2008年12月22日~30日
12月27日も昨日同様の吹雪だった。
今日はできれば常念小屋まで行っておきたい。
朝9時の気象通報を聞き天気図をとると、冬型が少し弱まっていることがわかった。午後から天気は回復してくるかもしれない。
常念小屋までは4時間あれば行けるだろう。
10時頃、少し薄日が差してきた。迷いはあったが、意を決し、出発することを決めた。
風はあいかわらず強く、歩きだした直後は少し不安になったが、幸い天候がぐんぐんと回復し、青空が広がってきた。
おとといの吹雪の中の歩行で3人とも頬に凍傷をおっており、冷たい風に吹きつけれるとひりひりと痛む。
稜線上の積雪はきわめて少なく、夏道通しでほぼ問題なく歩くことができるのがありがたい。
気温がとても低く、出発前から冷たかった私の右足の指が途中で感覚がなくなってしまった。
アイゼンを外し、靴をぬぎ、マッサージするが完全には戻らない。
やむなく再び歩き出すが、軽い凍傷になってしまうかもしれない、と思った。
↑ 低温でカメラのファインダーが開ききらず……
常念小屋への最後の下りは特に風が強かった。飛ばされないよう、何度も何度も立ち止まり、しゃがみこみながら、何とか下り、樹林帯に入ってほっとした。
常念小屋は大天荘より標高も低く、樹林もわずかに生えている。大天荘よりはだいぶ落ち着くことができる場所だ。槍穂高の眺めが素晴らしい。
冬季小屋も大天荘同様、広く快適だった。
出発するまでためらいはあったが、今日動いてよかった。
テントに入って確認すると、私の右足も何とか大丈夫なようだった。
※南極ブログ再開です! こちらをクリックください。