山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2010年 04月 30日

余談ですが

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『山と渓谷』4月号に、『アイガー北壁』を撮ったフィリップ・シュテルツェル監督のなかなかよいインタビューが載っています。
その中で私が、ふっと気持ちを惹かれたところがありました。
それは、ハラーの『白い蜘蛛』はドイツの男の子が15~16歳で必ず読む本の一冊ですから、というフィリップ監督の話です。

ハインリヒ・ハラーの『白い蜘蛛』をご存じない方もいるでしょうから先に説明しますと、映画『アイガー北壁』の主人公トニー・クルツとアンドレアス・ヒンターシュトイサーが挑戦した2年後の1938年に、アイガー北壁の初登攀に成功した4人パーティーの1人がオーストリア人のハラーで、『白い蜘蛛』はその登攀とそれまでのアイガー北壁登攀史をまとめた山岳文学の古典です。
そしてちなみに、ブラッド・ピット主演でヒットした映画『セブンイヤーズ・イン・チベット』の主人公もまたそのハインリヒ・ハラーその人です。

『白い蜘蛛』は確かに山岳書としては有名ですが、それが15~16歳の男の子の必読書というのは、考えてみるとなかなか興味深い話です。
日本で『白い蜘蛛』にあたるような本といったら、何でしょう……?
『マナスル登頂記』? それとも植村直己の『青春を山に賭けて』か?
もし、日本の15~16歳の男の子の大半が『青春を山に賭けて』を読んだら、日本の社会の行く末って、間違いなく変わるでしょうね。
そういうことって大事かもしれない。

本の力って大きいですから。
特に人生でもっとも多感な10代の頃の読書は。
小学生や中学生に外国語を教えたり、株の勉強させたりする前に、『青春を山に賭けて』や堀江謙一の『太平洋ひとりぼっち』を読ませることの方が、きっとはるかに将来に役に立つと思います。

ドイツの男の子は『白い蜘蛛』かあ……。

by uobmm | 2010-04-30 08:41 | その他 | Trackback
2010年 04月 29日

アイガー北壁

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たいへん遅ればせですが、映画 『アイガー北壁』 を観てきました。
素晴らしかったです!
真に迫る迫力があり、面白く、かつ真摯につくられています。
とても上質の映画と思いました。
ただ……。

ただ、この映画を観て、「山っていいな。行ってみたいな……」と思う人はいないだろうな、と。
やっぱり普通の人がこれを観たら、「山って怖い」と、思うと思う。
いや私だって思いましたもの。「山は怖い……」って。

それは決して、この映画の価値を低からしむるものではないのですが。




↓下の写真に写っているシノハラガイドは、ちなみにアイガー北壁の彼らのルートを登っています。

by uobmm | 2010-04-29 21:20 | その他 | Trackback
2010年 04月 27日

小川山の新ルート②

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☆耳より情報
そういえば、幻のあのブログが再開したらしいですよ! いつまで続くのかなあ……?

by uobmm | 2010-04-27 16:53 | クライミング | Trackback
2010年 04月 26日

新ルート完成!

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昨年から篠原さんと取り組んでいた小川山の新しいルート完成しました。
懸垂下降2ピッチを含め全21ピッチ。
小川山最長のマルチであることはもちろん、日本でも最長クラスのマルチピッチだと思います。
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マルチピッチというよりアルパインルートと呼ぶのがふさわしいこのルートは、今から35~36年前にトレースされていたルートを新たに再生したものですが、よくこんなルートが30年以上も眠っていたものだと思います。
長さに加え、内容的にも面白く、ロケーションも極上。
きっと小川山の新しいスケールを感じていただけることでしょう。
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by uobmm | 2010-04-26 21:19 | クライミング | Trackback
2010年 04月 23日

春のアンダー

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ミズノの展示会でもらった春物ウエアをいろいろ試していたのですが、一番いいなと思ったのは、この薄手の長そでシャツ。ブレスサーモ製です。
アンダーというより中間着としてつくったようですが、私はアンダーウエアとして一番下に着ています。
何がよいかと言えば、ふつうのアンダーウエアに比べて下着っぽさがまったくなく、デザイン的にいけてることですね。
ブレスサーモだから機能的にも十分ですし。
特に5月連休頃は晴れれば気温も高いし、下着一枚で歩くことも少なくありません。
そんな時にこういったアンダーウエア持っていると、なかなかよろしいのではないでしょうか。
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↑ 写真があまりかっこよくなくてお恥ずかしい……。

by uobmm | 2010-04-23 13:03 | 装備・食糧などの話 | Trackback
2010年 04月 21日

坪山

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月曜日は奥多摩の坪山へ。
坪山は春のこの時季、ハイカーに一番人気の山かもしれない。
ヒカゲツツジやイワウチワといった、東京近郊の山ではなかなかおめにかかれない希少な花を、群落で見ることができるからだ。
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この山が登山者に登られるようになってからおそらくまだ十年とたたぬだろう。
地元の人しか歩かなかった急峻な岩尾根に、登山者の大好きな貴重な花の群落があることを知った地元の方々が、ここに新たに登山道を拓き、ハイキングコースとして喧伝した。
今では春のこの時季、登山者がひきもきらない。
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とても平日の山とは思えないたくさんの登山者で狭い山頂はにぎわっていた。
こういう山こそ入山料をとり、一日の入山者数を決めて登山者を迎えたら、今後のために実によい先例になるだろう。
10年後の坪山にさらに期待したい。

by uobmm | 2010-04-21 10:45 | ハイキング | Trackback
2010年 04月 19日

湯河原幕岩

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山岳部の学生や先輩、後輩たちとテントの夜を過ごし、日曜日は幕岩でクライミング。
朝まで雪の降っていた土曜日とは打って変わって暖かな陽気となった。

山岳部の新入部員は今のところ2名だが、今回来たのは1人だけ。
でも、高校時代も登山部の、やる気ある子なのでうれしい。
ジムでは少しクライミング経験があるが、自然の岩は今日が初めて。
はじめはまったくもっておっかなびっくりだったが、易しい岩を何度か登らせるとすぐに慣れてきた。
その急激な変化は見ていて楽しい。
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ひとしきり1年生のめんどうをみたあとは、やっぱり自分も登りたいので「伊豆の踊子」(5.12b~c)に、卒部したての後輩Hと2人でトライ。

Hはあっさり3撃したが、私はあと最後の一手というところで2回も落ち、5時までねばったものの涙……。
行けると思ったのですが……。びっみょーに力が足りなかった。う~~~ん……。

というわけで、最後は自分が遊んでしまいました。
1年生のOへ。これからの末長いつきあいをよろしく!
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by uobmm | 2010-04-19 17:41 | 山岳部 | Trackback
2010年 04月 18日

湯河原で沢登り

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週末は湯河原で、山岳部の新人歓迎会でした。
土曜日の夕方集合だったので、土曜日は一人で沢登りしました。

えっ、湯河原で沢??
「湯河原は岩じゃないの?」という方、何をおっしゃいますか。
湯河原といったら沢に決まってるじゃないですか(笑)。
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幕山公園の前を流れる新崎川。
この川の源流部を遡行するわけなのですが、これが入ってみると、なかなかどうして……。
滝あり、釜あり、ゴルジュあり……。
しかもけっこうきれいです。
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アプローチも楽だし、下山も楽。
湯河原の沢はこれから登る人増えるでしょうね。
今はまだ静かで、梅林で有名などこかの激混み岩場と大違い。
これから湯河原へ行かれる方は、クライミングシューズと沢登りシューズ、両方持参するとよいかもしれませんよ。
雨降っても沢なら登れるし。
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<新崎川本流(左俣)参考記録>
2010年4月17日 天気曇り
12:30幕山公園・発~大石ヶ平~13:15白銀橋(遡行開始)~14:00二股(中尾沢出合)~14:50ポンプ小屋~15:05登山道~15:55白銀林道戻り~16:30幕山公園

この方の記録がたいへん参考になりました↓
http://www6.ocn.ne.jp/~teppen/page186.html
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↑ 最後の滝

by uobmm | 2010-04-18 21:05 | 沢登り | Trackback
2010年 04月 15日

ルート開拓②

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篠原さんから私が登っている写真を送ってもらいました。
このピッチは取り付きから数えて4ピッチ目になります。
前に来て眺めた時は、岩もちょっと脆うそうだし、ボルトを打たないと支点がとれなさそうだし、このピッチがネックになるかなと思いました。
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昨日ロープにぶら下がりながら、アイスハンマーを駆使し、草つきをひっぺがしたりしての大掃除を敢行すると、うまい具合に支点のとれそうなクラック(岩の割れ目)や、よいホールド(手がかり)が出てきました。
そして、トップロープで登ってみると5.10aくらい。
とても面白いピッチになりました。

このルートはこの上に、懸垂下降含めてあと3ピッチ続きます。
早く下から通して登ってみたい!

by uobmm | 2010-04-15 18:49 | クライミング | Trackback
2010年 04月 14日

ルート開拓

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季節もよくなってきたので、例によってシノハラさんと新しいルートの開拓に行ってきました。
このラインは去年一度行ってイマイチの印象を持ったため、どうしようかなあ……と思っていたのですが、今日再びやってみたら、なかなか楽しめるルートができる目途が立ってきました。
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もう一日行けば完成できると思います。
今年の春の新作、1本目。
ご期待ください。
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by uobmm | 2010-04-14 20:32 | クライミング | Trackback