月18日(日)
d0138986_9204351.jpg

d0138986_9254255.jpgおめあてのアマギシャクナゲは咲いてはいたものの数が少なかった。時期が早すぎたのかとも思ったが、咲いている木はすでに満開になっていることを考えると、時期の問題ではなく今年はつぼみ自体が少なかったのかもしれない。
去年がいわゆる“はずれ年”であったから、今年は当り年だ、ということは多くの人が言っていたが、なかなか難しいものである。

けれど天城山の緑は、それを補ってあまりあるほど美しかった。
金色のすべやかな樹皮が目立つヒメシャラ、古色蒼然たるブナの巨木林、そしてそこに彩りを加えるミツバツツジのピンク……。
天城山に来るのは初めてではないのだが、これほど樹林の美しい山だったのか、これほど素晴らしい自然を有する山だったのか……、と思いを新たにした。
天城山のシャクナゲの素晴らしさは日本屈指だと思うが、樹林そのものの美しさもまた日本有数の山ではないかと思わされた。

以前行ったことのある山なのに、今になって初めてその山の魅力に気づかされるという経験を、最近とくにすることが多くなった。ガイドという職業も悪くない。
d0138986_9382429.jpg


by uobmm | 2008-05-20 09:44 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 19日

両神山・八丁尾根

2008年5月16日(金)
d0138986_10104977.jpg

落合橋から「廃道」を登り、両神山へ。天気は曇りだが、新緑の淡い緑が実にきれいである。
そして稜線に出ればアカヤシオがちょうど花盛りだった。
まだ葉の出ていない枝に、大ぶりの丸みを帯びた花をつけている様子は、ひな祭りの飾りか何かのようにも見える。淡いピンクの色彩には、得も言えぬ美しさがある。
頂上から八丁尾根にかけての険阻なコース沿いでは、いっそうたくさんのアカヤシオが静かな山を彩っていた。
さながら日本美を集約したかのようなこの美しい花を、私は本当に好きになった。

by uobmm | 2008-05-19 10:26 | 奥秩父 | Trackback
2008年 05月 17日

愛鷹山塊(越前岳~黒岳)

2008年5月15日(木)
d0138986_20172088.jpg

愛鷹(あしたか)山塊の越前岳から黒岳へと歩く。
愛鷹山塊は富士山のすぐ南に位置する。富士山の展望の素晴らしさは言うまでもないが、海に近いわりにはブナやツツジなど広葉樹林が美しい山である。

天気予報は晴れだったが、あいにく雲が湧き富士山はすそ野しかのぞめない。
愛鷹に来るのは3度目だが、実は一度もクリアな天気で登ったことがない。
愛鷹は固有種のアシタカツツジでも知られている。残念ながらツツジはまだそれほど多く咲いていなかったが、緑は本当に美しかった。この時期はこのみずみずしい緑の中で呼吸するためだけに、山に行く価値がある。

愛鷹山塊の中では私は黒岳の山頂が好きだ。静かで、広々としていて、むろん眺めもすばらしい。とても憩える山頂である。
今度愛鷹に来るときこそ、壮麗な富士の眺めを堪能してみたい。
d0138986_20263983.jpg


by uobmm | 2008-05-17 20:29 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 14日

明神東稜~明神Ⅴ峰

2008年5月12日(月)
d0138986_1856254.jpg

穂高に隣接し、上高地からも至近の距離にありながら一般登山道がなく、孤高を守る山、明神岳。
本格登山者にだけ立ち入ることを許されたこの静かな峰は、アルピニズムの郷愁とロマンが漂う穂高連峰においても、その芳香をもっとも強く感じられる山かもしれない。

d0138986_1921322.jpg小梨平のテント場を暗いうちに出て、明神東稜に向かった。
アプローチでは、大きな明神の岩壁群と広大な雪面の広がりが日本離れしたスケールである。
ひょうたん池でKガイドとYさんに追いつく。Kガイドは同じガイド組合(JAGU)の仲間であり、Yさんは私のお客さまでもある。私たちと彼らしか登山者はいないのに、知りあいばかりというのも不思議なものだ。
私の方は今日は後輩の学生3名との登山である。

周囲の素晴らしい景観に見ほれながら、気持ちのよい雪稜を登ってゆく。
核心部のバットレスを越えると、明神主峰は近い。

d0138986_19132363.jpg
頂上に立つと、穂高連峰の大パノラマが開けた。
眼下の上高地の眺めが新鮮だ。

ここから気持ちを引き締め直し、明神の主稜線を縦走する。
Ⅱ峰、Ⅲ峰、Ⅳ峰と越えていき、最後のⅤ峰がもっとも頂上らしいところが絶妙である。

前明神沢の雪渓をグリセードで滑り降り、1日のロングトリップを終えた。
d0138986_1918126.jpg


by uobmm | 2008-05-14 19:19 | 北ア(積雪期) | Trackback
2008年 05月 13日

登攀者

2008年5月12日(月)
d0138986_20371467.jpg

明神岳5峰

by uobmm | 2008-05-13 20:39 | 北ア(積雪期) | Trackback
2008年 05月 13日

神津島・天上山②

2008年5月8日(木)~9日(金)
d0138986_9234985.jpg

5月の天上山はオオシマツツジの最盛期だ。こんなに乾燥した山によくぞこれだけと思うほど、山のそこここに美しい花を咲かせている。私たちがこの時期を選んだ理由でもある。

d0138986_193449.jpgツツジ以外の花も美しい。
数多く見かけるスミレも、本州の山でいつも見るスミレより色が鮮やかでよく目立つ。
下山路では、ひっそりと咲いている小さなラン科の花にも出会うことができた。
ヒメトケンランといい、分布は伊豆諸島と四国、九州、沖縄だけと図鑑にある。

天上山が花の百名山に選ばれ、近年ひじょうに多くの登山者を迎えているのもむべなるかな、と言えるだろう。

d0138986_19382182.jpg


by uobmm | 2008-05-13 09:24 | ハイキング | Trackback