山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2008年 05月 13日

登攀者

2008年5月12日(月)
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明神岳5峰

# by uobmm | 2008-05-13 20:39 | 北ア(積雪期) | Trackback
2008年 05月 13日

神津島・天上山②

2008年5月8日(木)~9日(金)
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5月の天上山はオオシマツツジの最盛期だ。こんなに乾燥した山によくぞこれだけと思うほど、山のそこここに美しい花を咲かせている。私たちがこの時期を選んだ理由でもある。

d0138986_193449.jpgツツジ以外の花も美しい。
数多く見かけるスミレも、本州の山でいつも見るスミレより色が鮮やかでよく目立つ。
下山路では、ひっそりと咲いている小さなラン科の花にも出会うことができた。
ヒメトケンランといい、分布は伊豆諸島と四国、九州、沖縄だけと図鑑にある。

天上山が花の百名山に選ばれ、近年ひじょうに多くの登山者を迎えているのもむべなるかな、と言えるだろう。

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# by uobmm | 2008-05-13 09:24 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 09日

神津島・天上山①

2008年5月8日(木)~9日(金)
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天上山を歩いていて、ふっと静寂を感じることがあった。
単にたまたま人に行き会わなかっただけでなく、何というかそこには、突き抜けたような不思議な静けさがあった。それは神津島の空港に下り立ったときにも感じた感覚であった。
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天上山には2つの砂漠がある。
表砂漠と裏砂漠である。
広大な頂上台地に広がるこの独特の景観が、天上山をいっそう魅力的な山にしているのである。
美しい白砂の広がるこれらの砂漠は、「別の惑星にいるよう」とも形容されるが、それは風景によるものだけではなく、この場所の持つ奇妙な静けさによるところも大きいのではないか、と私は思う。

# by uobmm | 2008-05-09 21:35 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 07日

白馬岳主稜

2008年5月3日(土)~5日(月)
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大糸線沿いの林の中にはカタクリやニリンソウ、キクザキイチゲなど春の花々が群落をなして咲き誇っている。明るい陽を浴びて、山も村も、すべてが春の喜びに満ちあふれていた。
麗しき5月の安曇野。
今の季節、ここは日本でもっとも素晴らしい場所の一つかもしれない、と思う。

d0138986_20445855.jpg何年かぶりに春の白馬岳を訪れた。白馬尻付近で開ける広々とした景観に目を奪われ、やはり5月の白馬は最高だ、と思った。

白馬主稜は、今から70年以上も前に初登された、日本を代表するクラシックルートの一つである。
うねるような雪稜が、名峰・白馬の山頂にダイレクトに突き上げる。
さえぎるもののない大パノラマを眺めながら、美しいナイフリッジや雪壁を幾度もこえていく。
決して難しくはないけれど、わずかな緊張と、登高の疲れが、多くの人で賑わう白馬山頂に出て解放されるその瞬間。
春山登山の醍醐味が味わえる素晴らしいコースである。


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# by uobmm | 2008-05-07 20:52 | 北ア(積雪期) | Trackback
2008年 05月 05日

富士山

2008年4月29日(火)
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富士宮口から富士山頂を目指す。残雪多く、5合目までの道路が連休前に開通するか心配だったが、27日に開けてくれた。
しかし5合目ではまだ3m近く積雪あるだろうか。通常の登山口のところが垂直の雪壁になっていたので驚いてしまった。
下界は初夏のような陽気だが、富士山は風が強く、寒かった。
雪も固く、5合目の道路でアイゼンをつける。この時期に何度か登っているが、5合目から雪があったのも、5合目からアイゼンをつけたのもはじめてである。この時期、9合目くらいまでアイゼン不要の年もある。
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8合目付近に達すると雪はますます固くなり、緊張を要する登高を強いられた。
4月下旬にしては思ったより厳しく、時間的な見通しも甘く、いくつかの要因が重なり、8合目で引き返すことにした。
参加者の方々には大変申し訳のない、反省の残る登山となってしまった。
雪の富士山は甘くなく、そして魅力的だった。
今回ご一緒した方々と、いずれ再挑戦の機会を持ちたい。
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# by uobmm | 2008-05-05 21:16 | 雪山(その他の山域) | Trackback
2008年 05月 02日

上州武尊山②

2008年4月27日(日)
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3時半に起き、シュラフをたたむと、すぐにテントの外に顔を出して空を見上げた。
星が出ていた。北斗七星も。

昨日とは異なり、尾根上を行く道はルートに迷う心配もなく、登りやすかった。
ついたばかりの明瞭な足跡がある。今朝早く下から登ってきた登山者かと思ったが、しばらくして追いついて話をすると、昨日同じ武尊神社から登ってきて、私たちの少し上にテントを張っていたという。私たちのテントの近くも通ったそうだが、その頃はちょっといい気分になりながら夕食をとっていた頃で、まったく気がつかなかった。

霞がかかり、完全にクリアとは言えなかったが、尾瀬や巻機山、谷川方面の山々が見渡せた。何かやさしげな、それでいて雪をたっぷりとたたえた、八ヶ岳やアルプスとはまた異なる山並みだ。
東京から来たという、単独の若い男性の方と、相前後しながら武尊の山頂に立った。出会った登山者は結局彼一人だけだった。

ひとけのない雪山に自らルートを探し、テントで泊る……。なんだか久しぶりに“登山”をしたような気持ちになった。
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# by uobmm | 2008-05-02 22:09 | 雪山(その他の山域) | Trackback
2008年 04月 28日

上州武尊山①

2008年4月26日(土)
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上州武尊(じょうしゅうほたか)。
この群馬の雄峰は、百名山に名を連ねてはいるものの、近郊の谷川岳や尾瀬というあまりにも有名な山岳に比べ、登山者の数は圧倒的に少ないようだ。

武尊神社から雪の林道を歩きはじめた。トレースも他の登山者の姿もなく、今日が連休初日とは思えないような静かさだった。
林道と分れ、手小屋沢避難小屋へ至る道に入ると、トレースも赤布もない雪の道に、すぐに登山道を見失ってしまった。
みぞれ状の雪が降ったり止んだりしている。地図とコンパスを頼りに沢をつめる。
急な雪壁をがんばって登り、なんとか稜線に辿り着くと、手小屋沢避難小屋の標識にぴったりと出てほっとした。

反対側の浅い谷筋に避難小屋があるはずだがまだ雪の下だ。沢筋のため風も弱く、整地の必要もない平坦地がいくらでもある絶好のキャンプサイトである。
Eさんはテントで寝るのは今日が初めてだという。雪の上で、しかも天気が悪いとなれば、テント泊体験としては中上級者編だろう。もうこれから夏山のテント山行ならば余裕ですね。
ガスカートリッジは十分持ってきた。ゆっくりとくつろごう。
まずは私が担ぎ上げたエビス・ザ・ホップをプシュッと……。

# by uobmm | 2008-04-28 09:00 | 雪山(その他の山域) | Trackback
2008年 04月 24日

小同心クラック

2008年4月23日(水)
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大同心大滝でアイスクライミングをした翌日は小同心クラックへ。
小同心は横岳西壁のほぼ中央、横岳山頂直下にきわだつ岩峰である。

最近の降雪続きでアプローチの大同心稜にはトレースがなく、覚悟していたとはいえラッセルがえらい。幸い同行のYさん親子は若く強いので、何とか体力で押し切る。
昨日に続き天気がよく、大同心の基部近くまで登ると素晴らしい展望が開けた。
今いる八ヶ岳も、南アルプスも北アルプスも、まだ雪がたっぷりと残り、美しい。
しょっちゅう来ている八ヶ岳だが、久しぶりに最高の景色に出会えた気がする。
稜線の険しさ、そして春の陽光と雪のコントラストが、なんだかヨーロッパアルプスにいるかのようだ。

d0138986_13105488.jpg陽の当たらない小同心の壁を抜けてその頭に飛び出すと、とたんに明るい日差しの世界に飛び出した。
美しいスノーリッジをたどり、最後の岩壁を登りきれば、そこが横岳の最高点。
私はいつものように山頂の標識にスリングを巻いて確保の準備をし、後続してくる二人を、その喜びの言葉を待った。








山岳ガイド松原尚之ホームページ

# by uobmm | 2008-04-24 13:17 | 八ヶ岳(積雪期) | Trackback