山について語るときに僕の語ること(What I Talk About When I Talk About Mountain)

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2018年 09月 20日

優雅な避難小屋生活

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金曜日でかつ雨なので、六合石室には当然ながら誰もいません。
荷物を広げ、まずは往復20分の水汲みに行ってきます。
そして今回は寒そうなので、石室の中にツェルトを張ることにしました。
小屋の中の梁を使い、うまく立てることができました。
2〜3人用のツェルトなので、内部はゆったりしています。
ツェルトの中は火を焚くとすぐに暖かくなるし、何よりガランとした避難小屋の中にそのまま泊まるよりもずっと落ち着きます。
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それではさっそくビールを開けます。
今回は缶ビールを持ってきました。
7月下旬に一人でここに泊まったときは、初めての日向八丁尾根ということで所要時間も読めず、そのためできるだけの軽量化を図ってきました。
泊りがけなのにコンロもコッヘルも持たず、シュラフではなくシュラフカバー、もちろんビールはなし。
だから朝晩の食事も水で戻したアルファ米の類だけの味気ないものでした。
あれはあれでよい山行だったのですが、次回また一人で避難小屋やテント泊まりの山に行く時には、より愉しい避難小屋(orテント)生活を送るために、以下の点を改善しようと考えました。

①食事はもっと充実させる(もちろんコンロ、コッヘル等は持参する)
②お酒は十分な量を持っていく
③缶ビールも持っていく
④座椅子になるマットを持っていく

今回は急ごしらえの山行ですので、④の座椅子になるマットは持ってきておりませんが、①〜③については前回の反省に基づき、改善してきたつもりです。
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缶ビールを飲みながら、まずはレモン&パセリソーセージを茹でます。
茹でているあいだ、プチトマトに塩をつけて食べると、これが絶品!
このトマトは自分で持ってきたのではなく、黒戸尾根でたまたま一緒になった日本山岳会のヤマシタマリコさんからいただいたものです。
塩をつけて食べると、ビールのつまみとしてもまったく悪くありません。
このトマトはこの日食べたものの中で一番感動がありました。。
私は縦長のトマトって、今まであまり買ったことがなかったですが、これからはわざわざ縦長のトマトを探して買ってしまうかもしれません。

野菜はほかにししとうを持ってきました。
北鎌尾根用には他にタマネギやベーコンブロックも用意していたのですが、一人なのでそれらは車に置いてきました。
さて、ししとうは炒めて食べるつもりでしたが、ソーセージを茹でていたので、めんどうだからししとうも茹でてしまいます。
茹でたししとうに塩をつけて食べると、うん、これも悪くありません。
いや、焼いたり炒めたりしたのよりむしろおいしいかも、と思いました。
ただ、不思議なのですが、茹でたししとうはなぜかどれも辛く感じられます。
ふつう、ししとうの辛いのって10本に1本とか、せいぜい7本に1本くらいの割合ですよね?
ところがこの晩食べたししとうは、全部が全部辛く感じられるのです。
いったい、ししとうは茹でると辛味が出るものなのでしょうか?
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トマトを食べ、ソーセージを食べ、ししとうを食べ、最後はパスタです。
この頃には缶ビールは飲み終え、ウイスキーに移行しています。
次回缶ビールは350mlではなく500ml缶にしようと、また改善点が見つかりました。
パスタ(スパゲッティ)は、最近気に入っているオニオンコンソメ・パスタです。
オニオンコンソメ・パスタとは、ゆでたパスタにクノールのオニオンコンソメスープを混ぜて味つけしただけのものですが、これがなかなか美味しくて、食べさせた人からも好評です。
アメリカでこれを食べた井上D助からは「作り方おしえて」と言われましたが、作り方などというほどのものはなく、ただオニオンコンソメスープを混ぜるだけ。
いつもは野菜やベーコンなどをオリーブオイルで炒めておいて、そこにゆでたパスタを入れて、オニオンコンソメスープを加えるのですが、今回は野菜やベーコンがありませんので、茹でたパスタにただオニオンコンソメスープを入れて混ぜます。
でもせっかくオリーブオイルがあるので、パスタにオリーブオイルを回しがけしてみました。
そんなシンプルなパスタですが、今日もおいしかったです。
オリーブオイルは直接かけるだけでも味を引き立たせると思いました。
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さてさて、トマトがうまいとか、ししとうが辛いとか、パスタの味つけがどうだとか、どうでもよいようなことを長々と書いてしまいましたが、一つ間違いなく言えるのは、私はこうして個人的に山に登るとき、避難小屋で過ごす一人の時間こそ、一番の山の楽しみにしているということです。

この日は『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』(村上春樹、吉本由美、都築響一)を読み終えたので、山本周五郎の短編小説集『おたふく』を開きます。
なにしろ今はキンドル(電子書籍)という便利なモノがあり、スマホに好きなだけ本を入れてこられるのだからすごい時代になったものです。
しかも電子書籍は暗いテントの中でも、ヘッドランプや老眼鏡なしで本が読めるので、読書好きの山ヤにとっては、ほとんど神の道具と言っても過言ではありません。
さて、そろそろ酔っぱらっていますから、小説の1行目を読んだだけで、「う〜ん、いいなあ……」などと、感動したりします。

が、しかし。
いくらも読み進まないうちに……。
いつのまにか、沈……。
いったい何時ころだったか?
午後7時〜8時の間のどこかだったと思われます。

翌日は朝から激しく雨が降っていましたが、少し小降りになるのを待ってスタート。
日向八丁尾根を竹宇駒ヶ岳神社へと下山しました。
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# by uobmm | 2018-09-20 18:15 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2018年 09月 17日

個人山行ふたたび

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春から準備山行を重ねてきた企画「目指せ! 北鎌尾根2018」。
9月14〜17日は、その今年1回目の北鎌尾根本番ということで、何としてでも催行したかったのですが、無念の中止となりました。
北アルプス方面はこれで4週連続で週末天気が悪いのではないかと思います。
予備日もあるし、なんとか行けないものかと、天気予報サイトとにらめっこし、ぎりぎりまで実施の可能性を探りました。
参加者の方々には松本や沢渡で前泊していただいたのですが、予報もどんどん悪い方へと変わってゆき、いかんともしがたい感じでした。
松本と沢渡でそれぞれお客様に中止の旨をお伝えして解散しました。

先週末も山行を中止しているので、これで2週続けて週末の山行が中止ということになります。
少し運動する必要があり、1泊2日で、一人でどこか登って帰ろうと考えました。
沢渡まで来ているし、一度も登ったことのない笠ヶ岳なども頭には浮かびましたが、結局東京方面へと戻り、最近慣れ親しんだ甲斐駒〜日向八丁尾根をまたまた歩くことにしました。この際、天気はどうでもよいという感じです。
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黒戸尾根〜甲斐駒〜日向八丁尾根を気に入っている理由はいくつかあります。
東京からアクセスが近いということもその一つです。
黒戸尾根も八丁尾根もどちらも雰囲気がよく、往復ではなく周遊できるというのも魅力です。
何よりこのコースは、2日間しっかり歩きたい人にとっておあつらえ向きです。
また、七丈小屋という、私にとって気のおけない山小屋があることも、この山に惹かれる理由の一つなのでしょう。
そして最後に決め手になるのが、行程のほぼ中間地点に、六合石室というありがたい避難小屋が存在していることです。
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北鎌尾根は北鎌沢出合で1泊テント&ツェルト泊の予定でしたから、食糧などは持ってきています。
黒戸尾根登山口の駐車場でその食糧を1人分に取り分け、パッキングをし直して出発します。
泊まりは七丈小屋ではなく、甲斐駒山頂を越えて六合石室の予定。
登山口の駐車場は閑散としていましたが、日本山岳会の知りあいの女子2人と久しぶりに会うなど、うれしい邂逅もありました。

幸い雨は降っておらず、暑さもさほどではありません。
五合目くらいまではまずまずいいペースで登れましたが、五合目を過ぎてからスピードダウン。
それでも3時間半ほどで七丈小屋に着くことができました。
七丈小屋では北爪さん、堀内さんに暖かく迎えていただき、お茶をごちそうになります。
「泊まっていけばいいじゃん」という言葉に思いっきり後ろ髪をひかれながら、なんとか小屋をあとにしました。

七丈小屋で休憩したにもかかわらず、ここから急激に疲労が襲ってきました。
おまけに雨も降り出しています。
「このペースじゃあ、ほとんどコースタイムと変わらないのではないか?」
などと考えながら、バテバテで登って行きましたが、山頂が近づく頃、幸い雨がやんで薄日が差してきました。
今日は避難小屋泊まりなので、着ているものやザックが少しでも乾いてくれた方が助かります。
甲斐駒山頂に午後3時半着。
登山口から所要5時間半でした。
七丈小屋から上はヘロヘロだったわりには、それでも思ったより早く山頂に着けたので少しホッとしました。
鋸岳方面への道に入ると、数週間前に訪れたときに比べ、ウラシマツツジの紅がいっそう鮮やかに色づいていました。
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# by uobmm | 2018-09-17 11:36 | 南アルプス(一般登山) | Trackback
2018年 09月 16日

久しぶりの那須岳

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9月11日(火)〜12日(水)で、久しぶりに那須連峰を歩きました。
このところ天候の悪い日が多いですが、この2日間はうまく好天に恵まれました。
那須岳は東京からはわりと近い山ですが、訪れる機会はなかなかありません。
今回おそらく10年ぶり以上くらいの再訪でした。
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茶臼岳や朝日岳など、平日でもたくさんの登山者が登っていて、ロープウェイで上までアクセスできるだけあって、登山者の多い山なんだなと今さらに知りました。
でも少し奥に入れば、平日ならばやはり静かなものです。
初日は茶臼岳に登った後、姥ヶ平を経由して三斗小屋温泉に向かいました。
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那須岳の魅力の一つは、この懐かしい雰囲気を持つ三斗小屋温泉の存在ですね。
大黒屋と煙草屋と2軒の旅館(山小屋でなく旅館です)があり、私はどちらも一度づつ泊まったことがありましたが、今回はお一人のお客様が初めての大黒屋さんを利用しました。
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三斗小屋温泉が発見されたのは今から1000年近くも前のことで、明治の初め頃には5軒も旅館があって賑わっていたそうです。
大黒屋の泊まり客は私たち以外は1名だけ。
温泉は少し熱めだけどよいお湯で、夕食は素朴だけどとてもおいしかったです。


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ここはスマホの電波がまったく入らないのですが、今日、山でも電波の入らない小屋の方が少ないくらいですので、電波が入らないのがなんだか貴重なことに感じられたのでした。
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翌朝もしっかり晴れました。
久しぶりに那須岳を歩き、三斗小屋温泉にも泊まり、那須岳も悪くないなあ……と感じることができました。
特に紅葉の時期は素晴らしそうです。
那須岳はまだメインのコースをちょこちょこっと歩いたことがあるだけなので、これからもっといろいろ歩いてみようかなあ……。
そう思えた今回の山行きでした。
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# by uobmm | 2018-09-16 08:29 | 東北の山 | Trackback
2018年 09月 13日

大日岳縦走

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日向八丁尾根から下山した8月26日(日)は、小淵沢駅から電車を乗り継ぎ富山へ移動。
8月27日〜30日で、大日岳をゆっくりと歩いてきました。
同じお客様と10年くらい前に大日岳を歩いたときは室堂からスタートして称名滝へと下山しましたが、今回は逆コースで称名滝の方から登りはじめました。
称名滝へ下ってくるのは下降が長く、年配の登山者には大変だからです。
そして今回の初日の宿は大日平山荘。この山小屋に泊まるのは私も含めてみな初めてでした。
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大日平山荘はよいとてもよい山小屋でした。
北アルプスでも泊り客の少ない山小屋の一つだと思いますが、その分サービスに努力していて、なんとお風呂もあります。
景色を眺めながらのお風呂は、なかなかよかったです。
宿泊者は私たちだけで、食事もおいしく、部屋は2部屋使わせてくれました。


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翌日からは予報通り雨となってしまいました。
でも2日目は大日平から大日小屋に上がるだけの短い行程です。
体も荷物も完全防備で歩き、静かな大日小屋でストーブにあたりながら、のんびりと午後を過ごしました。
3日目は奥大日岳を越えて、室堂へ。
この日も雨に降られましたが、後半は雨があがり景色が見えてきました。
そして念願の剱岳が顔をのぞかせました。
せっかくこのコースを歩いたなら、やはり剱岳は拝みたいものです。
剱が見えてよかったです。
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予報が悪く、行き先変更してもおかしくない中での山行でしたが、歩いてみれば雨にはあったものの、よい山行だったなあと思います。
最後はみなさん大好きな室堂のみくりが池温泉に泊まって、ゆっくりと山の疲れを癒しました。
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# by uobmm | 2018-09-13 07:04 | 北アルプス(一般登山) | Trackback
2018年 09月 09日

甲斐駒ヶ岳〜日向八丁尾根

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8月25日〜26日の週末は、当初、上高地から奥又白経由で涸沢入り。2日目に北穂東稜を登ってから下山、という計画でした。
しかし残念ながら北アルプス方面の天気は悪いということで、中止または行き先変更ということで検討しました。
小川山でのクライミングなども考えましたが、小川山でも降られる可能性がありそうということで、結局中止に傾いたのですが、お一人のお客様からご要望をいただき、どこかに行こうということになりました。
それで考えたのが、7月下旬に個人的に歩いてきた甲斐駒、日向八丁尾根。
甲斐駒の天気は北アルプスほど悪くなさそうでしたし、それほど難しいコースではないので、少しくらいの悪天候なら歩けるのではと考えました。
ただ、難しくないと行っても日向八丁尾根は長丁場でタフなコースですから、誰でも彼でもお連れできるというわけではありません。
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7月下旬に一人で歩いた際は、初日に日向八丁尾根を登って六合石室避難小屋に泊まり、2日目に甲斐駒山頂経由、黒戸尾根を下山しました。
初めて日向八丁尾根に行くのだから、やはり下るより登ってみたいと考えたからです。
けれども、今回は初日に黒戸尾根を登り七丈小屋泊。2日目に甲斐駒山頂経由、日向八丁尾根を下山という計画にしました。
避難小屋泊用の荷物を持っていかないでよいということもありますし、何より今回は2日目の方が天気がよさそうだったからです。

土曜日、湿度の高い1日でしたが、幸い降られずに七丈小屋まで上がることができました。
お客様は黒戸尾根が初めてということで、このちょっと長いけれどもとてもよい道である、甲斐駒の”表参道”を楽しんで登られていました。
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日曜日は予想以上に素晴らしいお天気になりました。
前日とは打って変わって空気もさわやかです。
甲斐駒山頂から鋸岳方面への稜線に入れば、週末とはいえほとんど人には会いません。
静かな山を堪能することができます。
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八丁尾根に入ると、鋸岳や甲斐駒、仙丈など、いつも見てているのとはまた違った角度から眺めることができて新鮮な感じを受けます。
八丁尾根上にある烏帽子岳はとても好ましいピークです。もちろん私たちの貸切。
今回歩いてみて、このコースは日向八丁尾根を登りに使うより、下りに使う方が自然かなという気がしました。
七丈小屋に泊まれば荷物が軽くなるし、八丁尾根上の危険箇所も下りでなく登りになります。また核心部をのぞけば、日向八丁尾根は比較的なだらかで下りやすい尾根だからです。
ともあれ、下りに使おうが、登りに使おうが、このコースは長く、そしてなかなかよいコースです。
東京から比較的近くて、こんな静かな山歩きができるコースが、他にももっとあればいいのに、と思います。
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# by uobmm | 2018-09-09 11:38 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2018年 09月 07日

北岳バットレス・Dガリー奥壁

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ブログの更新が滞ってしまいましたが、元気にやっております。
だいぶ日にちが経ってしまいましたが、8月20日に登った北岳バットレス・Dガリー奥壁です。
前日の北岳バットレス・第4尾根に続いての登攀でした。
北岳バットレスは第4尾根に圧倒的に人気が集中していますが、そのすぐ左にはピラミッドフェースやDガリー奥壁、上部フランケといった良質のルートがあります。
今回登ったDガリー奥壁はハング越えからはじまり、綺麗なフェースに走ったクラック、スラブ、さらにはチムニーと、変化に富み、かつ手応えのある好ルートです。4尾根とちがい、静かな登攀が楽しめるのもよいですね。
5.10aくらいが問題なく登れるようになった方は、(そして4尾根を登ったことがある方は)、一度トライしてみるとよいと思います。
取付きへは、4尾根マッチ箱から懸垂で下りることもできるし、今回の私たちがしたように、下部岩壁のDガリー大滝から登り、そのまま易しい登攀を続けてDガリー奥壁取りつきに至ることもできます。
カムは小さいものからキャメロットの3〜4番まで、1セット以上はあった方がよいでしょう。
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# by uobmm | 2018-09-07 09:00 | 南ア(無雪期バリエーション) | Trackback
2018年 08月 23日

小川山でクライミング

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先週の金曜日、8月17日は久しぶりにプライベートで小川山。
東海大山岳部OBの若いSにつきあってもらいました。
Sは今週ネパールのチャムランという7千m峰の遠征を控えているバリバリの若手です。

この日から空気がガラリと変わり、突然秋になったかのよう。
小川山は寒く、防寒着が足りないくらいでしたが、クライミングにはとてもよいコンディションでした。
二人とも特別にここじゃなきゃというエリアはなかったので、私もSも行ったことがなかったハコヤ岩とカモシカ遊歩道周辺に行くことにしました。
ハコヤ岩では森林浴という5.8のルートでアップしたのち、冬のいざないという5.10bのクラックを登りました。
冬のいざないは3ピッチのルートで、1ピッチ目が5.9、2ピッチ目が5.10b、3ピッチ目が5.10aとなっています。
新しいトポに3ピッチ目はあまり登られていないと書かれていたので、登らないで帰って来てしまったのですが、せっかく行ったのだから登っておくべきだったなあと、あとからちょっと後悔しました。
でもなかなか楽しい2ピッチでした。
その後はカモシカ遊歩道脇に移動して、有名なクラシックルートであるポケットマントル(5.10d)へ。
7月にアメリカに行っているとき、棚橋や井上大助がこのルートを絶賛していたのでちょっと気になっていました。
このルートはフェース、スラブのルートでありながら、グラウンドアップ、すなわちボルトを打ちながら登るというスタイルで拓かれています。
ボルトを打ちながら(当時なのでとうぜん手打ち)登るということは、すなわち、両手を離して立てるところでなければボルトが打てないわけで、そのような箇所が出てこないかぎりえんえんとランナウトすることになります。
そんな厳しいスタイルで1984年に登られたポケットマントルは、素晴らしいルートでした。なんとかオンサイトできてほっとしました。
最後はキビタキという5.10cのクラックを登りました。
すっきりしたきれいなフィンガークラックでちょっと威圧感がありましたが、相性がよかったようで、ある程度余裕をもってオンサイトすることができました。
写真はキビタキの右にある5.10aのクラックを登っているSで、キビタキはその左に写っているクラックです。(ちゃんと写真撮っておけばよかったですね)。
そんなわけで、この日はまさしく”玄人好み”という言葉がぴったりの、渋いエリアで渋いルートを登りましたが、登ったルートはどれも質が高く、満足のいく1日となりました。
それにしても、小川山寒かったなあ……。




# by uobmm | 2018-08-23 11:24 | クライミング | Trackback
2018年 08月 14日

小槍尾根

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8月11日(土)〜13日(月)で槍ヶ岳の小槍尾根を登ってきました。
小槍尾根は小槍の登攀からはじまり、ひ孫槍、孫槍と越えて大槍(槍ヶ岳山頂)に至る初級クライミングコースです。
難しいクライミングではありませんが、背後に広がる景色が日本のバリエーションルートでも屈指と言えるくらい迫力があり、かつ槍ヶ岳山頂にダイレクトに突き上げる素晴らしいコースです。
天気が不安定な中でしたが、小槍尾根を登る12日は幸い天気がもってくれました。
槍の穂先への登りは渋滞していましたが、小槍尾根に取り付いていたのはこの日私たちだけでした。
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↑ 大槍と孫槍
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↑ 小槍の登攀


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# by uobmm | 2018-08-14 14:36 | 槍・穂高周辺バリエーション | Trackback