山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

uobmm.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:八ヶ岳(積雪期)( 82 )


2018年 04月 03日

横岳・中山尾根

d0138986_22054108.jpg
4月2日(月)は日帰りで八ヶ岳、横岳・中山尾根を登りました。
中山尾根は八ヶ岳の数あるバリエーションの中でも上級向きとされるルートです。
今回は岩壁部分に雪がついていなかったため厳冬期よりは易しい状態ですが、それでもアイゼン、手袋でのクライミングは緊張感がありました。
八ヶ岳もかなり雪が減って黒々としてるかなあ……と思って入ったのですが、上部はまだそこそこ雪があり、赤岳や阿弥陀も雪をまとって美しかったです。
それでも厳冬期とは様相がだいぶ異なり、春の山という感じでした。
春の八ヶ岳もまたよいものでした。
d0138986_22060675.jpg


by uobmm | 2018-04-03 22:10 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2018年 03月 28日

八ヶ岳・天狗尾根

d0138986_13262589.jpg
3月23日〜25日は八ヶ岳東面の天狗尾根を登ってきました。
八ヶ岳には数多くのバリエーションルートがありますが、長さ、内容、ロケーションなどから、まぎれもなく八ヶ岳を代表するバリエーションの1本だと私は思っています。
今回山行直前の21日〜22日と、この時期としては珍しいまとまった降雪がありました。
そのため雪崩とラッセル、両方の心配をしながらの入山となりました。
私たちは金曜日の入山だったため、美し森登山口からトレースはなく、初日、2日目とも終始トレースのない中での登山となりました。
d0138986_13261562.jpg
24日(土)、出合小屋から天狗尾根を登り、ツルネ東稜を降りる予定でスタートしました。
少し前まで黒々としていた八ヶ岳も、先般の降雪で冬の美しさを取り戻していました。
天狗尾根のラッセルは足首かスネ程度で、ラッセルとまでは言えないほどでしたが、それでもトレースがある状態よりはどうしても時間がかかります。
よかったのは、雪崩に関しては、結局最後まで不安を感じることなく登れたことでした。
d0138986_13263110.jpg
そうして天狗尾根の核心部を抜け、小天狗の脇まで登りましたが、この時点で午前11時40分。
通常の状態ならツルネを回って下りるところでしょうが、今回の雪の状況だと、ツルネまでの稜線もある程度のラッセルを覚悟しなければならないでしょうし、ツルネ東稜の下降も同じです。
ツルネを回ったら時間的にも体力的にも、かなり厳しい状況になることが容易に予想できました。
稜線まではあとひと登りというところですが、そんなわけで天狗尾根を同下降することにしました。
天狗尾根は決して下りやすいルートとは言えないでしょうが、それでも下りれば下りられるものです。
4時間ほどの下降で、午後4時前には出合小屋に戻ることができました。
d0138986_13265407.jpg
上の写真は下山時の写真です。
昨日の晩は私たちの貸切だった出合小屋ですが、この日は土曜日ということで、出合小屋は満員。外にも数張りのテントが張られ、昨日とは雰囲気が様変わりしていました。
予定通り稜線を回って下りることはできませんでしたが、自分たちでトレースをつけながら天狗尾根をほぼ完登し、無事に下りてくることができました。
厳しい条件の中で、ベストを尽くせた山行だったと思います。

d0138986_13264767.jpg



by uobmm | 2018-03-28 13:48 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2018年 03月 03日

大同心稜と雪山ロープワーク講習

d0138986_10291353.jpg
2月24日(土)〜25日(日)は、雪山ステップアップ講習の一環で、「雪山ロープワークと大同心稜登攀」を実施しました。
初日は赤岳鉱泉入山後、ジョーゴ沢F1付近でロープワークの講習。
懸垂下降、ムンターヒッチなどの確認後、スタンディングアックスビレイを練習しました。
この夜の赤岳鉱泉は混んでいて、夕食も7時過ぎからだったため、夕食までの間、小屋内でもロープワークの復讐をしました。

翌日は大同心稜へ。
天気は曇りでしたが、前日より風は弱まっていました。
大同心稜を抜けて稜線に出て、まだ時間も早かったので横岳山頂を往復し、それから硫黄岳経由で鉱泉に下山しました。
横岳山頂はそれほど強い風ではなかったのですが、硫黄岳山荘あたりはけっこうな強風で、風速15mくらいはあったでしょうか。
それでも硫黄岳山頂はたくさんの登山者が登ってきていました。
八ヶ岳はだいぶ雪が減って黒々してきています。
このまま春を迎えてしまうのは、少々さびしい気がしますね。
d0138986_10292092.jpg


by uobmm | 2018-03-03 10:37 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2018年 02月 21日

杣添尾根から横岳

d0138986_12431845.jpg
2月17日(土)〜18日(日)は八ヶ岳の杣添尾根をテント泊で登りました。
17日は強い冬型のため、杣添尾根登山口付近でも雪。
上部はそうとう風が強そうでした。
上に行けば行くほど風が強いでしょうから、初日は樹林帯で早めに幕営。
風の音は聞こえますが、テント場のあたりではたいした風は吹いていません。
快適に泊まれるようしっかりと整地をし、暖かなテントの中で楽しい午後を過ごしました。
ラジオからはオリンピックでの羽生の2大会連続での金メダルの放送が流れていました。
d0138986_12433204.jpg
2日目、予報通り天気は晴れましたが、夜中じゅう「ゴーッ! ゴーッ!」とすごい風の音が聞こえていました。
テントまわりのトレースも風のためだいぶ消えています。
風が弱まってくることを期待して、ゆっくりと8時半に出発。
起きたときは、この風では今日は厳しいかなあとも思ったのですが、登っているうちに嘘のように風がおさまってきました。
森林限界に出る頃には、もはや絶好の登山日和。
d0138986_12433958.jpg
杣添尾根から眺める八ヶ岳は、西面からの八ヶ岳とはまったく異なります。
尾根が大きく、なんだか白馬にでも登っているかのような気持ちになります。
見知っている八ヶ岳とはまたぜんぜん違う表情を見ることができる。これが杣添尾根の最大の魅力でしょう。
d0138986_12431304.jpeg
主稜線に出ても風は弱風。
横岳山頂を踏み、純白の八ヶ岳の景色を堪能し、ふたたび杣添尾根を下ってゆきました。
杣添尾根は私は3回目でしたが、改めてこのコースの素晴らしさを感じることができたよい山行でした。
d0138986_12432605.jpg



by uobmm | 2018-02-21 12:56 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2018年 02月 11日

日本山岳会学生部講習

d0138986_09254913.jpg
2月7日〜8日は毎年恒例の日本山岳会学生部の講習で八ヶ岳に行ってきました。
形を少しづつ変えながらも、もうかれこれ20年近くやらせてもらっている講習です。
日本山岳会学生部は、東京近郊の大学山岳部の集合組織で、私も学生時代深く関わっていました。
一年に一度でも、こうして学生たちと接する機会を持てるのは、私にとってはとても貴重です。

今年は初日に美濃戸口でアイスクライミング講習。
2日目にホワイトアウト・ナビゲーションの講習を行いました。
宿泊は美濃戸口の八ヶ岳山荘。藤森社長のご厚意で、学生特別料金で泊めていただきました。本当にありがとうございます。

2年前から実施しているホワイトアウト・ナビゲーションの講習も、学生たちには役立ったようで、よかったです。
これからも一年でも長く、学生部の講習続けていければと願っています。



by uobmm | 2018-02-11 09:32 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2018年 01月 31日

阿弥陀岳北稜②

d0138986_17195714.jpeg
翌日(1月28日)は阿弥陀岳北稜へ。
行者小屋は2週間前、3週間前に泊まったときと比べ、とても寒く感じられたのですが、外に出てみると風もなく、特別冷え込んでいるわけでもないようでした。
この日は午後から崩れる予報ですが、朝は風もなく穏やかに晴れています。
先行者が7〜8名いましたが、間があいていたので、順番待ち等もありませんでした。
順調に登攀して阿弥陀岳山頂に飛び出しました。
いつ来ても素晴らしい山頂です。
d0138986_17200873.jpg
山頂着、午前9時でしたが、早くも風が出てきました。
阿弥陀北稜を先行で登っていた知り合いガイドパーティーは同ルートを下降していきましたが、私たちは中岳コルへ下り、そこから中岳〜文三郎道経由での下山を選びました。
トレースの消えていた中岳沢も、私たちのすぐ前のパーティーが下って行ったのでトレースはついたのですが、まだ時間もあるし、稜線経由にしました。
だいぶ風が出てきましたが、まだ歩けないほどではなく、天気ももっています。
中岳沢を下るのは楽だけれど、天気がよければ中岳を越えて文三郎道経由で下りるのも、景色に変化があって悪くないなと思います。
ちょうど11時、行者小屋へと下山しました。
d0138986_17200225.jpeg



by uobmm | 2018-01-31 08:36 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2018年 01月 28日

阿弥陀岳北稜①

d0138986_17193682.jpeg
1月27日〜28日の週末はホワイトアウト・ナビゲーション講習の予定でしたが、キャンセルが出て参加者がお一人となってしまったため、阿弥陀岳北稜の登山に変更しました。
ホワイトアウト・ナビゲーションの実習は参加者が3〜4人いないとやりずらいのと、先の降雪により、お客様と2人だけではラッセルがかなり大変になることが予想されたからです。(ホワイトアウト・ナビゲーションの実習は、登山者が入らない尾根で実施するため)

先週月曜日の南岸低気圧による降雪で、八ヶ岳もかなり積もっただろうなと思っていたのですが、小淵沢に来てみたらたいして雪がないし、美濃戸口も同じでした。
山梨の方はそれほどの降雪量とはならず、むしろ東京周辺の方が積もったようなのでした。
それでも行者小屋から上は、2週間前と比べて、少しは雪が増えています。
初日は行者小屋到着後、念のため阿弥陀岳北稜の取り付きを偵察に行きましたが、幸いこの日1パーティーが阿弥陀岳北稜に入っており、トレースがついていました。
午前中は上の方は風が強そうでしたが、じょじょにおさまってきて、稜線の雲もとれてきました。

この日は行者小屋に入ってから、ホワイトアウト・ナビゲーションの机上講習をしました。
d0138986_17194320.jpeg



by uobmm | 2018-01-28 17:30 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2018年 01月 08日

阿弥陀北稜、小同心クラック、南沢小滝、大滝

d0138986_18064272.jpg
1月6日〜8日の3連休は八ヶ岳へ。
初日に入山してそのまま阿弥陀岳北稜を登り、2日目に小同心クラック。3日目にアイスをして下山というちょっと欲張った計画でした。
d0138986_18085044.jpg
入山した6日は朝のうちはきれいに晴れていましたが、行者小屋に着く頃には予報通りガスと風が出てきました。
天候の崩れは小さく、問題なく阿弥陀北稜を登攀。
阿弥陀岳山頂に着くと、うれしいことに晴れ間がのぞき、周囲の山も見えてきました。

中日の7日は朝のうちこそ風が強かったものの、それも次第におさまり、絶好の登山日和となりました。
マンツーマンだし、少し遅く出た方が風も弱まるだろうということで、山小屋でゆっくり朝食を食べてから出発しましたが、小同心では順番待ちに。
やはりバリエーションルートはちゃんと早起きしていかないとダメだな、と少し反省しましたが、幸い大きな問題はなく、1時頃横岳山頂へ到着。
小同心クラックのよいところの一つは、横岳山頂にダイレクトに登れることでしょう。
素晴らしい展望を満喫できた1日でした。
d0138986_18060867.jpg
↑ 小同心クラック1ピッチ目を登る先行パーティー

最終日8日は天気も崩れる予報なので、前日の反省を生かして、5時前に行者小屋を出発しました。
ジョーゴ沢でアイスの予定でしたが、行者小屋を出る時点ですでにけっこう風が吹いているし、雪もわずかにちらつきはじめています。
天気が悪い時のジョーゴ沢は風が吹き抜けて寒いので、ジョーゴ沢はやめて南沢小滝・大滝に変更しました。
6時前に南沢小滝に着くも、まだ真っ暗。
ゆっくりと準備しましたが、それでもなかなか明るくならず、仕方なく1本目はヘッドランプで登攀。
そのおかげで混んでくる前に4本登り、大滝へ移動。
小滝は例年より幅広でしたが、逆に大滝は今年は細い。でも、自然な氷結という感じで悪くありません。
左の登りやすいラインは先行パーティーが取り付いていたので、右の氷柱状から登りましたが、なかなか登りごたえがありました。
人も増えてきて、降雪も本格的となってきましたが、私たちは早々と下山の途へ。
快適な山小屋で暖かく過ごし、3日間しっかりと登った3連休の八ヶ岳でした。
d0138986_18223635.jpg







by uobmm | 2018-01-08 18:28 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 12月 21日

雪山ステップアップ講習———天狗岳

d0138986_10411798.jpg
12月16日(土)〜17日(日)は雪山ステップアップ講習の1回目で、北八・天狗岳に行きました。
初日は黒百合ヒュッテ到着後、雪上歩行、滑落停止技術の講習。
風が強く寒かったのですが、風下のエリアで行ったため、寒さに震えることなく練習することができました。

翌日は小屋前でビバーグ講習から。
半雪洞の掘り方、ツェルトの使い方などを講習しました。
天気予報ではだんだん回復してくるはずなので、9時に黒百合ヒュッテを出て、東天狗岳へ。
残念ながら天気はなかなか回復せず展望は得られませんでしたが、風が弱まったので登頂そのものは問題ありませんでした。
美しい雪山の景色をご覧いただけなかったのは残念でしたが、次回以降に期待したいと思います。




by uobmm | 2017-12-21 10:51 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback
2017年 03月 30日

赤岳ショルダー左リッジ

d0138986_06471670.jpg
3月25〜26日の週末は当初、八ヶ東面の天狗尾根の予定でしたが、あいにく日曜日が朝から雪の予報。
土曜日に日帰りで登れるルートで、かつ八ヶ岳のバリエーションもいろいろ登られているYさんが行かれたことのないルートということで、赤岳ショルダー左を選択。
美濃戸口に朝7時集合でスタートしました。
d0138986_06470586.jpg
赤岳ショルダーリッジは、人気の高い赤岳主稜の左に位置する2本のリッジ。
右がショルダー右、左がショルダー左と呼ばれています。
内容は悪くありませんが、赤岳主稜などと比べてはるかに登る人は少ないです。
赤岳主稜は文三郎道からトラバースしてとりつきますが、ショルダー左は下から赤岳沢をつめて取付きます。
ラッセルもありますが、このアプローチの沢沿いから見上げる景色が私は好きです。
いつもとは違う赤岳の表情を見られる気がします。
d0138986_06471168.jpg
上部の気持ちのよい岩稜を登ります。
穏やかなよい天気でした。
週末とは思えない静かな行者小屋に下りて、ゆっくりと泊まりました。



by uobmm | 2017-03-30 07:01 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback