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山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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カテゴリ:北ア(積雪期)( 53 )


2019年 05月 08日

GW山行を振り返って

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時代が平成から令和に変わるゴールデンウィーク10連休が終わりました。
前半は白馬主稜、令和になった後半は涸沢に5日間滞在して奥穂に2回、北穂東稜に2回登りました。
全体を通してみればお天気に恵まれ、ほぼ予定通りの山行を行うことができたよいGWだったと思います。
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とはいえ、GW開始直前の4月26〜27日にかけて寒気が入りけっこうな降雪予想だったため、最初の山行である白馬主稜〜大雪渓は雪崩の心配をしなければなりませんでした。
白馬をやめて小川山あたりでのクライミングに変更することも頭をよぎりましたが、ぎりぎりまで考え、そこまで雪も多くは降らないようなので1日遅らせれば雪崩も大丈夫だろうと判断しました。
そうして4月28日に猿倉入りし、29日に白馬主稜を登りました。
結局白馬周辺は心配したほどの降雪量ではなかったようで、私たちが当初白馬主稜を登る予定にしていた28日にも多くの登山者が白馬主稜を登り、大雪渓を問題なく下りてきました。
私たちが登った29日は午前中は天気がよかったものの、午後からはガスに包まれてしまい残念でしたが、仕方ありません。
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そして白馬主稜を登りきり白馬山荘に入ったのですが、部屋でスマホの天気予報を見ると、天気がかなり悪く変わっており、その日の夜中12時くらいから翌日午後3時までずっと雨マークになっています。
これでは明日下りられなくなる(!)と、急遽それから下山することにしました。
受付をして部屋に入った山小屋で、「やっぱり下ります」と宿泊をキャンセルしたのは私も初めてなような気がしますが、白馬山荘は嫌な顔せず応対してくれてありがたかったです。
白馬山荘を出たのは午後3時半になっていましたが、下山は3時間かからず、明るいうちに無事猿倉に下山することができました。
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4月30日〜5月1日は、連休前の予報よりも天気が悪く変わり、松本周辺は2日間ほとんど雨でした。
5月1日からの涸沢入山を1日ずらして2日からにしたため、私は2日間松本でゆっくりと過ごしました。
本を読み、少しジムで登り、ダ・ゾーンでサッカーを観て……。
松本の休日もよかったです。
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5月2日、上高地から明神あたりまではパラパラと雨が降ってきたりして、まだまだ上の方は荒れていそうな天候でしたが、涸沢に入る頃には青空が広がってきました。
まずは涸沢前半戦ということで、3日に奥穂、4日に北穂東稜を登りましたが、涸沢周辺にはけっこうなデブリが出ていました。
GW前半はあずき沢で30人くらい流されて腰まで埋まったとか、北穂沢で200m流されたとか、山小屋では怖い話をいろいろ聞きました。亡くなられた方がいなかったのでニュースにはなりませんでしたが、一人でも死者が出ていたら大々的に報じられていたことでしょう。
雪崩は28日に出たようですが、穂高に入る登山者こそ、(晴天を1日犠牲にしてでも)入山を1日遅らせたりするべきだったのだと思います。
白馬の方で雪崩が大丈夫で涸沢ではたくさん雪崩が出た理由は定かにはわかりませんが、単純に穂高の方が4月26〜27日の降雪量が多かったためかもしれませんし、あるいは別の要因もあったのかもしれません。
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幸いなことにGW後半の涸沢は雪も落ち着いていて、雪崩の不安をほとんど感じることなく登ることができました。
2日午後からは天気も回復し、素晴らしい5月の青空が広がりました。
3日に奥穂、4日に北穂東稜を登り、前半戦は終了。4日お昼に、入れ替わりに4名のお客様が涸沢に入山しました。
後半はお客様4名なので、Tガイドにお手伝いをしていただきました。
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涸沢をベースに北穂や奥穂に登ると、かなり早い時間に涸沢に戻れてしまいます。
それでも朝の出発は早い方が雪が固くて登りやすく、また日差しが出てからの暑さから少しでも逃れることができます。
なので、4日と5日と2日連続で登った北穂東稜はいずれも午前4時に涸沢小屋を出発しました。
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奥穂もよい山ですが、やはり北穂東稜の景観の素晴らしさは特筆に値すると、今回改めて感じました。
夏も楽しいコースですが、この雪の時期はまさしく極上のコースと言ってよいのではないでしょうか。
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さて、午前4時に涸沢を出て北穂に登ると、午前9時頃には涸沢小屋に戻れてしまいます。
そうなるとやはり、することといえば決まっています……。
ビールを飲み、ラーメンを食べ、ワインを飲み、おでんを食べ、ウィスキーを飲み、おはぎを食べ……。
参加者のGさんが下山後に言いました。
「涸沢では登っている時間と飲んでいる時間が同じくらいでしたね(笑)」
確かに。
でもそれも、GWの涸沢ならではの贅沢な時間の過ごし方だと思います。
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驚いたのは、5月5日の涸沢小屋の宿泊者が私たち6名を含め、10名ほどしかいなかったことです。
前日までは100名越える宿泊者で小屋の中はごった返していたのにです。
涸沢のテント場もすっかりまばらでさびしいかぎり。
ほとんどの登山者が休みを1日残してお家に帰ったようです。
これが通常のGWならば、ここまで顕著に最終日が空くことはないのでしょうが、10連休というのはやっぱり特殊ですね。
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最終日5月6日は奥穂に登ってから上高地に下山します。
夜半に雨が降って心配されましたが、起きる頃には星空が広がっていました。
けれどこの日は天気も下り坂で、奥穂山頂に登る頃には少しガスもわいて、明神岳の上には巨大な笠雲がかかっていました。
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奥穂から下りて、涸沢から上高地へと下山しましたが、横尾も徳沢もガラガラで、とても連休中とは思えません。
徳沢園で食事しているのも私たちだけでしたし、徳沢〜上高地も歩いている人がほんとうに少ないです。
まるで平日のよう、ではなくて、ふだんの平日よりも人が少ないです。
そんな静かな道をひたひたと上高地へと歩き、GW山行は無事終了となりました。
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参加してくれたみなさま、お手伝いいただいた高橋政男ガイドに心から感謝いたします。
また、今回多くのお店や宿泊施設で、親切な応対や温かいサービスをいただき、それがGW山行をいっそうよいものにしてくれました。ここに記して御礼申し上げます。ありがとうございました。

Special thanks:
好日山荘白馬店、猿倉荘、白馬山荘、林ペンション(白馬)、涸沢小屋、徳沢園、しもまき(沢渡)
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by uobmm | 2019-05-08 08:26 | 北ア(積雪期) | Trackback
2018年 05月 08日

槍ヶ岳

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GW後半は5月4日〜6日で槍ヶ岳に行って来ました。
4日はババ平でテント泊。
5日はゆっくりと10時半に出発。
当初の計画は2日目に槍ヶ岳に登って、もう一度ババ平泊でしたが、5日は強風で登頂は無理な感じでしたので、槍ヶ岳山荘まで入って、6日に登頂して下山することを考えました。
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5日はババ平でさえ、テントが飛ばされそうな風が吹いていました。
ただ、天気はじょじょに回復し、青空となりました。
天狗原分岐くらいまでは、風は強いものの登れないほどではなく、槍ヶ岳山荘まで行けるだろうと考えていました。
しかし、上に行くほど風も強まり、しばしば立ち止まり、うずくまり、風をやり過ごさなければならなくなりました。
途中からは私もすごく迷いながら登っていましたが、殺生ヒュッテの下、標高2,800mほどのところで、下りることを決断しました。
風速はおそらく25mを超えていたのではと思います。
最終日の6日は、朝のうち風が弱まる予報だったので、がんばって5日に槍ヶ岳山荘まで登れば、登頂できた可能性は高かったと思います。自分の判断とはいえ、残念な下山でした。
下山はあっというまで、テント場のババ平まで1時間でした。
この日はテントではなく槍沢ロッジに泊まり、ゆっくりと過ごしました。
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by uobmm | 2018-05-08 08:43 | 北ア(積雪期) | Trackback
2018年 05月 01日

白馬岳主稜

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GW前半は4月28日〜30日で白馬岳主稜を登ってきました。
白馬岳主稜は白馬大雪渓の白馬尻付近から白馬岳の山頂にダイレクトに突き上げる美しい雪稜で、日本を代表する雪のクラシックルートの一つです。
初日は猿倉荘、2日目は白馬山荘泊まりの、ゆとりある計画で実施しました。
白馬主稜を登った29日は予想通りとても暑くて大変でした。
そして、雪が少ないため、雪の割れているところがたびたび現れ、通過に気を遣わされました。
しかしそれでもやはり山頂に飛び出したときの気持ちは最高で、素晴らしい登攀ができたことにちがいはありません。
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お天気もよく、登攀を終えたあとの白馬山荘でのんびりとする時間もまたよかったです。
久しぶりに泊まる白馬山荘も快適でした。
春山の雰囲気を存分に味わい、そして充実した登攀のできた、すてきなGW前半の登山だったと思います。
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by uobmm | 2018-05-01 06:46 | 北ア(積雪期) | Trackback
2018年 04月 03日

唐松岳②

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イグルーでの一夜をへて、翌4月1日(日)、予定通り唐松岳を往復しました。
帰路では真白なライチョウにも出会うことができました。
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by uobmm | 2018-04-03 22:03 | 北ア(積雪期) | Trackback
2018年 04月 03日

唐松岳イグルー泊

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3月31日〜4月1日の週末は、雪山ステップアップ講習で、八方尾根から唐松岳に行ってきました。
昨年同じ時期の唐松岳では雪洞泊をしましたが、今回はイグルーに挑戦しました。
お客様3名と私で、どうかなあ……と思っていたのですが、なかなか質の高いイグルーを作ることができました。
昨年より雪が少なかったし、また積雪の中に固い氷の層が二層くらい入っているため、雪洞を掘るのは難しかったと思うのですが、イグルーはすぐれています。
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景色のよい八方尾根で、イグルー初体験を楽しんでいただけたようです。
入り口の向こうには白馬の街の夜景が眺められました。
イグルー作り、さらに磨きをかけていきたいと思います。
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by uobmm | 2018-04-03 21:58 | 北ア(積雪期) | Trackback
2017年 05月 10日

GWの奥穂高岳と北穂東稜

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5月3日に涸沢に入り、4日は奥穂高岳に登りました。
天気よく、風も弱く、5月にしては暖かすぎる陽気でしたが、絶好の登山日和のもとで登ることができました。
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ただ、残雪が多く、気温が高かったためか、北穂沢やアズキ沢などでは気温が上がる時間になると(といっても、午前中から)、小規模の雪崩がいつも以上に多く出ていました。
奥穂からの帰り道、私たちが少し前に下りてきたアズキ沢でも雪崩が起きました。
幸いこの雪崩で人が埋まることがなかったようですが、何人かは少し流されたようです。
5月のこの時期は、冬場の新雪表層雪崩とはまた異なる種類の雪崩が起きるので注意が必要です。
まずは雪崩への備えを常に怠らぬことと、できるだけ雪が締まっている早い時間に行動することが肝要です。
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by uobmm | 2017-05-10 10:20 | 北ア(積雪期) | Trackback
2017年 05月 07日

涸沢

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5月3〜6日は涸沢に行ってきました。
3〜5日は天気もよく、例年のGWにも増して、登山者もテントも多かったような気がします。
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by uobmm | 2017-05-07 20:59 | 北ア(積雪期) | Trackback
2017年 04月 07日

西穂独標

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唐松岳の翌日、4月3日(月)は日帰りで西穂独標を目指しました。
この日の天気は朝のうち晴れで、その後天気が急激に変わって、午後は雪&雷という恐ろしげな予報。
しかし、朝のうちは、「本当に天気崩れるの?」と思えるような、雲ひとつない晴天。
ロープウェイで上に上がっても、まだまだ快晴。
これなら、なんとか独標まで行って来られるかなあ……と期待もしましたが。
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西穂山荘から展望を楽しみながら上がって行きましたが、笠ヶ岳方面には案の定、灰色の雲が湧き出していました。
丸山に着く頃には、これはもうやばいなあ……という感じ。
風も吹き出してきました。
同じように日帰りで来て、まだ上を目指す登山者も何人かおりましたが、われわれは丸山を過ぎたところで早々に撤退を決定。
今回のお客様は香港からの方だったのですが、とりあえず稜線からの景色を眺めていただくことができてよかったです。
次回はもう少し日程にゆとりを持って、ぜひ今回以上の素晴らしい雪景色を堪能していただきたいと思います。






by uobmm | 2017-04-07 13:24 | 北ア(積雪期) | Trackback
2017年 04月 06日

唐松岳

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4月1日〜2日の週末は、雪山ステップアップ講習、最終回として、北アルプスの唐松岳に行ってきました。
当初天気を心配していたのですが、予想以上の素晴らしい天気に恵まれ、まだたっぷりと雪の残る白銀の北アルプスの眺めを存分に味わうことができました。
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泊まりは雪洞です。
当初の予定はテント泊だったのですが、先月の谷川岳で雪洞掘りの練習をしたお客様が3名ご参加ということもあり、今回はがんばって雪洞を掘ることにしました。
途中で岩が出てきたりして、一時は全員が寝られるのを掘るのは難しいなと思われたのですが(念のためテントも持参していました)、お客さまの頑張りで、無事6人が入れる雪洞が完成しました。
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そして、言うまでもなく、楽しい一夜を過ごすことができました。
今回の夕食は「餃子鍋」としました。
最近雪山でテント泊をすることが多いのですが、テントや雪洞の楽しさを改めてひしひしと感じています。
小屋の方が確かに楽、かもしれませんが、楽しさではテントや雪洞に圧倒的に軍配があがるかもしれません。
来冬以降、テント泊山行を増やしていこう……。(あと、イグルーも使えるようにしよう……)、などなど、考えているこの頃です。
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朝のこんな景色が眺められるのもまた、小屋泊まりにはない、テントや雪洞泊の魅力だと思います。
最高の天気の下、よく踏まれた八方尾根を上って行きました。
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文句無しの眺望です。
さすが八方尾根と言えるでしょう。
そして唐松山荘に着けば、剱岳が迎えてくれます。
みなさま、ありがとうございました。
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by uobmm | 2017-04-06 13:17 | 北ア(積雪期) | Trackback
2017年 03月 21日

槍ヶ岳・中崎尾根

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3月18日〜20日、日本山岳会青年部のメンバー6名で、槍ヶ岳・中崎尾根に行ってきました。
2泊3日で行くにはタフなコースでしたが、天候、積雪状況、そして仲間に恵まれ、この古典的な雪山ルートを初めて登ることができました。
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by uobmm | 2017-03-21 12:24 | 北ア(積雪期) | Trackback