ナムチェに着いた翌日は、順応のためホテル・エベレストビューまで往復する。
ナムチェの村から一登りすると、ついにこの素晴らしい景色と対面できる。
まだ順応していないから息が切れるし、ゆっくりしか歩けないが、それでも小一時間の登りで展望のよい丘の上に出る。
エベレストをはじめとする、偉大なる神々の座が目の前に大きく広がる。
世界でも屈指の山岳風景と言っても過言ではないだろう。
標高3,800mに立つホテル・エベレストビューは、日本人の宮原巍(たかし)氏が1969年に建てたホテルだ。
資源に乏しいネパールに観光産業を育成しようという高い志を抱いた宮原氏は、旅行会社を興し、今日のヒマラヤ・トレッキングの礎を築いた。
ホテル・エベレストビューは本当に素晴らしい場所に建てられている。
エベレストを背景とした庭園のような美しい風景に囲まれている。
今日の行動は半日にも満たない。
ホテルのテラスでゆっくりとお茶を飲み、景色を堪能した。