人気ブログランキング |

山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

uobmm.exblog.jp
ブログトップ
2008年 05月 19日

両神山・八丁尾根

2008年5月16日(金)
d0138986_10104977.jpg

落合橋から「廃道」を登り、両神山へ。天気は曇りだが、新緑の淡い緑が実にきれいである。
そして稜線に出ればアカヤシオがちょうど花盛りだった。
まだ葉の出ていない枝に、大ぶりの丸みを帯びた花をつけている様子は、ひな祭りの飾りか何かのようにも見える。淡いピンクの色彩には、得も言えぬ美しさがある。
頂上から八丁尾根にかけての険阻なコース沿いでは、いっそうたくさんのアカヤシオが静かな山を彩っていた。
さながら日本美を集約したかのようなこの美しい花を、私は本当に好きになった。

# by uobmm | 2008-05-19 10:26 | 奥秩父 | Trackback
2008年 05月 17日

愛鷹山塊(越前岳~黒岳)

2008年5月15日(木)
d0138986_20172088.jpg

愛鷹(あしたか)山塊の越前岳から黒岳へと歩く。
愛鷹山塊は富士山のすぐ南に位置する。富士山の展望の素晴らしさは言うまでもないが、海に近いわりにはブナやツツジなど広葉樹林が美しい山である。

天気予報は晴れだったが、あいにく雲が湧き富士山はすそ野しかのぞめない。
愛鷹に来るのは3度目だが、実は一度もクリアな天気で登ったことがない。
愛鷹は固有種のアシタカツツジでも知られている。残念ながらツツジはまだそれほど多く咲いていなかったが、緑は本当に美しかった。この時期はこのみずみずしい緑の中で呼吸するためだけに、山に行く価値がある。

愛鷹山塊の中では私は黒岳の山頂が好きだ。静かで、広々としていて、むろん眺めもすばらしい。とても憩える山頂である。
今度愛鷹に来るときこそ、壮麗な富士の眺めを堪能してみたい。
d0138986_20263983.jpg


# by uobmm | 2008-05-17 20:29 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 14日

明神東稜~明神Ⅴ峰

2008年5月12日(月)
d0138986_1856254.jpg

穂高に隣接し、上高地からも至近の距離にありながら一般登山道がなく、孤高を守る山、明神岳。
本格登山者にだけ立ち入ることを許されたこの静かな峰は、アルピニズムの郷愁とロマンが漂う穂高連峰においても、その芳香をもっとも強く感じられる山かもしれない。

d0138986_1921322.jpg小梨平のテント場を暗いうちに出て、明神東稜に向かった。
アプローチでは、大きな明神の岩壁群と広大な雪面の広がりが日本離れしたスケールである。
ひょうたん池でKガイドとYさんに追いつく。Kガイドは同じガイド組合(JAGU)の仲間であり、Yさんは私のお客さまでもある。私たちと彼らしか登山者はいないのに、知りあいばかりというのも不思議なものだ。
私の方は今日は後輩の学生3名との登山である。

周囲の素晴らしい景観に見ほれながら、気持ちのよい雪稜を登ってゆく。
核心部のバットレスを越えると、明神主峰は近い。

d0138986_19132363.jpg
頂上に立つと、穂高連峰の大パノラマが開けた。
眼下の上高地の眺めが新鮮だ。

ここから気持ちを引き締め直し、明神の主稜線を縦走する。
Ⅱ峰、Ⅲ峰、Ⅳ峰と越えていき、最後のⅤ峰がもっとも頂上らしいところが絶妙である。

前明神沢の雪渓をグリセードで滑り降り、1日のロングトリップを終えた。
d0138986_1918126.jpg


# by uobmm | 2008-05-14 19:19 | 北ア(積雪期) | Trackback
2008年 05月 13日

登攀者

2008年5月12日(月)
d0138986_20371467.jpg

明神岳5峰

# by uobmm | 2008-05-13 20:39 | 北ア(積雪期) | Trackback
2008年 05月 13日

神津島・天上山②

2008年5月8日(木)~9日(金)
d0138986_9234985.jpg

5月の天上山はオオシマツツジの最盛期だ。こんなに乾燥した山によくぞこれだけと思うほど、山のそこここに美しい花を咲かせている。私たちがこの時期を選んだ理由でもある。

d0138986_193449.jpgツツジ以外の花も美しい。
数多く見かけるスミレも、本州の山でいつも見るスミレより色が鮮やかでよく目立つ。
下山路では、ひっそりと咲いている小さなラン科の花にも出会うことができた。
ヒメトケンランといい、分布は伊豆諸島と四国、九州、沖縄だけと図鑑にある。

天上山が花の百名山に選ばれ、近年ひじょうに多くの登山者を迎えているのもむべなるかな、と言えるだろう。

d0138986_19382182.jpg


# by uobmm | 2008-05-13 09:24 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 09日

神津島・天上山①

2008年5月8日(木)~9日(金)
d0138986_21223988.jpg

天上山を歩いていて、ふっと静寂を感じることがあった。
単にたまたま人に行き会わなかっただけでなく、何というかそこには、突き抜けたような不思議な静けさがあった。それは神津島の空港に下り立ったときにも感じた感覚であった。
d0138986_2131320.jpg

天上山には2つの砂漠がある。
表砂漠と裏砂漠である。
広大な頂上台地に広がるこの独特の景観が、天上山をいっそう魅力的な山にしているのである。
美しい白砂の広がるこれらの砂漠は、「別の惑星にいるよう」とも形容されるが、それは風景によるものだけではなく、この場所の持つ奇妙な静けさによるところも大きいのではないか、と私は思う。

# by uobmm | 2008-05-09 21:35 | ハイキング | Trackback
2008年 05月 07日

白馬岳主稜

2008年5月3日(土)~5日(月)
d0138986_2031389.jpg

大糸線沿いの林の中にはカタクリやニリンソウ、キクザキイチゲなど春の花々が群落をなして咲き誇っている。明るい陽を浴びて、山も村も、すべてが春の喜びに満ちあふれていた。
麗しき5月の安曇野。
今の季節、ここは日本でもっとも素晴らしい場所の一つかもしれない、と思う。

d0138986_20445855.jpg何年かぶりに春の白馬岳を訪れた。白馬尻付近で開ける広々とした景観に目を奪われ、やはり5月の白馬は最高だ、と思った。

白馬主稜は、今から70年以上も前に初登された、日本を代表するクラシックルートの一つである。
うねるような雪稜が、名峰・白馬の山頂にダイレクトに突き上げる。
さえぎるもののない大パノラマを眺めながら、美しいナイフリッジや雪壁を幾度もこえていく。
決して難しくはないけれど、わずかな緊張と、登高の疲れが、多くの人で賑わう白馬山頂に出て解放されるその瞬間。
春山登山の醍醐味が味わえる素晴らしいコースである。


d0138986_20455886.jpg


# by uobmm | 2008-05-07 20:52 | 北ア(積雪期) | Trackback
2008年 05月 05日

富士山

2008年4月29日(火)
d0138986_20593185.jpg

富士宮口から富士山頂を目指す。残雪多く、5合目までの道路が連休前に開通するか心配だったが、27日に開けてくれた。
しかし5合目ではまだ3m近く積雪あるだろうか。通常の登山口のところが垂直の雪壁になっていたので驚いてしまった。
下界は初夏のような陽気だが、富士山は風が強く、寒かった。
雪も固く、5合目の道路でアイゼンをつける。この時期に何度か登っているが、5合目から雪があったのも、5合目からアイゼンをつけたのもはじめてである。この時期、9合目くらいまでアイゼン不要の年もある。
d0138986_2193396.jpg

8合目付近に達すると雪はますます固くなり、緊張を要する登高を強いられた。
4月下旬にしては思ったより厳しく、時間的な見通しも甘く、いくつかの要因が重なり、8合目で引き返すことにした。
参加者の方々には大変申し訳のない、反省の残る登山となってしまった。
雪の富士山は甘くなく、そして魅力的だった。
今回ご一緒した方々と、いずれ再挑戦の機会を持ちたい。
d0138986_21161917.jpg


# by uobmm | 2008-05-05 21:16 | 雪山(その他の山域) | Trackback