<   2009年 09月 ( 23 )   > この月の画像一覧


2009年 09月 30日

ガイドの練習

d0138986_2242562.jpg

去年から今年にかけての冬はスキーの練習をしたり、学生の合宿に入ったりしていたため、ほとんどクライミングをしなかった。
3ヶ月近くまともに登らなければ当然かなり力は落ちる。
あまりにも登れなくなると仕事に差しさわりがあるので、また再開するわけだが、最近ふと思ったことは、仕事に支障をきたすから練習するというのは、ちょっと邪道かなということだ。
まあ、もちろん邪道というのは言いすぎで、仕事のためにクライミングを練習するのは悪いことではないし、ガイドになるために登山をする人がいたって悪くはない。
でも、仕事のために練習するのではなく、山やクライミングが楽しくてしょうがないからどんどん登り、それで気がついたら仕事に必要な力が備わっていた、というのが、ガイドの美しき姿のような気がしないでもない。

写真は沖縄の超有名課題。3年前のある日の夕暮れ。
あの頃は美しかったな……。ある意味で。

by uobmm | 2009-09-30 22:24 | エッセイ | Trackback
2009年 09月 29日

奥又白②

d0138986_1331474.jpg

奥又白は素晴らしい場所だが、とりわけ紅葉の時期は一番かもしれない。
涸沢のような派手さはないが、山の美しさをしみじみと味わえる場所である。
日~月だったため、登山者は私たちだけだった。
紅葉最盛期の奥又白を貸切りとは、何とも贅沢なことである。
d0138986_1335767.jpg

さて、登山の方は、Ⅳ峰北条・新村ルートを登る予定であったが、雨が降り出し、取り付きの少し手前で引き返さざるを得なかった。
大きな壁というのはなかなかチャンスをつかめないものだ。
静寂の奥又から、平日でもにぎわう上高地へと下山した。
d0138986_13382114.jpg


☆11月~1月の募集企画をつくりました。「募集企画」欄をご覧ください。

by uobmm | 2009-09-29 13:40 | 北ア(バリエーション) | Trackback
2009年 09月 28日

奥又白

2009年9月27日~28日
d0138986_20475150.jpg

穂高、奥又白の池。
険しい道を登りつめた先に、突然現れる静寂の別天地。
神秘の山上湖は、少し早い紅葉に彩られ、まさしく別世界の様相だった。
d0138986_20534567.jpg


by uobmm | 2009-09-28 20:55 | 北ア(バリエーション) | Trackback
2009年 09月 26日

お薦めの1本

d0138986_21371557.jpg

今日も小川山。
今日は私も初めての姉岩へ。
最後に登った「強火の職人」というルートがとてもよかった!
小川山でもかなり上質の部類に入る5.10aだと思います。
お薦め!

by uobmm | 2009-09-26 21:37 | その他 | Trackback
2009年 09月 25日

小川山

d0138986_1646618.jpg

d0138986_1646729.jpg

小川山、いい季節になってきました。

by uobmm | 2009-09-25 16:46 | その他 | Trackback
2009年 09月 24日

横尾山

d0138986_23174760.jpg

山梨と長野の県境。国道沿いの信州峠を登山口とする横尾山。
およそ1年ぶりに訪れましたが、改めてよい山だと思いました。
すごく簡単に登れるのですが、本当によい山……。
d0138986_23192392.jpg

山の経験のない人とかを連れてきたら喜ぶでしょうね……。
すでに少しはじまっていましたが、紅葉の頃もきれいそう。
冬も展望がいいからすごくよさそう。
d0138986_23213159.jpg

富士山、南アルプス、八ヶ岳、金峰山、瑞牆山……。
かなりの展望峰です。
d0138986_23221499.jpg

標高1818mですが、すでに色づきはじめていました。
今日は下界は暑い一日でしたが、山はさわやかで気持ちがよかった。
また季節を変えて訪れることにしましょう。
d0138986_23234392.jpg



☆11月~1月の募集企画を久しぶりにつくりました。カテゴリの募集企画欄をご覧ください。

by uobmm | 2009-09-24 23:24 | ハイキング | Trackback
2009年 09月 23日

『岳』 を読む ②

d0138986_18522190.jpg

私たちが山の漫画、小説、あるいはテレビや映画を観ると、どうしてもあら捜しをしてしまう。
そして、そこに事実と異なる描写を見つけると、もうそこで反射的に拒絶反応が出てしまう。
これは、私たちのように経験の浅からぬ登山者に染みついた性(さが)のようなものである。
その拒絶反応が、観る目、読む目を曇らせる。

第1巻を読んだ時、「読む価値なし!」とすら断じた 『岳』 であったが、それから1週間くらいして、第2巻を読みはじめると、こんどは「わりと面白いな……」と思えたから不思議である。
そして3巻目に突入する頃には――私はそれを電車の中で読んでいたのだが――、なんとウルウルしはじめている自分がいたのである。

8巻まで読み終えた頃、私は試みに再び1巻を読み返してみた。
するとどうだろう。涸沢小屋で読んだ時、まったく感情移入できなかった1巻も、今度はすらすらと面白く読めたのだった。
どうしてだろう? 理由は自分でもうまく説明できないのだが、私はいつのまにか山ヤの色眼鏡をはずし、素直に『岳』が読めるようになっていたのだった。

話は変わるが、映画 『剱岳 点の記』 を観たのもこの頃だ。
自分で言うのも何だが、私は本当に気負いなく、リラックスした精神状態でこの映画を観られたと思う。(映画観るのに気負うなよ、と言われそうだが)
山の映画に対しそういう接し方ができたのは(何だか大げさな話で恐縮だが)、少し前に 『岳』 の体験があったからだと思う。
その結果、私はあの素晴らしい映画を存分に堪能することができた。
映画 『剱岳 点の記』 はまぎれもない傑作だと私は思うけれど、それでも“紙一重だったなあ”という気がするのである。
何が紙一重かと言うと、私があれに感動できたかどうかという点においてである。
『岳』 の1巻を読んで“読む価値なし”と思った自分だったら、あの映画にだって同じような反応を示していてもおかしくはなかったと、私は思うのだ。


「うちは家族で『岳』のファンです」
お盆にみくりが池温泉で相部屋となった、家族連れのお父さんが私に言った。
小学生くらいのお子さん二人と一緒で、私より若い、感じのいい方だった。

「『岳』は面白いですよねえ。とてもいい漫画だと思います」
私はつい最近読みはじめたことなどおくびにも出さず、すっかり以前からのファンのような顔をして、若いお父さんと 『岳』 談義を交わしたのであった。

③につづく

by uobmm | 2009-09-23 18:48 | エッセイ | Trackback
2009年 09月 21日

最近読んだ本

d0138986_22303637.jpg

①『なまくら』 吉橋通夫/講談社文庫

昨日読み終えたばかり。
私は時代小説が好きで時々読むのですが、これは本当によかったです。
7つの短編、どれもいい。
“珠玉の短編集”という言葉は、こういう本にこそふさわしいと思います。
隠れた名作。
心が温かくなる本が読みたいという方はぜひどうぞ。


②『瀕死の双六問屋』 忌野清志郎/小学館文庫

今、私の中では第2次忌野清志郎ブームが起きていて(約20年ぶり)、車の中では彼のCDをずっと流し、本も新たに別のを入手していろいろ読んでいます。
この本は前に紹介した『忌野旅日記』などと異なり、万人受けする内容ではないかもしれませんが、少なくともこれを読めば、彼の文才が並々ならぬものであったことは理解してもらえると思います。(その証拠に、プロの作家である町田康と角田光代も、解説で清志郎の文章を絶賛しています)。
音楽好きな方にはけっこう面白く読めるかもしれません。
ちなみに双六問屋というのは、「凄いロックの問屋」という意味ですね。


③『差別と日本人』 野中広務、辛 淑玉/角川oneテーマ21

最近読んだ本の中で出色です。
あの野中広務が、自らの部落出身という出自を明らかにした上で、在日の辛淑玉と、日本人の差別をテーマにして語り合った本です。
重いテーマにかかわらずすでに40万部近いベストセラーになっているのは、内容の面白さもありますが、野中広務という、日本の政権の中枢にあった人物が、このようなテーマで自身について赤裸々に語ったことが大きいと思います。
本は2人の対談形式ですが、あいまあいまに差しはさまれる辛淑玉の詳しい注釈がとてもわかりやすい。

野中広務の対談だけに、差別というテーマだけでなく、政治の世界の裏話もとても興味深いです。
小泉純一郎は“いいもん”で、小沢一郎や野中広務や古賀誠は“わるもん”みたく、政治家を見た目の印象だけで判断してしまいがちな私たちには、ちょっと目からウロコかもしれません。

大ベストセラーになった藤原正彦の『国家の品格』とこの『差別と日本人』は、内容はまったく異なりますが(ある意味、対極にあると言えます)、どちらも現代日本人の必読書のように感じられます。
一人でも多くの人に読んでほしいと思います。

by uobmm | 2009-09-21 23:14 | 本の話 | Trackback
2009年 09月 20日

自慢の一品

d0138986_05193.jpg

今日は私が山に携行している小道具のご紹介。
ナイフ、コンパスなどを私はこんなふうに小さいカラビナでまとめて、ザックの雨ぶたに入れてます。
ナイフ、コンパス、日焼け止めリップクリームくらいまではわかるとして、歯ブラシやボールペンも一緒にまとめている人は珍しいのではないかと思います。
なんでそうしているかと言えば、歯ブラシとボールペンは一度ならず、持っていくのを忘れたことがあったからです。
これはむろん私固有の現象であって、ふつうの人は歯ブラシやボールペンを忘れたりはしないでしょうね。
d0138986_0131847.jpg

うち(法政)の学生などは今でもやっているのですが、コンパスやナイフ、ライターなどを3㎜くらいのスリング(ひも)にまとめて、首からぶら下げている登山者も時々います。
私も学生時代の初期はやっていましたが、これはあまりお勧めできません。
首にひもをかけるのはクライミングの時など危険があります。
そしてそもそも、ナイフやコンパスって、そうしょちゅう使わなければならない道具ではないので、わざわざ首にかけておく必要がないからです。
それでも首にかけたいという人は、写真のようなゴム紐を使うとよいでしょう。ゴムひもは強度がないので、万一首つりになったとしても安全です。
山岳スキーや、ひんぱんにコンパスを見る必要があるような登山の時は、私もこのゴム紐つきコンパスを携行しています。
d0138986_0252035.jpg

次にご紹介するのが、私のかねてよりの自慢の一品。
そう、ひも付き耳栓です。
ひものついてないバラの耳栓って、朝になると一個くらい耳からはずれていて、探すの大変だったりするんですよね。
それで、ひもがついてたらいいのになって思ってたのですが、あるとき、と言ってももうずいぶん前ですが、東急ハンズで見つけました♪  
最近では、荷物の軽量化をかなり意識した山行でも、耳栓は持って行ってます。
やっぱり、イビキ抑止効果にはそうとうなものがありますからね。
耳栓をしててもでかいイビキは聞こえてくるのですが、それでもうるさくて眠れないってことはほとんどないですよ。

ところで、いびきの人は山小屋の受付時に申告してもらって、イビキ部屋に隔離すればいいのに、と思うのは私だけでしょうか??
世の中には喫煙ルームなんてものもあるわけですからね。
そう、私はプロガイドなのでもちろんイビキはかきません。
ガイド協会では確か30デシベル以上の音量でイビキをかく人にはガイド資格を与えないと定めていたはずです。(冗談ですよ)
もっとも、私はイビキはかかないのですが、たまに寝ているとき叫ぶ、という報告が複数のお客さまからなされていますので、私の方が先に山小屋で隔離されるかもしれませんが……。

by uobmm | 2009-09-20 00:55 | 装備・食糧などの話 | Trackback
2009年 09月 17日

岩登りの歌

2009年9月17日
d0138986_1245472.jpg

篠原達郎ガイドと某所に新しいルートの可能性を探りに行きました。
某所と言っても、写真を見れば一目瞭然ですが(笑)。
d0138986_12381743.jpg

人がほとんど入っていない岩場を自分たちで拓きながら登るのって、本当に面白いです。
忘れかけていた“岩登りの歌”がよみがえる、ってやつですね。
d0138986_2110148.jpg

ラインは予想以上に素晴らしかったです。
“百戦錬磨”の私たちが、ちょっと怖くなるくらいすごい高度感が味わえます。
そして、日本離れした最高のロケーションでした。

少し時間をかけてよいルートにしたいと思います。
ご期待ください。
d0138986_2163333.jpg


by uobmm | 2009-09-17 21:11 | クライミング | Trackback