2008年5月8日(木)~9日(金)
天上山を歩いていて、ふっと静寂を感じることがあった。
単にたまたま人に行き会わなかっただけでなく、何というかそこには、突き抜けたような不思議な静けさがあった。それは神津島の空港に下り立ったときにも感じた感覚であった。
天上山には2つの砂漠がある。
表砂漠と裏砂漠である。
広大な頂上台地に広がるこの独特の景観が、天上山をいっそう魅力的な山にしているのである。
美しい白砂の広がるこれらの砂漠は、「別の惑星にいるよう」とも形容されるが、それは風景によるものだけではなく、この場所の持つ奇妙な静けさによるところも大きいのではないか、と私は思う。