2017年最初の山行は、1月3日〜4日で八ヶ岳にアイスクライミング。
初日は峰ノ松目南西沢。
私もまだ2回目で、久しぶりだった。
今回はF1の手前で支沢から大きなナメ滝が入ってきていたので、まずこれを登る。
易しいルンゼの氷で、結局4ピッチ80mくらいのスケールがあった。
峰ノ松目南西沢自体、入る人の多い沢ではないし、そのさらに支流だから、ほとんど登ったことのある人はいないだろう。
「この沢、私たちの初登かもしれませんよ」
「松原さん、名前つけたら」
「うーん、じゃあ『峰ノ松原沢で』」
などと、冗談言いながら登っていたのだが、驚いたことに、途中に1本、古いスリングのかかった残置ハーケンを見つけた。
相当な年代物だった。
今から何十年も前に、こんなマイナーなルートを(おそらくは冬に)、登った人たちがいるのであった。
↑ 峰ノ松目南西沢のそのまた支流
その後、本流に戻り、F1とその左手の氷瀑を登る。
峰ノ松目南西沢の今シーズンの記録をまだ見ていなかったが、よく凍っていてくれた。
2日目は当初三叉峰ルンゼを予定していたが、冬型が強く、上の方は厳しい天候が予想されたため、広河原沢右俣に変更する。
どちらかと言えば暖冬といってよい今冬だが、さすがに1月ともなりよく凍っている。
しかも雪が少ないから、ナメ滝やナメ床が露出していて、とてもきれいだ。
アイスにはベストな状態である。
クリスマスの頃には氷結甘く登るのを見合わせたクリスマスルンゼ出合下の氷瀑もしっかりと凍っている。
すさまじいシャワークライミングだったクリスマスルンゼ大滝上部も、シャワーの栓が閉じていた。
広河原沢、今がベストシーズンと言ってよいだろう。
でも、今週末は南岸低気圧の通過で積もりそうだ。アイスがベストな時期は本当に短い。
ともあれ、新年最初の山行が、お天気や氷の状態に恵まれ、無事に終えることができた。
今年もいっそう安全に、よい山行を続けたいと思う。
本年もよろしくお願いいたします。
↑ クリスマスルンゼ大滝