2008年10月5日
5~6日で中央アルプスの越百山に行く予定で、上松(あげまつ)の町に前泊したのだが、5日夜から確実に天気が崩れる予報だ。行くか行くまいか迷ったが、上のほうでは下手すれば雪になるかもしれず、残念ながら越百山はあきらめることにした。
上松に近く、5日に日帰りで登れる山ということで南木曽岳(なぎそだけ、と読む)に登ることになった。
登山口は旧い街並みが有名な妻籠宿のそば。木曽地方はめったに訪れることがないので、旅心を刺激される。
簡単な地図だけを携えて登った南木曽岳は標高1,677mと高い山ではないが、高野槇など木曽五木の宝庫であり、ハシゴや鎖場も多く、変化に富んだよい山だった。何よりも、ぞろりとそろった中央アルプスの展望が見事だった。もっと天気がよく、連山に雪がついているような季節に登れば素晴らしい大パノラマを楽しめることだろう。
お天気のおかげで思わぬもうけものをした……。そんな小さな山旅だった。
遥かなる山の世界への招待/山岳ガイド松原尚之ホームページ