山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2008年 01月 22日

湯河原幕岩

2008年1月15日(火)
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Yさんは以前少しだけクライミングの経験がある。近郊の岩場で何度か練習し、二子の中央稜などのマルチピッチも登った。けれどお仕事の都合などもあり、やりたい気持ちはあったものの、クライミングから遠ざかってしまった。

そして今日は、Yさんが7年ぶりにクライミングを再開した記念すべき日となった。
これからは時間もある程度つくれそうだし、またやっていきたいそうだ。
てんとうむしロックのかわいらしい岩を、何とか上まで抜けたYさんは心からうれしそうだった。自分がこの世界に再び戻れたことを心底喜んでいるように見えた。

Yさん、これから一緒にクライミングしましょう! 今年はきっと北岳や剱の岩にも行けますよ。
そうそう、その前に、今回トライした「アナザガール」(5.10a)が登れたらいいですね。

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# by uobmm | 2008-01-22 22:06 | クライミング | Trackback
2008年 01月 21日

赤岳

2008年1月20日(日)
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西から低気圧が近づいている。今日の予報は終日くもり。けれど、外に出るとまだ青空が広がっていた。風もなく絶好の登頂日和と言えるだろう。
いつものように地蔵尾根を登り、稜線を目指す。
高曇りの空の下で、いつもよりもくっきりとした北アルプスや乗鞍、御岳の山並み。光を浴びて白く輝いている。

稜線に出ると思いのほか風が強くなった。気温はとてつもなく低い!
目出帽とゴーグルで顔を完全武装する。今回参加していただいたお2人とは、年末の燕岳にもご一緒した。そして燕山荘の小屋まわりでの強烈な吹雪によって負った軽い凍傷のあとが、3人ともまだ頬にうっすらと残っている。
それなのにまたこんなに寒い雪の山へ、私たちは自ら好んでやってきた。
ああ、山の中の懲りない面々。

だがしかし、この美しい富士のシルエット! 
赤岳山頂でのうれしい握手。
行者小屋に下り立ち、胸に満ちてくる心地よい安堵感。

赤岳鉱泉から通い慣れた北沢を降りる頃、雪が降りはじめ、稜線はもはやガスに包まれていた。
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# by uobmm | 2008-01-21 22:06 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2008年 01月 21日

南沢という入山路

2008年1月19日(土)
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はるばる沖縄からいらしたお二人と、沖縄とはおそらく30度以上温度差のある八ヶ岳へ。
赤岳鉱泉への入山は、今日ものんびりと南沢から。
南沢から行者小屋までの道のりは、北沢経由で赤岳鉱泉へ入るのと、登山地図のコースタイムの上ではそれほど差がないのだが、実際に歩くとそれ以上に長く感じる。だから今まではできるだけ北沢経由で入るようにしていた。
けれど、あまり急がず、山を楽しむつもりで歩いてみると、南沢経由の道にはなかなかの味わいがあることに最近気づいた。

途中、わずかに寄り道すれば、南沢小滝・大滝の迫力ある氷瀑が眺められる。
北沢に比べ山が静かで、森はいっそう美しい。
そして白河原付近で広がる横岳西壁の大伽藍と、青い空、黒々とした針葉樹林の美しい対比。

運のよいことに今日はカモシカの親子にも会うことができた。親子連れとは珍しい。子カモシカを見るのは私も初めてかもしれない。
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中山乗越から中山展望台へ寄り道する。
雪の時期、晴れた日のここからの眺めは本当に素晴らしい。
中山乗越からほんの5分も上がるだけなのに、これほど劇的な展望が開けるのだから驚きである。名づけて、「八ヶ岳のカラパタール」。エベレスト街道のカラパタールに行かれたことのある方なら、きっと賛同してくださるにちがいない。
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小さな“山旅”を終えて、今日の宿・赤岳鉱泉に到着。
週末の赤岳鉱泉はたいそうにぎやかだ。鉱泉名物の人工氷瀑「アイスキャンディー」でも、たくさんのクライマーが楽しそうに遊んでいた。
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# by uobmm | 2008-01-21 00:02 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2008年 01月 16日

三条ノ湯から雲取山

2008年1月13日(日)~14日(月・祝)
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三条ノ湯に泊り雲取山へ行くことにする。
土曜日が東京は1日雨だったため、雲取山はさぞや新雪が積もっているだろうと思いきや、こちらも雨で、雪はほとんど積もらなかったようだ。
お祭から3㎞奥に入ったゲートでタクシーを降り、そこから三条ノ湯までちょうど2時間半で到着した。

三条ノ湯(三条小屋)に泊るのは初めてである。
冬場は登山者も少ないようで、連休中だが宿泊者は10名ほどだった。
男女交代で入浴をすませたあとは、みな一つの大部屋に入り、仲よく薪ストーブを囲む。
薪は宿泊者が自分たちで自由にくべる。ビールやカップ酒を飲み、自然に会話がはずんだ。
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鄙びた山あいの一軒宿。なんだか時間を遡ったかのようだ。
紅葉の時期など混雑することもあるだろうが、今は本当に静かである。
こんな静かな山の中で、ゆっくり熱い温泉につかり、薪ストーブの前で酒を飲むのは、とても贅沢なことなのかもしれない。

翌日は山頂でもまだ2~3㎝しか積雪のない雲取山に登り、鴨沢に下山した。
いずれまた三条ノ湯を訪れ、飛竜山に登ったり、違うコースを歩いてみよう。できれば今回と同じ静かな時期に。
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# by uobmm | 2008-01-16 22:36 | 奥秩父 | Trackback
2008年 01月 14日

房総・鋸山(その2)

2008年1月9日(水)
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浜金谷の駅から15分も歩けば登山口に着く。港からでも30分かからないだろう。
急だが気持ちのよい石段の道を登っていけばすぐに展望が開け、先ほどフェリーを降りた金谷の港が望まれるようになる。

光る海、明るい日差し、みずみずしい樹木……。
房総の山は好ましい。
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文句なしにすばらしい眺望!
百尺観音、千五百羅漢道、日本一の大仏……。
鋸山はまぎれもなく名山だと思う。
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そして、梅の花。
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# by uobmm | 2008-01-14 22:25 | ハイキング | Trackback
2008年 01月 13日

房総・鋸山(その1)

2008年1月9日(水)
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横須賀・久里浜港から、初めて東京湾フェリーに乗った。
うららかな小春日和のこの日、海は穏やかで、空は抜けるように青かった。
冬休みも終わった平日のこんな日に、のんきに船に乗る人は当然少なく、乗客はまばらである。広い船室内には、不思議なくらいのどかな空気が流れていた。

事前に家で調べたら、神奈川県に住む私は、電車で東京を経由していくより、車で久里浜に出てフェリーを使う方がずっと速く行けるということがわかった。家から2時間足らずで金谷に着く。フェリー代も往復1,100円と決して高くない。フェリーに乗って山に行けるなんて、何だかうれしい。
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約40分という短い時間で、房総半島の金谷港に到着した。
鋸山へはフェリーを降り、港から直接歩いてゆくことができる。
暖かな房総の日差しを浴び、ひなびた金谷の町を歩くだけでも気分がいい。うまそうな干物に思わず目を奪われる。
遅い時間に出てきたので時間にゆとりはないのだが、昼食を食べていなかったのでたまたま通りかかった浜金谷駅近くの食堂に入ることにする。
「づけ丼」(750円)を注文したところ、これがもう絶品! 金谷恐るべし!!
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↑どうです?

# by uobmm | 2008-01-13 00:51 | ハイキング | Trackback
2008年 01月 11日

赤岳へ②

2008年1月8日(火)
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朝、雪はやんだがまだ周囲はガスっている。でも9時頃から晴れるという予報だ。
気圧配置は弱い冬型。けれど寒気の流れ込みはないという。長野県北部地方、白馬などでも今日は晴れの予報であり、こういう日の八ヶ岳の天気はばっちりのはずだ。
上に出る頃には晴れてくると信じて、地蔵尾根を登っていく。稜線に出る少し前から晴れ間がのぞきだす。よしよし、計算通り……。
だが、稜線に出ても、時おり晴れ間がのぞくものの、まだ風強く、ほとんどガスに覆われている。
赤岳天望荘に着き、中でしばらく天気待ちをさせてもらう。支配人の福田さんがすぐに熱いコーヒーを入れてくれた。
冬のさなか、この稜線の小屋が営業しているのはありがたい。1月は15日までだが、2月10日にまた開き、3月21日まで営業している。
このすさまじい環境下で、冬に営業している努力は何と言ってもたいしたものだ。しかもなかなかに快適なのである。赤岳鉱泉も素晴らしい小屋だが、赤岳天望荘もまた私の好きな山小屋の一つである。
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1時間近く天望荘で粘ったが、天気はなかなかよくならない。いつまでも待つわけにはいかないので、再び風の強い外に出て頂上を目指すことにする。何度かガスが切れ、赤岳の姿を望むことができるが、また隠れてしまう。

そして頂上へ。
視界はなく、天候状況は決してよいとは言えないが、初めて冬の赤岳の頂上に立ったお客さまは、それでもとても喜んでくれた。

# by uobmm | 2008-01-11 23:00 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2008年 01月 10日

赤岳へ①

2008年1月7日(月)

世は仕事始めという7日、再び赤岳鉱泉へ。
途中で南沢大滝の氷瀑を見学するため(……私は前日に登ったばかりだが)、南沢経由で入山する。
南沢小滝が見えてくると、氷にバイルを打ち込む音と、にぎやかな笑い声。
こんな日にもクライマーがいるんだ、と思いながら近づくと、「松原さん!」と一声。
早稲田大学山岳部出身の知りあいの女の子だった。
「アイスクライミングするの3年ぶりくらいなんです――」と言っていたが、彼女と会うのもちょうど3年ぶりくらいかもしれない。元気そうだ。

行者小屋から中山乗越にかかる頃、あたりがにわかに暗くなり、雪が降り出した。
今日は曇るとは思っていたが、雪に降られるとは思わなかった。
もちろん、だからといってどうということはない。今日の宿・赤岳鉱泉はもうすぐそこである。

本日の赤岳鉱泉の宿泊者、5組9名。
うち、ガイド・パーティーが3組であった。

# by uobmm | 2008-01-10 23:27 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback