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山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2022年 08月 12日

今年も夏の剱岳へ

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8月4日〜7日で剱岳に行ってきました。
Gさん、Oさんとこの8月1週目のこの時期に剱岳を訪れるのは、今年で4年連続となりました。
例年お天気には恵まれたのですが、今年は予報が今ひとつで、少し心配しながらの入山となりました。
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4日の入山日は平日であることに加え天気予報が悪かったせいか、剱沢のテント場にテントはわずかに数張りだけ。
この時期、こんなに閑散とした剱沢は初めて見ました。
4日の北陸地方は大雨の予報でしたから当然といえば当然だったのですが、ところがとても幸いなことに、この日は思ったほど降られずに予定の真砂沢まで行くことができました。
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2日めからは天気も回復。予定通り長次郎谷を上がります。
この長次郎谷から眺める景観こそ、私たちにとっての本当の剱岳であるような気がします。
今年も来ることができて、この景色を眺めることができてよかったと思います。
ただ、天気予報は午後があやしく、この日も朝の早い時間からガスが湧き出してきましたので、予定のDフェースはやめてAフェース中大ルートを登ることにしました。
中大ルートは、同じAフェースの魚津高ルートより2〜3グレード難しいのですが、フリークライミングの好ルートです。
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さて、今回は真砂沢ロッジに3連泊しました。
小さな小屋ですが、6年ほど前からご主人となられた坂本心平さんの心配りに満ち溢れた素晴らしい山小屋で、実にすてきな滞在時間を過ごすことができました。
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真砂沢といえば、かつては大学山岳部の夏山合宿の定着地として隆盛を極めた時代があります。
私も大学1年生時と4年生時の夏山合宿では、ここに1週間くらい滞在しました。
あの頃は、夕方になると地方の大学山岳部員などが石垣の上に上がり、裸踊りを繰り広げたり、もうむちゃくちゃなことが行われていた、まさしく古き良き時代でした。
だから、私たちあの時代の大学山岳部員は、”真砂”と聞くと、一種独特の感興と郷愁を呼び起こされるのです。
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今回1日はチンネの中央チムニーを登攀する予定でしたが、長次郎右俣の状態がよくないということと、3日めも午後の天気があやしいということで、やめておくことにしました。
そしてDフェースを目指したのですが、取り付きの雪渓の状態がきわめて悪く、ロープを出して近づいてみましたが、とても取り付きまで行ける状態ではなく、あきらめることにしました。
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代わりに、お二人とも登られたことのあるCフェース剣稜会をふたたび登攀。
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八ツ峰の稜線の上は、まだチングルマが花盛りでした。
この日も午後比較的早い時間に真砂沢ロッジに戻り、愉しい時間を過ごしました。
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最終日は真砂沢ロッジから室堂へ。
日曜日とあり、さすがに剱沢にはいつもの賑わいが戻っていました。
それにしても剱岳という山は、どうしてこれほど私たちの心に特別な思いを湧きたてるのでしょうか?
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# by uobmm | 2022-08-12 14:37 | 北ア(バリエーション) | Trackback
2022年 08月 08日

常念岳

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7月25日〜26日で常念岳に登ってきました。
本当は燕〜大天井〜常念と縦走する計画だったのですが、燕山荘がコロナによる営業自粛となったこと(出発前日に知りました)、天気予報がおもわしくないこと、などから、常念岳だけの往復となりました。
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上の写真は常念小屋のテラスから撮ったもの。
ここはまぎれもない、槍穂の最高の展望地です。
常念小屋に泊まっての2日めは、朝食もとらずに4時に小屋を出て山頂を目指しました。
コロナの関係か、常念小屋は朝のお弁当をやっておりませんでした。
そのため小屋で朝食をとってから出発することにしかけたのですが、晴天が長続きしそうもなかったので、やはり早出することにしました。
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幸いなことに、素晴らしい天気の下で、常念岳の山頂に立ち、この美しい展望を思う存分眺めることができました。
常念岳や大天井岳というのは、おそらく槍穂高のもっともすぐれた展望台の一つではないかと思います。
この天気の下で登っていただくことができて何よりでした。
そして、常念小屋に戻る頃には、早くもガスが湧いてきました。
常念小屋にてカップラーメンの朝食をとり、ふたたび暑い下界へと下りてゆきました。
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# by uobmm | 2022-08-08 17:45 | 北アルプス(一般登山) | Trackback
2022年 07月 30日

大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ② ——

大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ② ——_d0138986_18065272.jpeg
大雪山縦走の3日目は、いよいよトムラウシに登る日です。
忠別岳避難小屋では他に数人の方々と一緒になりましたが、その中でもっとも早くから小屋に到着されていたYさんという方が人柄よくフレンドリーで、この方がいたおかげで、なんとなく小屋のみんなで楽しく飲む雰囲気ができあがりました。
札幌在住のこのYさん、年齢は41歳とのことでしたが、1週間くらいの休みをとられて、トムラウシから旭岳、黒岳まで、なんとぜんぶの避難小屋に一つ一つ泊まりながら、長く優雅な山旅をされているとのことでした。
避難小屋での素敵な出会いでした。
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↑忠別岳方向へと向かうYさん

さていよいよトムラウシに向かうというこの日は、最高の天気に恵まれました。
初日、2日めの景色も素晴らしかったのですが、この日の景色はその中でもひときわ見事なものでした。
私が何度も通ったアメリカ、ハイシエラの、世界的に有名なジョン・ミューア・トレイルにも、ここの景色の美しさは勝るとも劣らないのではないのでしょうか?
そして、さらに私の心を揺さぶるのは、この景色の中にいるのが私たちだけということです。
本当に登山者がいないのです。
北アルプスのように登山者がたくさんいたら、この素晴らしい景観も、あるいはありきたりのものとして私の目に映ったかもしれません。
しかし、ここに自分たちしかいないという事実が、目にしている風景を、何かまったく別の次元のものにしています。
天国のようなこの場所が、人がまったくいないことによって、本当に天国のように感じられるのです。
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今回は寄らなかったヒサゴ沼。
ここも一度泊まってみたいものです。
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トムラウシ直下の北沼。
とても穏やかな様相を見せていました。
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そしてうれしい出会いが!
会いたかったナキウサギです。
初めて見ることができました。
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家族にウサギのいる私としては、これは本当にうれしい邂逅でした。
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念願のトムラウシ山頂を越えて、3日めの泊まりは山頂直下にある南沼キャンプ地。
ここは避難小屋はありませんので、今回初めてのテント泊ですが、チングルマのお花畑の中にある、何とも美しいキャンプサイトでした。
雪渓から流れてくる美しい小川もキャンプ地の真ん中を流れています。
着いたとき3張ほどテントがありましたが、幸いよい場所があいていました。
日本の山のキャンプサイトでも、これだけきれいなところはあんまりないのではないか? そう思えるほどの素敵なところでした。
大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ② ——_d0138986_18055120.jpeg
そして最終4日め、トムラウシ温泉へと下る道も美しい景観は続いていました。
土曜日のため、多くの登山者が登ってくるのと行きあいます。
みな日帰りでトムラウシを登りにきているのでした。
旭岳やトムラウシに日帰りで登る登山者はたくさんいるのですが、縦走する人は考えていたよりもずっと少なかったです。あるいは今回たまたまだったのでしょうか?
旭岳などは日帰りでもその素晴らしさの一端を感じることはできるでしょうが、大雪山はやはり縦走してこそその真価が味わえるだろうなと思います。特にトムラウシはそんな気がしました。
トムラウシは本当に美しい山でした。
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トムラウシからは十勝岳方面にまだ山々が連なっています。
来年は歩いてみたいものです。
縦走やお花が好きな登山者は、大雪山こそ歩くべきだったんだ……。
今回誠に遅ればせながら、そんなことを思いました。
北海道の夏の山。
日本の宝をまた一つ知りました。
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# by uobmm | 2022-07-30 14:45 | 北海道 | Trackback
2022年 07月 27日

大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ ① ——

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7月19日(火)〜22日(金)の4日間、北海道の大雪山を旭岳からトムラウシ山まで縦走しました。
ご一緒したお客さま、そして私にとっても初めての大雪山でした。
行くまでは天気予報が悪く本当に心配させられましたが、実際は2日めに少し雨が降っただけで見事に天気に恵まれました。
お花畑の見事さ、規模の大きさにまず目を見張り、海外の山を想起させるような山の雰囲気、圧倒的な人の少なさ、動物たちとの出会い、快適な避難小屋と美しいキャンプサイト……、すべてが最高で、毎日が感動の連続でした。
日本にこんなところがあったのか……。
今もまだ私はその幸福な山旅の余韻の中にいます。
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初日は白雲岳避難小屋。
テントのつもりでしたが、すいていたので迷わず小屋泊まりに。
我々含め6名だけでとても快適。素敵な避難小屋でした。

大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ ① ——_d0138986_18193663.jpeg
小屋のまわりにはシマリスがちょろちょろと。
そして夕方トイレに出たら、下の雪渓の上にエゾシカが2頭歩いていました。
その後ヒグマの姿も見られたとか。
本州にはない野生の濃密さを感じました。
大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ ① ——_d0138986_18194338.jpeg
大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ ① ——_d0138986_18073699.jpeg
2日めは雨の予報でしたので、一番行程を短くして忠別岳避難小屋まで。
うまいこと降られる前に到着することができました。
曇天でしたが、それでも美しい景色と花々にたびたび感動させられました。

大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ ① ——_d0138986_18074762.jpeg
大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ ① ——_d0138986_18071206.jpeg
40年近く山登りをやってきた私が、今まで見たことのないようなすごいお花畑に何度も出会いました。
大雪山縦走 —— 旭岳からトムラウシ ① ——_d0138986_18071798.jpeg








# by uobmm | 2022-07-27 18:27 | 北海道 | Trackback
2022年 07月 24日

旭川にて

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7月18日の夕刻、旭川駅前で撮った写真です。
小樽から移動し、翌日からの大雪山縦走のため、旭川で1泊。
空は青く澄み、空気はあまりにもさわやかで、まるで異国にいるようでした。
旭川のただの夕暮れにこれだけ感動する人はなかなかいないだろうな、と我ながら思いました。

大雪山の素晴らしい縦走の話はまた後日。



# by uobmm | 2022-07-24 17:02 | 北海道 | Trackback