2017年 01月 05日

峰ノ松目南西沢、広河原沢右俣

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2017年最初の山行は、1月3日〜4日で八ヶ岳にアイスクライミング。
初日は峰ノ松目南西沢。
私もまだ2回目で、久しぶりだった。
今回はF1の手前で支沢から大きなナメ滝が入ってきていたので、まずこれを登る。
易しいルンゼの氷で、結局4ピッチ80mくらいのスケールがあった。
峰ノ松目南西沢自体、入る人の多い沢ではないし、そのさらに支流だから、ほとんど登ったことのある人はいないだろう。
「この沢、私たちの初登かもしれませんよ」
「松原さん、名前つけたら」
「うーん、じゃあ『峰ノ松原沢で』」
などと、冗談言いながら登っていたのだが、驚いたことに、途中に1本、古いスリングのかかった残置ハーケンを見つけた。
相当な年代物だった。
今から何十年も前に、こんなマイナーなルートを(おそらくは冬に)、登った人たちがいるのであった。
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  ↑ 峰ノ松目南西沢のそのまた支流

その後、本流に戻り、F1とその左手の氷瀑を登る。
峰ノ松目南西沢の今シーズンの記録をまだ見ていなかったが、よく凍っていてくれた。
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2日目は当初三叉峰ルンゼを予定していたが、冬型が強く、上の方は厳しい天候が予想されたため、広河原沢右俣に変更する。
どちらかと言えば暖冬といってよい今冬だが、さすがに1月ともなりよく凍っている。
しかも雪が少ないから、ナメ滝やナメ床が露出していて、とてもきれいだ。
アイスにはベストな状態である。
クリスマスの頃には氷結甘く登るのを見合わせたクリスマスルンゼ出合下の氷瀑もしっかりと凍っている。
すさまじいシャワークライミングだったクリスマスルンゼ大滝上部も、シャワーの栓が閉じていた。
広河原沢、今がベストシーズンと言ってよいだろう。
でも、今週末は南岸低気圧の通過で積もりそうだ。アイスがベストな時期は本当に短い。

ともあれ、新年最初の山行が、お天気や氷の状態に恵まれ、無事に終えることができた。
今年もいっそう安全に、よい山行を続けたいと思う。
本年もよろしくお願いいたします。
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  ↑ クリスマスルンゼ大滝




# by uobmm | 2017-01-05 13:17 | 八ヶ岳(アイス) | Trackback
2016年 12月 31日

北八ヶ岳

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年内最後の山行は南アルプス・仙丈ヶ岳の予定でしたが、12月28日、戸台から歩き出すと川が増水していて早々に靴を脱いでの徒渉を強いられました。
その後も何度も徒渉があって時間をとられます。これでは北沢峠に着くまでに確実に暗くなってしまうということで、やむなく撤退することにしました。
増水と徒渉を予想できなかったことも反省ならば、初日の行動に時間的ゆとりを持っていなかったことも反省です。

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お客さまと相談の結果、この日は茅野で泊まり、翌日から1泊2日で北八ヶ岳へと転身することにしました。
天狗岳〜硫黄岳の縦走のつもりで入山しましたが、黒百合ヒュッテに着く前からゴーゴーと風が吹き、雪雲に覆われた天狗岳を越えるのは厳しいと判断し、天狗岳方面ではなく高見石方面に向かい、この日は高見石小屋に泊まることにしました。

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中山峠からはまっすぐ高見石には向かわず、にゅう、白駒池を経由して高見石小屋へと入ります。
にゅうを訪れるのはあるいは私は初めてかもしれないのですが、なかなかの展望峰でした。
そして完全結氷した白駒池も静かで美しく、天気が回復してきたこともあり、美しい北八つの風景を堪能しながら高見石小屋へと到着しました。
この日29日の高見石小屋の宿泊者は全部で9名だけでした。

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翌30日は朝起きると雪が降っていて、少し積もっていました。
昨日より冬型が少し強まる予想だったので、1日厳しい天候になるかなと考えながら麦草峠〜縞枯山方面へと歩き出しましたが、予報に反しじょじょに天気が回復してきて、昨日以上に素晴らしい好天となりました。
昨夜の新雪をまとった周囲の山々は、ため息が出るような美しさです。
やはり雪の山が美しいのは、新雪のついた直後なんだと改めて気づかされました。
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仙丈ヶ岳の計画がまったく異なる山に変更となり、いろいろと反省の残る、本年最後の山行となりましたが、参加された方々のご理解、ご協力で、無事に山行を終えることができました。心から感謝申し上げます。

今年一年ご参加いただいたお客さま、山行をともにしてくれた仲間たちに感謝したいと思います。
来年もより安全に、そして今年の反省を生かしながら、よりよい山行をしていきたいと思います。
一年間ありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。

松原尚之



# by uobmm | 2016-12-31 13:39 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2016年 12月 27日

雪山ステップアップ講習・硫黄岳

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12月23日〜24日は今シーズンからはじまった「雪山ステップアップ講習」の実技第1回目、「硫黄岳/雪上講習とビバーグ」でした。
初日は赤岳鉱泉入山後、ジョーゴ沢F1周辺にて雪上歩行、滑落停止などの練習を行いました。
また、赤岳鉱泉に入ってから夕食までの間は、私の持っているファーストエイドキットの紹介や、その他装備やウエアの話などをして過ごしました。
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2日目は午後の方が天気が回復してきそうな予報のため、まずは小屋内でビバーグについてのレクチャーと、ツェルトの使い方の講習を行い、その後は外に出て、ビバーグのための簡易雪洞の作り方や雪の掘り方の講習を実施しました。
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まだ上部はガスに包まれているようでしたが、9時過ぎに赤岳鉱泉を出発し、硫黄岳へ。
ガスはだいぶ薄くなり、ときどき晴れ間がのぞきます。
山頂に着く頃、ちょうど晴れてくれるのではと期待しましたが、残念ながら最後までガスはとれませんでした。
ただ、そのわりには意外に風が弱く、風や寒さに苦しめられることなく硫黄岳に登頂することができました。
本格冬山は初めてという方もいらっしゃいましたが、冬山の厳しさ、美しさの一端を感じていただけたなら幸いです。
ともあれ、無事に雪山ステップアップ講習1回目を終えることができました。
参加していただいた皆様、ありがとうございました。
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# by uobmm | 2016-12-27 21:37 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2016年 12月 21日

峰ノ松目沢

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12月21日、冬至の今日は日帰りで八ヶ岳の峰ノ松目沢へ。
今シーズン初アイスです。
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春のような暖かさで、氷の結氷状態も今ひとつでしたが、それでもF1からF9まですべての氷瀑を登ることができ、まずまずの練習をしていただくことができました。
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明日22日は雨予報なので、ただでさえ薄い氷が融けてなくなってしまわないか、かなり心配です。
峰ノ松目沢は本日で今シーズン終了、とならないことを願いたいですね。

沢の中から眺める阿弥陀、赤岳、横岳の連なりが美しく、青空の下で楽しく登ることができた1日でした。
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# by uobmm | 2016-12-21 23:26 | 八ヶ岳(アイス) | Trackback
2016年 12月 20日

城山南壁

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空木岳の翌日は伊豆の城山(じょうやま)へ。
昨日は寒い雪山でわかん履いてラッセルしてたのに、明るい日差しの伊豆でクライミングするのはなんだか変な感じ。
でも、風もなく、とてもよい条件で、おそらく今年最後となる城山クライミングを楽しんでいただけました。

写真のロープは最近使いはじめたべアールのジョーカー。
9.1mmと日本に入ってきているべアールのシングルロープの中では一番細いモデルです。
私はマルチピッチ・クライミング用として購入しました。
軽いし、扱いやすいし、初めて使った日でもキンクしなかったし、色もいいしで、とても気に入っています。
べアールのロープでは最高傑作ではないかと思っています。



# by uobmm | 2016-12-20 12:17 | クライミング | Trackback
2016年 12月 18日

池山尾根から空木岳

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12月17日(土)〜18日(日)は、日本山岳会青年部の合宿で、中央アルプスの空木岳を目指しました。
池山尾根からです。
中央アルプスは木曽駒と宝剣岳しか登ったことがなく、空木岳は初めてでした。
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山頂にアタックした日曜日は最高の天気に恵まれたのですが、途中からラッセルになったこともあり、頂上までは届きませんでした。
冬の空木岳を1泊2日で登るのはやはり行程的に少し厳しかったです。
しかし、難所あり、わかんラッセルありの、オーソドックスな冬山を久しぶりに味わうことができた、楽しい山行でした。
仕事以外でこうして仲間たちと登る登山を、今後も少しづつ、そしてできるだけやっていきたいと改めて思いました。
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# by uobmm | 2016-12-18 22:08 | 中央アルプス | Trackback
2016年 12月 16日

伊豆のお散歩

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12月14日(水)〜15日(木)は、伊豆でのんびりハイキングをしてきました。
14日は伊豆の方は雨だったのですが、予定通り発端丈山を歩きました。
クライミングで有名な城山(じょうやま)の近くにある発端丈山は富士山の展望の素晴らしさでは日本有数の山なのですが、この日はもちろん何も見えません。
でも道は歩きやすいし、雨でも心配なく歩けるコースです。
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宿泊は修善寺温泉のちょっとよいお宿。
かつて夏目漱石が「修善寺の大患」という有名な長患いをしたその舞台となった歴史ある旅館です。
また泊まりたいと思える、とてもよい宿でした。
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2日目は金冠山と達磨山を歩きました。
伊豆の山も含め、低山をかなり歩いている私ですが、この有名な展望峰には今まで登ったことがありませんでした。
階段が多いのが玉に瑕ですが、景色は極上です。
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前日の新雪で純白に輝く富士山と南アルプスが、太平洋を前景にして広がっていました。
この時期、伊豆の山はいいですね。
ときどきはこういうゆるハイキングもいいものです。


# by uobmm | 2016-12-16 08:14 | ハイキング | Trackback
2016年 12月 13日

阿弥陀岳北稜

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12月11日(日)〜12日(月)で、阿弥陀岳北稜を登ってきました。
今シーズン初の本格雪山でした。
週末は冬型でそれなりに厳しい気象条件だったと思いますが、月曜日は絶好の登山日和となりました。
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現在の八ヶ岳ですが、雪は少ないです。
赤岳鉱泉で15㎝〜20㎝くらいでしょうか?
でも、12月12日という時期でこれくらいの雪の量というのが、多いのか少ないのか、私にも判断できません。この時期はだいたいこんなものかもしれません。
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上の写真は八ヶ岳でももっともポピュラーなアイスクライミングコースの一つであるジョーゴ沢のF2です。
この週末はシーズン初めの氷瀑を求めて、アイス好きがかなりたくさん入っていました。
一番早くから登れる裏同心ルンゼなどは、まずまずの状態になっているようです。

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雪は少なかったですが、気温は真冬並みに冷えていました。
シーズン最初の雪山は、体は寒さに慣れていないし、自分も冬山の厳しさを忘れているしで、ウエアなどの準備面がつい甘くなりがちです。
ということで、今回は厳冬期・酷寒仕様のウエアをしっかり用意して入山しました。
たとえ雪は少なくとも、この寒さを体験できたのは今後のためによかったと思います。

アイスクライミングのためにはこのままあまり積雪が増えない方がいいな……。
でも、きれいな雪景色のためには、もう少し雪があった方がいいな……。
などと、都合のよいことを考えながら、初冬の阿弥陀岳から下りてきました。
いよいよ雪山シーズンスタートです。
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# by uobmm | 2016-12-13 21:39 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback