7月30日(月)〜31日(火)、日向八丁尾根〜甲斐駒ヶ岳に行ってきました。一人での個人的な山行きです。
日向八丁尾根は登山地図にもまだ記載のないコースですが、七丈小屋の前小屋主の田部さんがしっかりと整備され、近年登山者も増えているようです。以前から一度歩いてみたいと考えていました。
初日は竹宇駒ヶ岳神社をスタートし、日向八丁尾根を登り、六合石室まで。2日目に甲斐駒山頂経由、黒戸尾根を下山しました。黒戸尾根を登りに使い、初日を七丈小屋泊。2日目に日向八丁尾根を下山する人も多いようです。また、この長丁場のコースを日帰りで周遊する登山者も少なからずいます。
私は初日の所要時間が7時間半、2日目が6時間でしたが、これを日帰りでやるためには、もう少しトレーニングが必要です。
日向八丁尾根(正式には、大岩山から先の尾根は八丁尾根といいます)は、よく整備され、迷うようなところや、藪漕ぎで難渋するようなところはありませんでした。むしろ歩き慣れた鋸岳〜甲斐駒の稜線の方が整備不十分と思えるくらいでした。
しかし、平日ということもあり、日向山を過ぎれば登山者にはまったく出会わず、一人で奥山に分け入ってゆくそこはかとない緊張感を味わうことができました。
六合石室も貸し切りで(実はここに午後1時過ぎに着いてしまったのですが)、一人避難小屋ライフをエンジョイ(?)しました。
『ラオスにいったい何があるというんですか?』という村上春樹の紀行文をスマホのキンドルアプリで読んだりしていたわけですが、「こういう肩の凝らない旅行記みたいなのは、山で読むのに最適だなあ……」、などと思ったりしました。
2日目は甲斐駒山頂経由で黒戸尾根を下山。
無雪期の黒戸尾根は10年ぶりくらいでしょうか。
七丈小屋には花ちゃん(花谷・新小屋主)も旧知の北爪さんもいませんでしたが、堀内さんという女性の小屋番さんが、感じよく応対してくださり、いろいろお話できてよかったです。梅ジュースごちそうさまでした。とてもおいしかったです。
そして竹宇駒ヶ岳神社駐車場に下山後、駐車場内にある「おじろ」という売店に寄ると、ここにいらっしゃるかもとうかがった田部さんにはタッチの差でお会いできませんでしたが、気さくなおばちゃんが相手をしてくれて、なかなかよいひとときを過ごせました。ここの冷やしトマトとキュウリがとてもおいしく、この時期竹宇駒ヶ岳神社に下山したら、「おじろ」のトマトとキュウリはぜひお薦めです。