必要があって、学生から昨年度の活動中の写真を10点ほど送ってもらった。
学生というのは私の出身母体であり、また私が現在監督をしている法政大学山岳部の学生のことである。
写真は昨年の3月に学生2人が出かけたカナダでのアイスクライミング。
写真を見たらむしょうに行きたくなってしまった。
私も2年前にカナダへアイスクライミングに行ったが、期間が短く、また異常に暖かくて氷の状態が悪く、ゲレンデのようなエリアでドライルートを登ってきただけにとどまった。ハンガーボルトの打ってある岩をバイルとアイゼンで登るのは日本ではなかなか経験できないものだし、それはそれで面白かったが、カナダの真価はやはり、あの広大な大自然に囲まれた環境の中で、日本にはないスケールの長大な氷瀑を登ることだろう。
彼らは昨シーズンまでアイスクライミングの経験はほとんどなかった。12月中旬に八ヶ岳の裏同心ルンゼに連れて行って、私が最初の手ほどきをしたのである。
それが3月にはカナダに行ってポーラーサーカスなどの有名ルートを登って帰ってきた。
これは何も彼らがすぐれているというわけではなく、そういう時代になったということなのである。
それはともかく……。
また行きたいなあ……。